ラジオ戦争
まさかのラジオ放送第2弾!今回のゲストは小此木&冬海!
お題;
漢字 数字 ペルソナ
本当に友人、考えるのを放棄しているとしか思えない。
「まさかの第2弾! 坂下の、放送部分室!」
「イェー! パフパフ!」
「うぉーーーーー!」
放送室には3人の人間が居た。
銀色の眼鏡をかけたセミロングの黒髪の坂下の前には、オペラ座の怪人のような派手な装飾の仮面を顔に付けた小此木と、常に青いマフラーを巻き続ける冬海が居た。
「今回は小此木雅さんと冬海椿の2人をゲストにお送りしたいと思います!」
「イェー! 小此木さん、愛してますよー!」
「イェー! 結婚はしねぇぜー!」
小此木と冬海は物凄いハイテンションで言う。何故かとてもテンションが高い。
「では、まずお2人に挨拶代わりに質問と参りましょう。
冬海さんに質問です。お2人は学校で、良く結婚だの愛だの言っていますけれど、付き合っているのでしょうか?」
「漢字で書くと、冬の海! 蟹がおいしい冬海です!
入学式の日に出会って、一目惚れしまして……。そこから猛烈アピールをしてるんですけど。
なかなか小此木さんが納得してくれませんでして」
「……。お熱いご関係ですね。では、小此木さんとしてはどうなんですか?」
「数字で書くと、5552! 小此木です!
別に我はそこまで恋に執着している訳ではない。だから、我は……誰の物にもならない!」
「カッコ良いです! さすが、小此木さんです!」
小此木がハハハ! と笑うのを見て、冬海は恋する少女のように手を向けていた。
「では、次の質問です。
今度はお便りですね。ペンネーム、『ハッピーラッキーハネムーン』さんからのお便りです。
『皆さん、ペルソナ!』。……。
……あぁ、違いますね。じゃあ、斬鉄!」
「「こいつ、斬りやがった!」」
ばっさりと手紙を斬った坂下を見て、小此木と冬海は同時に突っ込んだ。
「では、次が最後のおちゃよりです! ペンネーム、『愛から愛した愛知』さんからのおちゃよりです!
『皆様、あざぁーす! 人殺しでーす!』」
「おい、こいつ、警察に即通報だろ!」
「『最近、僕は残念異能系の小説を読みました。そいつは銅メダルを銀メダルにする事にしか出来なかったんですけど、皆様はどんな能力が要らないと思いますか?』との事です。
多分、確実に人事を間違ったと思いますが」
3人の頭の上には、これにぴったりな人材が浮かんでいたがその名前を言うのは、敢えて避けた。言ったら後で追及されるのは避けられないからである。
「そうですねー、坂下的には『本の栞を作り出す』と言うのはどうですか?」
確かに残念である。しかし、坂下はまだ知らなかった。
この2人がどんなに残念な異能を言うのかを。
「うむー、『刃と匁を間違えさせる』とかはどうじゃ?」
「ならば、私は『手から女子のパンツを発生させる』……とか? 小此木さん、もし小此木さんがそんな能力を持ってたとしても、愛してますから!」
そんな2人に坂下は一言。
「2人とも、発想が残念すぎますよ」




