恐怖戦争
6月の早めの怪談話。
お題:人形 呪い ビデオ
その1。
『血の海』の怪談。
山田「ある所に1人の男性が居た。
1人の男性は頭が足りない男性だった。頭が足りないために、考えすぎると鼻から血を出してしまう病気を持っていた。
そんな彼が作り出した血の池からは、従順な血のゾンビが……。
って、なんだ。この怪談! 可笑しいだろうが!」
その2。
『髪伸ばし人形』の怪談。
小此木「これは我が聞いたちょっとした怪談だ。
小高大学にはもう使われなくなった劇場ホールがあるのだ。そこには仮面を付けた変な人形があるのだ。その人形は一日経つと髪が10㎝正確に伸びているらしいのだ。
これは間違いなく、怪談だと言えるだろう!
……むっ? オチか? これにそんな物は無いぞ! ふはははは!」
その3。
『趣味が悪い』の怪談。
冬海「……私が学校に来た時、変な先輩に頼まれたのです。まぁ、色々と変なのが。
その中の1つ、仮面を付けた変な人形の髪を毎日10㎝伸ばすと言う物なんですけど……。
それの世話をしているうちに、その人形に似ている小此木さんの事を……! あぁ、やっぱり小此木さん、結婚してください!」
山田「お前のせいかよ!」
その4。
『呪いレッスン』の怪談。
鳥居本「通信教育で呪い講座と言う物があったんですけれども……。あれ、可笑しいんですよ。
成功者の声と言う物がどの講座にもあるんですけれども、それをビデオで見たんですけど。
『これを学んで、最高の幽霊になりました! ありがとうございました!』などや『呪イ最高ダァァァァァ!』などと書かれていたんです。
流石にやる気は無かったですけど」
その5。
『この怪談』の怪談。
浅尾「この季節に怪談をやろうと言い出したのは、私なんですけれども! 実はこのご時世、6月にやるとちょっとしたご褒美があるのですよ!
なんと……! 怪談が現実に!」
山田「浅尾! それは7つの怪談だから!」
浅尾「えっ……? 違うの?」
山田「お前の勘違いで無理矢理変な話になってしまったな。
しかも誰1人として、真面な怪談をしてなかったがな」
結論。
この5人でまともな怪談をやろうとするのが無理な話だった。




