生徒会戦争・後編
「良かった。大変、ロリコンだったら、阿久津が」
「その言い方だとお前がロリコンだな」
むしろ貞操の危機にあるのが、こっちの気がしてくるのは受け取った側の心理状態にもよるだろうけれども。
「ロリコンじゃない、私は!」
「あぁ、知ってるよ」
むしろそう言うならば、お前の場合は百合だな。
「男好き、私!男大好き、私!愛してはない、女子!勘違いしない!」
「だからその言い方だと、今度はヤリマンだぞ」
男好きすぎだろ、日高の奴め。
まぁ、大声を出しながら明らかに怒ってる状況の中で、手だけは書類を処理しまくってると言う状況はホラーだけど。いや、機械を見てる感じ。
そして、今日最後の書類の処理が今、阿久津が机に置く事によって終わった。
まだまだ書類の山は築かれて居るけれど、元々1日で終わらせるつもりは2人とも無い。ある程度、最初に決めた量を処理できたので、本日は終わりになったのだ。
タウンページほどあった書類の山は、元の半分くらいの厚さになった。
まぁ、明日やれば良いだろう。これが限界だ。
「よし、日高。終わったぞ、これで今日は終わりだ」
「終わり……。違う、それは。始まる、これから」
「始まる?」
「体育倉庫で」
「体育倉庫?」
いったい日高は体育倉庫で何をしようとしてるんだ?
もう時刻は6時過ぎ。そろそろ電車が来るなと、電車通いの阿久津が焦っていると、
「慰めあう、体育倉庫で、2人で」
と、なんとも奇想天外の発言を日高が言った。
阿久津は驚きの余り、頭を机に打ち付けた。
「大丈夫?怪我ない?する、エッチな事?」
「だから、なんだその3文目は。不気味すぎる」
「ダメ、体育倉庫?なら、体育館裏?それとも、屋上?」
なんでエッチな事する前提で話を始められてるのだろうか?
阿久津はどう説得するか、これからの事を思って頭を抱えた。
「大丈夫?する、保健室で?」
「油断も隙も無いわ!」
3回生、日高。
美人でアイドル並みの容姿を持つが、性関係に興味津々な美少女であった。




