とんでけ☆ペガサスナイト
「大地を見下ろす~コマタナさん~なっつって」
ロメリア共立国第三空挺騎士団、新米団員のシスファ=クラスファは、今日も偵察の為に愛馬であるペガサスのロームフェルトと空を優雅に飛び回る。
「はー! いいなぁ、こうやって空をキューンと駆け回るの! 雲の海が下に見えて、真っ青な空に太陽が1つ! 最高だよ!」
シスファは、昔から空を飛ぶ事に憧れていた。
よく、布団のシーツを広げて丘の上を走りまわり、空を飛ぼうとしたものだった。人力飛行機の設計図を絵に描いた事もあった。彼女のロマン、それを叶えてくれたのが大きな羽をもつ馬ペガサスだったのだ。
だから、ペガサスナイトという職業は彼女にとっては天職の様なものだった。
ただ、戦いと言うものに出会わなければの話である。