血合わせの儀
「血合わせの儀でこざる」
ピンクのマンボウ様が言う。
「ちあわせ?」、俺の頭の中では
まず、ひらがな変換された。
次に、「地合わせ?、池合わせ?、千合わせ?、
乳合わせ(我ながらどスケベ!)」
の言葉が、脳内に浮かぶ。
全世界・世界人類も、「何だ?」と
いう顔をして、満場、一致して
マンボウ様の口が開くのを待っている。
マンボウ様が
「ガイドブックp14に
もてなしの儀の後には、友好の印として
互いの体を傷つけ合い、血を流し
互いにその血を飲み合う。」
「これを血のサカヅキと言う」と、重々しく言った。
「ちょっと、待って、それは本当の儀式ではなく
同映『やくざ映画』の中のことで、決して、普通のやり方では・・・」
(頭の中に「〇の血を引く~兄弟ぃ~よりぃ~も♪」と
歌が流れだす、俺はやくざ映画ファンだ)
と言いかけると
「ガイドブックは、絶対でござる」、のマンボウ様とともに
また、全世界・全人類から
「ヤレー」、「ガンバレー」、「戦争はイヤダー」
「NO WAR!」、の嵐。
まるで、俺が、平和の破壊者じゃねーか。
すると、歓迎庁職員(長ぇ、以下KGと略す)が、
「では、準備ができました」と、
金杯、金の短刀2本を、三方にのせて
もってきやがった。
俺は、あきらめた。
献血の400ccに比べれば、少ねぇ。(俺は、大の献血好き)
血の何ccかぐれぇ、くれてやる。
何せ、ベストセラー作家と竿木賞がかかっている。
「どっちからだい」、俺はマンボウ様に言った。
「ガイドブックによると、まずは、来客よりとのこと」
では、「どなたか、拙者の右胸ビレを、切ってくだされ」
「ただいま」と、KGに連れられてきた
白衣の男、(多分、医者だろう)が、
マンボウ様の右胸ビレをつかむと
短刀の先を刺し、血を少し出すと
すぐ、絆創膏を貼り、押さえる。
出た血はKGによって、すぐ金杯に移された。
「次は、酔酔大臣、右手の小指を出してください」
白衣の男2が言う。
「おらよ」と手を出すと、同じ要領で
俺の血も、金杯に移された。
「まぜます」、KGが言う、金のマドラーで、
うやうやしく、かき混ぜられた。(くだらねぇ)
「では、酔酔大臣、半分飲んでください」、KGが言う。
「えっ?俺からかい、お客様からじゃねーのかい?」、と俺。
「いや、こういうときは、ホストが
まず飲んで、毒見をするものです」と、KG。
さすがKGだけあって、各種しきたりに、精通しているようだ。
あきらめて、飲んだよ、飲みましたよ、がんばったよ、俺
(やっぱり、マンボウ様の血、魚臭いよ、鼻が曲がりそうだよ。)
そして、マンボウ様も飲み終わり、
やれやれ、終わりかと思っていると
「次は、『交体』の儀でござる」
マンボウ様が、言う。
「こうたい?何を交代するんだい?」、俺、(もう限界!)
♪つづく 終らないよ 俺の 苦難♪




