恐怖の家凸。
昨日、メニューを見たあとにネットでみんなのステータスを見てたけど、一番高い数字が63くらい。
大体の人が30〜50くらいだった。
やっぱり70はどっちかって言うと規格外より。
そのまま寝落ちした訳なんだけど、寝起きは最悪にも程があった。
インターホンがなったかと思えば、5秒後くらいからとんでもない連打が始まった。
寝室の窓から見下ろして見れば、例の知人………
朱星露音が凄い形相でドアの前に佇んでいた。
絶対外に出たくない。
待って。
何かリムジン的な黒塗りの高級車が停まったんだけど。
何あれ。
[居るのは分かってる。早く出てきて]
あ、人降りてきた。
あれ誘拐じゃないよね?
なんか話してる。
………地味に意気投合してない?あれ。
え、ほんとに出たくないんだけど。
「どーしよっかなぁ……」
なんかもう出ないとドアぶち破ってくるくらいの勢いだし………
家壊されるのはやだしなぁ。
仕方ないかぁ………
部屋を出て階段を降りる。
ちょ、今出るからドアどんどんやめて。
ドアノブに手をかける。
「はぁ〜い……………」
え、なんでこの子倒れてきてるの。
グエッ。
ちょ、死ぬ。
165cmで140cmの体に押しつぶされたら死ぬって。
体重で言ったら多分2倍くらいあるよ?
あ、ちなみにラキスケじゃないよ。
だってこの子無いし。
ナニとは言わないけど。
「朝早くから申し訳ございm………大丈夫ですか………?」
「むぅぐぅうぐ」
「あ、大丈夫ですよ。よっと」
あー、死ぬかと思った。
骨の1本くらい折れてるんじゃないの。
そんなやわじゃないけど。
「えーっと、C級の夕月結さん………ではないですよね。いや、でもこの家は夕月さんの……」
あぁ〜これもう逃げれなくない?
さようなら平和な日々。
いや、もとからもうさよならしてたか。
素直に言うしかないかなぁ……
「あー、そのー、信じられないかもですけど、夕月は私です」
「「…………………………………は?」」
2人とも、鳩が豆鉄砲どころか直接ぶん殴られた様な顔をしている。
まあ、そりゃそうだよね。
なんというか、幼女が急に元"C"級の冒険者だって言い出したらそりゃねぇ。
「いや……あなた多分小学生ですよね。しかも夕月さんと性別も………」
「………誕生日」
「へ?」
「私の誕生日」
「11月24日、私と2ヶ月違い」
「血液型」
「AB。同じ」
どうしたの急に。
誕生日とか血液型とか。
「…………………凄い癪だけど、本人だよ。血液型知ってるのなんてゆ………夕月くらいだし」
「本気で言ってるんですか。いや、だって性別すら違いますけど………」
「でもホントだよ」
うん、誤解を解いてくれるのはありがたいんだけどさ………
そのすっごい露骨に嫌そうな顔やめてくれない?
いくら"あの件"があるとはいえさ。
「あー……何か証明できるものとかって……」
「じゃあぁ………えぇっと……前の免許証………」
「はい、これ」
「ん、ありがt…………なんで持ってるの」
「前、助けられた時に落としてた」
あの時かぁ…………
一応両方携帯してたけど、別に持ってなくて良かったかな。
どうせTSする前の免許証使えないだろうし。
で、なんで免許証で本人確認ができるかって?
それは簡単。
スマホのアプリにDan_Moniがあるんだけど、ダンモニの機能にスマホで読み取ると、その免許証がスマホと紐付けられてるかわかる機能があるんだよね。
で、紐付けは組合に行かないとできないから、両方なくさない限り本人確認ができるっわけ。
ちなみに、免許の詳細を見ることもできるんだけど、それは追加でパスワードを入れないとだめ。
だから、免許の詳細を見れるなら本人って寸法。
「………はい」
「確かに本人ですね………いや信じられませんけど、これ見せられたら納得せざる負えないんですよね」
「で、何の用ですか」
「えーっとですね。昨日の件についてお聞きしたくて………あ、あなたの住んでいる場所を知っている理由は聞かないでくださいね」
「はーい」
どうせ付けてきたとかそういうのでしょ。
組合ってこういうのが起きた時は手段選ばないからねぇ。