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面倒くさいよね。いろいろ。

ちょっと修正。

5000円を握り締めて帰ってきた。

2000円は晩御飯に溶けた。


さてと。

とりあえず身分証明書は手に入れた。

お金はもとの口座にたくさんあるし、そもそも持ち家で家にもそこまで帰ってこないから水道光熱費もあんまかからないし。

学校は…………

まあもともとダイバー業で1年生後半からほとんど行ってないし。

別にいっか、あとで考えよ。


「にしても……すっごい美少女だよね。下手したら人殺せそう」


こういうダウナー系の銀髪ロリ、私好き。

じゃなくてさ。


「せっかくだし服とかもいいの買いにいったりとか……しようかな」


別におしゃれは嫌いじゃない。

見せる人居ないけど。


そうだ明日はもっと近くのダンジョンに行こう。

それで帰りに女の子ものの服買ってこよう。たくさん。

横浜とか遠いんだもん、西東京住みには辛いよ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


八王子ダンジョン。

E級のダンジョンで、ラットやコウモリといった洞窟ダンジョンっぽいモンスターがよく湧く。

横浜第二、九頭龍と並んで初心者から中堅、ベテランまで御用達の金策ダンジョンだ。

ボスの素材から雑魚の素材まで、だいたい全部需要があるから。


「ここはそこまで久しぶりでもないか。でも九頭龍のほうが楽しいからそっち行っちゃうんだよね」

「お嬢ちゃん。ここはE級ダンジョンだよ?と〜っても危ない場所だから、他の人と……」

「拒否。パーティーメンバーなんていらない、私くらいになると面倒なだけ」

「いや、でもお嬢ちゃんF級だよね?登録したてでしょう?危ないからほかn」


逃げるが勝ち。

もう免許証は出して名簿に名前も書いたし。

というか、この体でパーティー募集なんてしたらろくでなししか集まらないでしょ。


「ちょ!お嬢ちゃん!?待なさーい!!」


うるさい受付は無視。

ここも迷宮型ダンジョンだから速攻攻略はできないけど、直ぐに出てくればいいでしょ。

怒られるかもだけど。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【配信#2】 Unkwon35478

視聴者 0


別に、ダイバーだからといって身体能力がすごく高いわけでもない。

ついでにいうと、スキル的なものが全員使えるわけでもない。


「【冬ノ唄】、一閃」


じゃあ、なんでスキルを使えるのかって?

この世界で唯一使えるスキル的ものが、魔法職。

そしてユニークアイテムという特殊なアイテムの持つスキルだ。

ユニークアイテムというのはスキルが使えるようになるアイテムだ。

単にユニークアイテムといっても、アクセサリーだったり武器だったりするらしい。


私のユニークアイテムは2本組の刀、【幽月ノ奏華】。

ユニークアイテムも魔法も、入手したときに頭にばぁーーって感じで情報が入ってくる。

それを使用したいという明確な意志と共にスキルの名前を告げると使用できる。

使えるスキルは、【冬ノ唄】と【春ノ唄】。

【冬ノ唄】は身体能力をちょこっと上げるスキル。

【春ノ唄】は怪我をちょっと治せるスキル。

といっても、腕が消し飛んだみたいなことになると治せないと思う。

結構深めの切り傷も治せなかったし。


あ、そういえばみんなが使えるスキルがあった。

スキルって言うか技術だけど。

みんな戦っていくごとに剣術とか槍術とかが上達していくだけど。

そうしていくとちょっとした小技が使えるようになる。

例えばさっき使った一閃みたいなやつ。

口に出すと体が勝手に動く……というより最適な動きになるようになる。

まあ、スキルっていうには地味だけど


それにしても………


「なんか…‥敵多くない?」


人気のダンジョンっていうのはモンスターが少ない。

色んなところに分散していったり、ダイバーに倒されていったり。

まあ供給が追いつかず自然と少なくなるんだけど。


「今日はやけに多い気がするなぁ……」


ケイブラットやケイブバッド、ゴブリン。

どいつもこいつもドロップ品はお金になる。

狩られないはずがない。


ポケットに入れたスマホが鳴る。

メールの通知かな。


「えーっと……」


八王子ダンジョンのボス部屋にて重傷者が数名発生。

E級・D級は可能であれば急行してください。


救助要請だ。

八王子じゃ珍しい。

まあいっか、Fだけど行こうかな。

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