【エッセイ】花王発の『お掃除アイドル』おもしろすぎるやろ〜マーケティング戦略のすごさを解説してみた〜【完結作品】
何言ってるかわからないと思うが、私もわからない。けどこの面白さとマーケティング力のすごさを、少しばかりオタクに語らせていただいてもよろしいですか?
あの、みなさん花王の新しいプロモーション見ました? そうあの、生活用品とかの大手のね。ハンドソープとか色々出してるあそこです。
ちょっと知らない人、調べてもらいたい。
『花王お掃除アイドル』で検索して?
「意味わからんけどおもろw」ってなるので。
しかしこれは「意味わからんけどおもろw」という話題性もさることながら、時代のニーズを掴んだ最高のプロモーションだと思います。ぶっ飛んでるが。
とりあえず簡単にまとめると——。
アイドルなのがいい。
ゲームにするのがいい。
異形頭なのがいい。
社内の風通しよさそう。
という、4本柱で私からは提出させていただきたいと思います。あ、自分花王さんの回しものじゃないっす。ただの営業職経験のあるオタクなだけなんですけど。
けれどもこのぶっ飛んでる面白さが、実に『優秀で緻密に計算して練られたマーケティング戦略』であるかに感銘を受けました。
……えー、現状意味わからんとみなさん思ってると思いますが聞いてください。結構すごいと思う。
【1.アイドルなのがいい】
アイドルは流行ってるからね! 以上‼︎
……と、まとめてしまうのは簡単なんだけど。まぁちょっと詳しく話しましょう。
今回花王のお掃除用品を『アイドル』として出した、というところが大事ですね。みなさん、アイドルにどんなイメージを抱きます?
キラキラ?
推し活?
華やかなイメージ?
お掃除用品というのは、およそこの対極にあるものといってもいいでしょう。身近で、消耗品。代わりが効いて大事にする感じではないわけですね。
マーケティングの理想としてこうなります。
・マイナスイメージを変える
(今回ならただの消耗品といったイメージ)
・新規ユーザーを多く獲得する
・なおかつ既存ユーザー離れを防ぐ
こうすることで、商品の売り上げアップが狙える——ということになります。
そのために企業はCMを打ったりして、イメージと知名度の向上に努めるというわけですね。けれども企業運営ですので、いかに費用対効果を最大化するかは勝負どころ。
さてでは、掃除用品をアイドルにした場合どうでしょう?
色々ツッコミたい? いいですね。
それは「話題性」になりますね。
主に新規ユーザーに効きます。
しかしもちろんそれだけではなく、アイドル戦略というのは「プラスのイメージ」を持っています。さっきあげたけど、消耗品とイメージが逆ですからね。
あとこので大事になってくるのが推し活ができるってことです。
身近なんでね。貢ぐのは簡単ですね。
掃除用品かったら思い浮かぶよね。
しかも比較的安価に叶う、優しい。
オタク、マーケティング戦略の標的になりやすいんですけど(フッ軽、好きなものにすぐお金出すことにためらいがない、好きなものへの執着が強い)今回はそれを既存キャラを使わない方法で実現しています。
これが結構大きくて。
なぜって、コラボってお金かかるから。
ずっとは続けられないでしょ?
ちいかわでもサンリオでも、コラボしたら売れるけどお金かかりますね。それを自社製品をアイドルにするという斜め上の発想でクリアしています。すごいね!
あと掃除用品という、単純接触効果が高そうなところもいいですね。何回も目にすると、親しみをわきやすくなるアレ。アイドル向きですね(?)
今回のお掃除アイドルさんたちは、うたプリを彷彿とさせる感じの楽曲で、きらきらおもろアイドルソング。日本人が好きなやつですね。リアルで例えるならM!LK的なイメージでしょうか。
さらにあんスタなどのアプリゲームなどでも活躍する若手の声優の起用で、大変夢を抱きやすくなってまして——。
うん、自分で話しといてなんだけど。
私は何を言ってるんでしょうか?
とりあえず声も歌もいいのです。
よって声優さんのファンもつきやすい——推し活として応援しやすいよい土壌ができてますね。理想的なアイドルだなと思います(?)
【2.ゲームにするのがいい】
ゲームってとっつきやすいし、YouTubeとも相性がよくてプロモーションしやすいコンテンツなんですね。
前回花王さんといえば。
ホラーゲームを出してまして。
ゲーム実況者に実況もしてもらってます。
これでた時も意味わかんねぇな(褒めてる)と思ってたんですが、今回はその上で来ました。
恋愛ゲームというとハードル高いですが、恋愛ゲームは推しが決まりやすいです。なおかつ今回はライトで、恋愛ゲームというほど恋愛ではないというか。ノベルゲーの方が近いかな。
あんスタことあんさんぶるスターズ!も女性向けゲームではあるけど、いわゆる乙女ゲーではないしね。実はアプリゲームのほとんどは恋愛しません。育成リズムゲーです(いらん情報)
さて話を戻しますが、not恋愛とはいえ、個別で相手(掃除用品)を知ることは、キャラクターも使い方も楽しく知って親密度が増すことになりますね(?)
それはお掃除にもつながり、販売促進にもなるということです。推しを買おう使おうとなりますからね。
さらにこのゲームというのは、どちらかというと若い方が多い市場になります。実況プレイをみて、おもしろいから実際にやろうと思う方も多いでしょう。
それはプロモーションとして大成功ということであり、さらにダウンロードやプレイ回数は可視化されます。
社内でも効果を可視化し成果として報告しやすいという、このなんでも見えないと評価されにくい資本主義社会に大変則した有効度の高い戦略といえましょう——カイシャ、スウジ、ダイスキ!
【3.異形頭なのがいい】
えー昨今実は異形頭ブームが来ています。おや、知りませんでしたか?
異形頭の読み方は人によるので置いておくとして。みなさんも、異形頭を目にされているはずですよ。映画館とかチェンソーマンとか(名指し)
映画館というのは、映画泥棒ですね。
好きでしょ、映画泥棒。
あれが異形頭というジャンルです。
もともと日本人は動物の頭を持つ獣人みたいなのも好きですし、それの進化版ですね。もっと無機質で、だけど人間的な異界感のある魅力といいましょうか。デティールがカッコよくなりがち。
ビジュアル至上主義の現在、その顔をなくす、というのが流行るのはなかなか皮肉的ではありますが。
異形頭の魅力としましては、感情が顔から読み取りにくい、人種的差別への配慮が必要なく楽しみやすい、などの理由もあげられることかと思います。人間じゃないんで!
そこにきて、『お掃除アイドル』ですよ。
先進的で流行の最先端です。
しかも視覚的に製品を見せやすい。
今回男性声優を使ってはいますが、異形頭に性別はありません! だって人間じゃないから! 誰を推してもメロってもよろしい!
また苦情も上げづらい!
誰も犠牲になってないし!
擬人化でもないから解釈違いもない!
好感度を獲得しつつ、これほどまでにマーケティング戦略として有能なことがありましょうか。花王にはオタクがいるに違いありません。
【4.社内の風通しよさそう】
こんなに攻めたプロモ打てるのは、若者しかいません。
前例にないそれを「ちょっと考えてほしい」といわず、通せる環境がないと無理だとは思いませんか? 頭の固い人たちが上にいたら無理ですよ、だって意味わかんないもん(褒めてる)
人間は歳をとるほど、ルールや既存の方法に走りたくなる生き物です。だってその方が間違いないんだから、安全でしょう?
だから実際にはどうか知らないけど。
多分、若い人も口が出しやすいのでしょう。
普通ならこんなもん却下です。
それをちゃんと意見聞いてお金かけてこの世に出してくれるんだから、さすが大手花王様という感じがします。いい会社なのでしょうね。
こうして花王やるやん、と世間に思われるのは、製品のみならず会社のイメージアップにも繋がります。最近マクドナルドとかもそんな気配するけどね。
以上が、今回の花王のプロモーションから私が読み取ったマーケティン戦略のすごさになります。とりあえずゲームやってみたら面白いと思いますよ?
こういう感想を言いたくなるのも、マーケティングとして正解の構図だなぁと思いました。人の口コミほど優れたプロモーションはないからね。
なんなら前書きと後書きもあるのに、なぜか投稿し忘れてました。もう終わってるやつなのでここで供養。




