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巡る季節

作者: 武田道子

巡る季節





同じ季節でありながら

暖かさも、寒さも

暑さも、冷たさも

毎年いつも何かがどこかが違う

生きているということは

そういうことなのだ

巡り来る季節を迎え

どこか違う何かに馴染んでいく




もういいから辞めようとは言えない

自由の効かない人生は

自分勝手にできない

無言の掟があって

季節が変わるたびに

コピーされるのではなく

新しい

地球全てのもの

宇宙全てのもの

全て時間という重力に引っ張られ

前へ前へ誘われ

一つ一つが

一人一人が

過去を少しだけ懐かしみ、見送り

繰り返されることのない今日を土台に

未来に挑戦する

同じではない季節を迎える期待と不安

季節が変わり

人は衣も変えていく

その季節に一番にふさわしい装いに身を包み

人はそうして訪れる季節に

慣れ親しんでいく



そろそろ、また

私にも新しい季節が訪れる

一枚一枚古い衣を脱ぎ

新しい衣に手を通し

まだ終わりの見えない道へ

ゆっくりと一歩を踏み出す

心の目をしっかり見開き

弱りくる足並みを意識しながら

けれども魂だけは

誰よりも強く

巡る季節に便乗して

時を紡ぎながら

鳩のように胸を膨らませる


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― 新着の感想 ―
[良い点] また、思うことがありました。 私も季節に便乗している気がします。 詩とかは、季節の便乗そのもののようてす。 綺麗な風景とかに連れて行ってほしいと 思いました。 [一言] 毎年、夏は特…
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