『コダックさんと行くブルゴーニュ地方』
「Drink more more・・・・yea----」*もっと飲め飲め飲め。
「コーーーーーーーダーーーーーーーーーーーーーー!!」
ブルゴーニュ地方のとある酒場でワインを煽るコダックさん。
最高の味だったらしい。
何故か私達は『ブルゴーニュ地方』にいる。
始めは有名どころのエッフェル塔でも見に行こうと
ホテルのそばのバスに乗ろうとしたまでは良かった。
その時コダックさんがいない事に気が付く。
慌てて探すと、目の前をどこかのファミリーの車に乗って
無表情のまま通り過ぎていったではないか!
「shit!!」
ヤツめテレポートを使ったな!!
急いで近くのタクシーを捕まえて車を追う。
「Follow that taxi あのタクシーを追ってくれ」
なんとか追いつきを抱きかかえるも
すぐテレポートで消えるやらで、あれよあれよと都心から離れ地方へGOーー!
バスやタクシーやテレポートで乗り換え乗り換え今に至る。
「Did you come to sightseeing? 君達観光に来たのかい?」
酒場で隣のおっちゃんが話かけてくる
ワイン畑の真ん中で突っ立てたのが不思議だったのだろう。
泥棒扱いされなかったのがまだ救いだ。
しょうがないではないか。コダックさんの気まますぎるテレポートを侮らないで貰いたい。
最後は一緒にテレポートで畑の真ん中に降り立ったのだから。
「コダーーーーー」
OH。おまえが答えるんかい。
「HAHAHA」
おっちゃんはこの辺りのワインの生産者だ。
他の酒場のメンツも生産者がほとんどだ。
皆自分の畑のワインを持ってきては昼間から飲んだくれている。
いや。この交流も良いワインを創るための仕事なのだろう
「Try drinking the wine I made in my field 俺の畑で作ったワインも飲んでみてくれよ」
「コダーーーーーー!!」
次次に注がれるワインをあまりにも美味しそうに飲む。
「That’s awesome! すげえ」
「No way!(んなバカな!)」
「You always drink so much? いつもそんなに飲むの?」
“It depends on the day(日によるこだー)”
待て待て。今変な会話在ったぞ。
頭の中に直接響くような。
えっ!”。今のコダックさん?
えっ。!!。マジで?
テレパシーか何かか?
長年一緒に住んで来たけど初めて聞いたんだけど。
てか・・・英語話せたの?
「コーーーーーーダ!!」
どうした?頭抱えて。
頭痛か・・・?
そんなにガンガン飲むから・・・
「ダッツ」
何やら手を上げると人のような亡霊が出てきた・・
えっ。誰。
「・・・アンリジャイエ」
「アンリジャイエ・・・・」
酒場の人が口々にその名を口にする。
その亡霊は懐から数本ワインを取り出す笑顔と共に消えて行った。
その後はもの凄いどんちゃん騒ぎだった。
コダックさんが崇め祭られるやら。
家族にならないかなど
しまいには銅像を造るとまで言われた。
後に知ったがアンリジャイエといブルゴーニュの神様だったらしい。
きっと良くしてもらったコダックなりの感謝の印だったのだろう。
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ブルゴーニュワイン
シャルドネぶどう畑
小規模な個人経営の農園が多いことが特徴。コート=ドール県を中心に生産されるワインは、主に赤はピノ・ノワール種、白はシャルドネ種のぶどうで作られる。その他にガメイやアリゴテ、ピノ・ブランなども使用される(ワインに使用できるぶどう品種はそれぞれのAOCによって規定されている)。世界で最も高価なワインとされるロマネ・コンティなど、著名なワインが数多く存在する。