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アイツの“モテ”スイッチを手に入れろ!

作者: 七瀬





___僕は、万年補欠のモテない男だ、、、!

今まで1度も、女の子からモテた事がない!!!




そもそも、女の子にモテるって? どうやったらモテるの?

確かにね! 見た目も中身もカッコイイとは言わないよ。

だけど、、、。


女の子とまともにも話せないし!

僕から、女の子に話しかけようとすると? “気持ち悪ッ!”って

声が聞えてきた事もあるんだよ!



・・・それっきり、女の子に僕から話しかける事はなくなったんだ。




___何を? きっかけに、女の子に話しかけたらいいんだろう?






___僕の名前は、『古閑 英太郎』23歳、大学生だ!

根暗で、話す事が苦手な僕は緊張で何を話してるのか? 

自分でも分からなくなるほど、話すのが苦手なんだよ。




・・・それに、23歳というのに、、、。

薄っすら薄毛にもなってきているんだよ!



僕は、身長が159㎝しかなくガリガリで小さいんだよ。

女の子からしたら? 頼りない男に見えるんだろうな!






___でもね?

僕と仲がいい男友達に、やたらと女の子にモテる男がいるんだ!

大して、僕と見た目は変わらないように見えるのにね。




・・・何故か?

___女の子にモテまくり!



大学でも、彼の周りにはいつも、女の子が傍にいるんだよ!

だからさ! 僕が彼に何故? そんなに女の子にモテるのか?

コッソリと聞いてみたんだ、、、!




___そしたら? 意外な答えが返ってきたよ!


『___なんだ! そんな事で僕を呼び出したのか、古閑?』

『・・・そんな事って? 僕には大事なことだよ!』

『じゃあ! 古閑だけに話すけど? それは、、、。』

『・・・それは?』

『“モテ”スイッチを手に入れる事だ!』

『___はぁ!?』

『___お前、今! 俺が冗談を言っていると思ってるだろう!』

『・・・あぁ! そう思ってるよ!』

『本当の話なんだよ! それに、俺と古閑の違い? ってどこにあるんだよ!

俺だって! そんなにカッコイイ訳じゃないだろう! どうだよ!』

『・・・ううん、悪いけど? そう思うよ!』

『___やっぱり、そう思ってたのか!』

『・・・いやいや? そうじゃないけど? 女の子にモテ過ぎだなって!』

『まあな! だから、古閑も! “モテスイッチ”を手に入れろって!』

『・・・でも? そんなの何処にあるんだよ!』

『___古閑にだけ! モテスイッチを買ったお店を教えてやるよ!』

『___えぇ!? 本当か!?』

『あぁ! これで! お前も、モテ男だな!』

『・・・あぁ!』





___僕は、アイツに教えられたお店に直ぐに行ったよ!

そのお店は? 小さな駄菓子屋さんのようなお店だったんだ!


『___いらっしゃいませ~駄菓子を買いに来たの?』

『いいえ! 友達からここに! “モテスイッチ”を売ってると聞いたので

それを買いに来ました!』

『___あら? そうなの! じゃあ、お店の中に入って!』

『・・・えぇ!?』




___僕は、駄菓子屋のおばさんに言われるまま、お店の中に、、、。

そしたら? 変なスイッチボタンが付いたモノを僕に見せてきたんだ!


『___これがそうよ!』

『・・・・・・』

『これを、体内に埋め込むのよ!』

『___えぇ!?』

『大丈夫よ! 全然、痛くないから!』

『・・・いや? でも、こんなのどうやって? 体内に入れるのさ!』

『麻酔をするから、君が起きた時には既に入っているわ!』

『・・・でも、』

『___君はモテたいんじゃないの? 嫌ならいいわよ!』

『___いや! やります!!!』

『あら? そう! じゃあ、これにサインしてくれる?』

『・・・えぇ!?』

『念の為よ!』

『・・・あぁ、ははい!』





___おばさんが僕に見せてくれた紙には、英語で何か? 書かれていたけど。

僕には、サッパリ読めない! でも、どうしてもモテたい僕はそこにサインを

する事に決めたんだ!!!



『___じゃあ、はじめるわよ!』

『・・・う、うん!』




___そう言って? おばさんは僕に麻酔の注射を打ったんだ!

僕は少しその時、疑問に思ったんだけどね? だけど結局、おば

さんの言う通りにして、チクッと注射針が僕の腕に、、、。



___それから、0分ぐらいすると?

麻酔が抜けたのか? 僕は目を覚ましたんだ!


そこには、おばさんが居て! 僕にこう言ったよ!


『___無事に、モテスイッチを体内に入れる事が出来たわよ! 

これで! 君も“モテ男”ね!』

『・・・えぇ!? もう、終わったの? 全然、痛くなかったよ!』

『それは、良かった! じゃあ、支払いをしてもらおうかな?』

『___えぇ!? 幾らするの?』

『___150万円だよ!』

『うええええーーーーえええ!? 嘘でしょ? 【150万円】なんて!

僕、持ってないよ!』

『___大丈夫よ~! ローンでいいし! モテ男になれば女の子から

お金を出してくれるから!』

『___えぇ!? どういう意味なの、それ?』

『___まあ、直ぐに分かるわ! じゃあ、もうお家に帰りなさい!』

『・・・・・・』




___僕は、おばさんに言われるまま、家に帰る途中に、、、。

生まれて初めて、女の子から僕に話しかけてきたんだよ!


『あのう? 良かったら、今から一緒にご飯でも食べに行きませんか?

私が、全部! お金出しますから!!!』

『・・・あぁ、でも、えぇ!?』

『___いいから! いいから! さあ~行きましょう!』




___その女の子は、僕の手を引っ張ってオシャレな洋食屋さんへ。

確かに、これは! 間違いなく! 【モテ男】になったらしい!



・・・でも? 何故? こんなにも早く! モテ男になれたのか?

___少し、気にはなったけど? 一瞬でその考えはなくなったよ。



女の子と話すのって! 物凄く楽しい、、、!!!






___その頃、おばさんは喜んでいたんだ!


【___この、モテスイッチは女の子にだけ見えるスイッチボタン。

あの男性の背中には、“女の子のあなたに、僕の幸運を分け与えます!

だから、気軽に話しかけてくださいね!” と書いてあるのよ!】




・・・ということは?

自動的に、僕の幸せを僕に話しかけてきた女の子に少しのお金と交換で

分け与えているんだ!



___僕は、どんどん不幸せになっていったよ!

モテるのと同時にね!





最後までお読みいただきありがとうございます。

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