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ありきたりな始まり

ある大きな「神樹」と呼ばれる木の下で、青年は目覚めた。

「う〜ん...」

微かに眠たそうなその声は、鎮まり返った薄暗い森の中でこだまする

「もうこんな時間か...急いで帰らないと。」

そして青年は起き上がり、「身体強化(ブースト)」と小さく唱え、目にも止まらぬ速さで森のなかを駆け抜けた。


ギィィィー

古い木製の扉の軋む音と共に、凛とした声が響いた。

「...おかえり、ゼラン。」

ゼランと呼ばれたその青年は、漆黒に染まった髪にどこか吸い込まれそうな深紅の目、背丈は180㎝で年が18くらいのその外見は、某ミリオン○ーサーのモー○レッドを彷彿とさせる。そしてこの者こそが、「鬼人」と「大賢者」だった二つの魂が1つになった魂が転生した姿なのだ。

「ああ、ただいま、ヴェル。」

また、ヴェルと呼ばれたその少女は、見た目は中学生、身長150cm後半くらいで、ゼランと同じく黒い髪だが瞳は全てを見透かしそうな透き通る銀色だ。しかし、その外見と裏腹に、彼女は本名ヴェルドラグ・シュバルツァードといい、この世界に住む龍族で、尚且つその中でも最強と謳われる黒龍族の血を引く者であり、ゼランの従者である。

しかし、なぜそんな者がかの青年についているのか、それは彼がこの世界における龍を"創った"ことから始まるーーーー


遡ること数世紀、「国」ができる少し前。人々は世界を我がものにせんと止むことなく争いを続けていた。そんな中生まれた彼は、日々のこの光景を目にして、平和を望むようになった。彼にとっての平和とは、ただ何事もなく、平穏無事に暮らせるようになることだ。

そしてある日、彼は思いついた。この戦いが終わるまで待つよりも、自分が終わらせればいいのではないかと。彼はすぐ行動にでた。幸い、彼には前世での知識があるので、考えるのにさほど時間を必要とはしなかった。

この世界には、魔物がいる。が、それらは彼が創ったものではなく、ひょんなことから突然変異を起こし、ゴブリンやオークなどに進化したイレギュラーな存在なのだと言う。

それらを抑制するためにも、彼はより強大な存在が必要だと考えた。それで、前世の記憶を探っていたところ、どちらの世界にも共通した強大な存在を見つけた。それが"龍"である。

彼は幾年もの間1人で研究をし、様々な種類の龍を創りあげることに成功した。例えば、竜、亜竜、翼竜、地龍、炎龍などだ。なぜそんなに多くの種類を創り上げたのか。答えは簡単、種類が少なければ少ないほど、人類は対策を練りやすいのだ。そうなれば、いづれ龍は全て狩り尽くされ、またあのような戦いが起こる。それを防ぐため、彼は様々な種類の龍を創ることにしたのだ。その中でも黒龍はひときわ忠誠心が強く、そばにいたいと五月蝿かったので、仕方なくヴェルを連れてきた、というわけだ。ちなみに、龍は二足歩行と四足歩行で歩くものがいるが、ヴェルは四足歩行である。

勿論、龍によって戦い方は異なる。1番弱い竜は集団行動を好み、龍のなかで特に強い黒龍は単独行動を好む、といった具合にだ。

ところで、何故人である彼がそんなにも長くの間生きているのかと思う人もいるとはずだ。それは、彼が「大賢者」だったときに、あまりにも研究欲が強いために生み出された「不老」の魔法のおかげである。


話は戻って現在


「いよいよ明日だね、王都に行くの。」

「あ、そのことなんだが、今から行くことにした。」

「...え?なんで?」

「いや、ただ気が向いただけだ。」

「...そう。」

彼女は落ち着いた性格で、基本何でも出来る。ゼランに従順だが、ゼラン以外の人には無口である。

「...なら、今すぐいく?」

「ああ、そうする。」

荷物を整え、外に出る。

「...少し、待ってて。」

そう言うと彼女は「変身(チェンジ)」と唱え、漆黒の龍へと変貌した。

いや、戻ったと言うべきか。元は龍なのだから。

そして、その姿にこそ、 彼が数ある黒龍からヴェルを選んだ理由があるのだ。


普通、黒龍はその名の通り全身が漆黒に包まれており、瞳は決まって透き通る青色だ。

しかし、ヴェルの身体は漆黒に染まっているものの、その瞳は銀色に輝き、鱗と鱗の間に瞳と同じ銀色の筋が入っているのだ。ならば彼女は黒龍ではないのか?否。彼女はれっきとした黒龍だ。

この世界では、黒龍は最強と謳われている、なぜなら、その鱗はどんな攻撃をも防ぎ、翔けば嵐をおこし、強靭な腕や前足から繰り出される攻撃は魔王や勇者か同じ黒龍レベル、もしくはそれ以上でないと防げないためである。

つまり、龍の中でも黒龍の攻撃を防げるのは黒龍以外にいないということだ。"ただ一種類"を除いて。

そう、上には上がいる。そしてヴェルのように銀色の瞳を持つものが、その"ただ一種類"に「進化」できる素質を持っている。と言っても、ただ素質があるだけで、必ずしも「進化」出来るとは限らない。ので、彼がヴェルを育てると同時に援護役として従者としたのだ。


話を戻そう


「...さあ、乗って。」

「おう」

そう言ってゼランはヴェルの背中に飛び乗る。

「...じゃ、行くよ」

彼女はその大きな漆黒の翼をはばたかせると、大きな身体がふわりと中に浮き、西にある王都へと向かった。


しばらくして、


「もう少しだな...」

と、彼が呟いたとき

「きゃぁぁぁぁぁ!!」

ひとつの悲鳴が、辺り一面に響きわたった。


いやぁハッハッハ、主人公の名前を考えるのに全体の半分くらいかかりました。どうも分次です。

いやまあ自分でも文構成が滅茶苦茶なのはしってますよ?でも自分初心者だし?ノリで書いたし?日本は察する文化って言うし?

...まあ、その、引き続きよろしくおねがいします

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