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能力戦争  作者: 赤羽 千菜
第一次戦争
5/17

五回目の死に戻り

「ふぅ。」


 記憶は残った状態で俺は戻ってくる。

 心地いい痛みに包まれて俺は起き上がる。

 青白い画面に触れ、音が鳴る。爆発音だ。いつも通りの出来事。

 『同意する』ボタンを押す。

 まずは軽く考えをまとめる。

 どうやって敵を対処するかは思いつかないが、最強の敵、Sの倒し方は思いついている。

 ゆきがSに抱きつき、瞬間移動で空に飛べば、軽く行ける。しかし、そんなに飛んで意識が持つのかが問題だ。そこは期待するしかない。

 まずは瞬間移動能力の持ち主を探す。

 俺は写真を見ていく。

 確かいたはずだから、探せば見つかるはずだ。


「どんな奴だ?記憶に焼き付けろ!」


 見つけた。

 黒いフードを被り、 仮面のようなものをかぶっている。目が赤く光っている。

 名前はN。多分この人も、何度目かの戦争だ。

 Sと同じくかなりつよいだろう。


「この人に最初に触れて、からをどうしようか・・・」


 画面には『6:48』と記されている。


「みのりもかなり重要な役目となるよな。中央から行ってしまうと、大軍に当たるため、中央にはかなり強いひとを集めて行きたい。しかし、横にも強い人が集まる。どこへどのような人を攻めるか・・・まず、黒爪のやつ、紫雨のやつ、ゆき、みのりは中央かな。音と戦うには、音が必要だから、みのりには音の壁を作ってもらうのが嬉しい。そして、黒壁をつくりだすものもいたはず・・・そいつも欲しいが・・・誰だ?能力すら分かっていない・・・黒目のやつは他にはいないか?」


 俺は黒目の人の写真を探す。

 おれとゆきを含めずに三人いた。

 能力は、全員「無し」。

 最初の俺の能力が見えたのはなんだったのだろうか。

 黒目の人の特徴は、茶髪でツリ目でイヤリングをつけている。名前は「たろう」日本で一番多そうな名前だ。

 次の人は、タレ目の優しそうな顔をしている、金髪のロングだ。そして、首輪をつけている。首輪というより赤いチョーカーの方がいいだろう。名前は「さくら」。

 最後の人はツリ目のハゲ。その一言でしか表せない。名前は「ゆうき」。

 とりあえず、最初はこの三人と、紫髪のツリ目、紫目の黒爪の少年と、ゆきとみのりと中央へ向かう。

 この中に紫雨の人がいると信じて。

 青白い光に包まれる。まずはゆきとNを探し、10秒間触れてもらう。

 光が引き、大広間へ飛ばされる。

 ゆきは確か最初の方に飛ばされる。

 まずはゆきを探す。

 金髪の身長が低い男女がわからない人を見つける。ゆきだ。

 おれは方に触れる。


「ゆき!早く来てくれ!お前の能力が必要だ!」


「ふぅん・・・」


俺は手を引く。フードをかぶっている人を見つける。


「あの人に触れてくれ!奪え!」


「了解!」


 ゆきからすると俺は初めて見る人だろう。しかし、俺を信用してくれている。

 感謝の言葉しかない。

 ゆきはフード男の肩に触る。男はその手を引き、投げ飛ばそうとする。

 しかしゆきは離れずくっついている。

 約十秒が立ち、ゆきは離れる。「すみません」と一言添えこちらへ戻ってくる。


「瞬間移動手に入れたよー」


「ナイスだ。次は人を探す。探す人は五人だ。茶髪チャラ男、タレ目赤チョーカー、ハゲ。この三人は全員目が黒色だ。そして、紫髪紫目つり目と、ピンクツインテに、浴衣のスカートが短い人だ」


 そろそろ全員が飛んできて、時間が進み始める。


「探して、あそこの角に『9:00』までに溜めてくれ」


「了解!」


 俺とゆきは逆方向へ走る。

 俺はゆうきと、みのりを見つける。

 少し固まっていてくれて助かった。


「説明は後でするからあそこの角に向かってくれ。みのり。ゆうき」


 これで向かってくれるかは分からないが、向かってくれることを願う。

 あと少しで『8:00』を回る。俺は角へ走り、向かう。

 途中で紫の人を見つけた。俺は手を引き


「とにかく来てくれ!」


 といい走る。


「おっ、おい!」


 角につくとちゃんと全員集まってくれていた。

 俺は淡々と説明をしていく。


「俺は、この戦争に勝ちたい。だが、まずは作戦が必要だ。ゆうき、たろう、さくら。お前らの能力を教えてくれ」


 チャラ男のたろうが立ち上がり


「能力は、「不死身」でー。死んだら、ものすごい速度で回復するだけー」


 つぎはハゲのゆうきが立ち上がる。


「俺の能力は、「操作」です。意識を持たないものを、五人まで操ることが出来ます」


 最後にさくらが立つ。


「能力は、「雨」です。普通の雨、血の雨、矢の雨、毒の雨など、様々な雨を決められた範囲で出すことができます」


 いた。俺の目的の人物だ。これで、主戦力は集まった。


「おし、まずはみのり、みのりは、皆に作戦を説明してくれ。言い方はどうでもいいが、内容は、全員端側から攻める。相手一人に対して最低三人からの動きで、辛くなったらすぐにスイッチしてくれ。と伝えてくれ」


「そ、それはいいけど、あなた、誰なの?」


 みのりが疑う。それに、ゆき以外の全員が頷く。


「そうだな。軽く説明すると、やり直しをしている。ということだな」


「ふぅん。意味わかんないけどまぁいいや。『みんなぁ!聞いて聞いて!作戦なんだけど、皆は周りから攻めていって!戦う時は、相手が一人に対して、こちらは三人!スイッチをしながら戦っていって!』こんなんでいい?」


「ああ、十分だ。そして、そこのお前とさくら」


 俺は紫の男に指を指す。

 紫の男は嫌そうな顔をして、


「俺の名前は言わないのか?」


「すまない分からない。だが、かなりの戦力になることは知っている。今言った二人に、主戦力となってもらう。みのりは、色んなところに音の壁を張ってくれ」


『了解』


 三人とも理解してくれたようだ。しかし、名前を呼んでくれないことに対してか、紫男はいやな顔をしている。

 軽くモーションで謝る。次の説明をしていく。


「ゆきは俺と一緒に戦況を見ていてくれ。と言っても、俺が言ったタイミングで俺が指すあたりの場所にいる敵に抱きつき、飛んでもらうだけなんだが・・・いいか?」


「了解」


「そして、みのりは壁を張るとともに、相手へ、この言葉を伝えてくれ。「今回は負けない。覚悟しておけよS!」」


「ん」


「さぁ、そろそろ時間だ。さぁ、戦争の始」


「みお」


 声がする方へ振り返る。紫がムスッとしながら答える。


「俺はみおだ。覚えておけ!べ、別に、名前を呼んでもらえないからってわけじゃないからね!そこんとこ勘違いするなよ?」


 俺はいい笑顔を見せ、答える。


「あぁ、よろしくな!みお!」


『さぁ、戦争の始まりだぁ!』


 みのりに先に言われてしまった。

 みんなで笑いながら、青白い光に包まれる。

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