始まりの場所
<info>現在たくさんの小説が世に生まれてきている。
異世界ものや学園もの、MMORPG。
しかし、足りない。
私が求めているのは王道のドがつくファンタジー。
クサイ剣や魔法に、王道すぎる世界観、ファンタジーならではの敵に、ファンタジーならではの設定、冒険…。
著者である私の王道ファンタジーをつめこんだそんな一作。<info/>
「俺はもっと強くなりたい」
たやすく弾き飛ばされた剣を見下ろし拳を握る。
「全部守れるように、強く…」
まだ流しきっていない涙を拭いてとある扉を叩いた。
扉の前で剣を片手に佇む彼、いや子供はー。
金色の髪に群青色の瞳、ボロボロの服には似つかない剣を手にしていた。
「ダーク!ダークはいるか?」
大柄の男がカウンターの奥から少し声を張った。
とある夜、周りはガヤガヤしている夜の酒場だ。
酒場という表現は正しいのだろうか。地下に広がるいわゆるギルド、というやつである。
「マスター、どうした?」
金色の髪に群青の瞳、右の眉上から目の下の頰まで黒のタトゥーが入っている青年がカウンターの前へ来た。
「お前に重要な依頼があるんだ。」
「依頼…?」
マスターと呼ばれた大柄の男はカウンターに地図を広げ現在より東の方を指差した。