騎士団の演武
わあぁぁぁッ!!
歓声が響いた。
(すごい…)
アリフは全身に鳥肌が立った。
騎士団の演武は、一人、対四人。
襲いかかった四人を、たった一人が一気に吹き飛ばした。
飛ばされた四人も受け身をとり、すぐさま態勢を立て直す。
中庭は興奮に包まれた。
次に、四人はおのおのスラを構えた。
しかし、囲まれた一人は丸腰のまま。
一人は目にもとまらぬ速さで、四人のスラをかわした。
気づけば、ひとつ奪い取っている。
見事なスラさばきで、三人のスラを弾き、退かせた。
拍手が、嵐のように巻き起こった。
(アシュバルやラビサたちも凄いと思ったけど……)
アリフはあっけにとられた。
一人が、スラの演武を始めた。
——ヒュオッ。
スラを振るたび、空気が震える。
「スラは、力だ」
——ヒュオッ。
「せっかくの力も、使いこなせなければ、意味がない」
——ヒュオッ。
「力を使いこなすには、鍛錬あるのみだ」
——ヒュオッ。
ヒュンヒュンッ、ヒュッ……。
まるで踊るようにスラを振り回した。
そこへ再び、四人がスラを手に襲いかかった。
カンッ、カンッ! カンッ!!
踊りのような美しい動きで、四人を見事に打ちのめした。
「無駄のない動きは美しく、力を最大限に引き出せる」
……わあぁぁ!!
歓声と拍手が響いた。
(あんなふうに、なれるのか……)




