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蜃気楼  作者: 杉孝子
2/13


今世では添い遂げることの無かったあなたと

巡り巡って

また出会うのだろうか

あの日届かなかった想いが

永い時の輪の中で幾度も色を変え、

形を変えて・・・


あなたとの一方通行の痛みも

忘れられない記憶も

巡りゆく輪廻の流れに溶け込み

何度生まれ変わろうとも

いつかあなたとまた

異なる姿で再び・・・


二人の過去の足跡は消えず

いつかの分かれ道

過去に刻まれたえにしは永遠に

巡り合う運命さだめなら

不死鳥のように新たな命の中で息づく


今はただ

手を伸ばすこともできないけれど

私は何度も何度でも

焦がれ続ける情念のままに

共に歩める日を夢見て・・・

お読み下さりありがとうございました。

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