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蜃気楼
ふと浮かんでは
陽炎の様に揺らめき
近づけば遠ざかる景色に
あなたへの想いは
かすみゆく空に染み渡る
恋の始まりは燃え上がり
熱く触れあったはずなのに
時の流れとともに
薄れゆくこの心
近づくほどに遠く
追いかけても触れられない
時の流れの中で
移り変わりゆく恋心
蜃気楼のような愛情が
いつか真実であったのかさえ
わからなくなる
刹那の美しさに引き込まれ
あなたへ手を伸ばしはすれど
たとえ届かぬことと知りつつも
叶わぬ恋だと知りながらも
その光景を見つめ続ける
幻想の中で揺れ動く愛よ
もう少し見つめていたい
できることならこの命果てるまで
ただその儚さを
心に焼きつけて
お読み下さりありがとうございました。
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