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エルフの守り神、ゲームする。

おはようございます。

前列のそこの君!

まずは、あらすじ(小説の作品情報)は忘れてから↓を読むように!!

以上、先生からの連絡事項は終わります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

短編的な内容です。

『』はモノローグ、心の声です。

ではスタートします( っ・ω・)っ!!どうぞ!!

 ジョンはVRMMORPG(Virtual(バーチャル) Reality(リアリティー) Massively(マッシブリー) Multi(マルチ) player(プレイヤー) Online(オンライン) Role(ロール)-Playing(プレイング) Game(ゲーム)

仮想現実の電脳空間に五感完(フル)全成没入(ダイブ)に浸れる世界を初体験しようとしていた。


~ 攻//謀戦争(バスター)×帝皇王(オゥーズ)幾星箱庭(ワールド)

アクション・オンラインRPG 15歳以上対象

《異人旅者となった、あなたは広大なオープンワールドから領土を選びNPCやプレイヤー達と協力して国を経営で豊かに発展させろ!

そして領地の運営や交易&防衛と拡大の戦争を切り抜ける!! 》 ~


 丸太造りのログハウスの、一室でベッド一体型(いったいがた)の器具を取り付け終えてゲームのソフトが入っていたパッケージを見やる。

その横にはテーブルに湯気の立つコーヒーを見つけて入れてくれた人物に独り言で感謝を溢す。

配線やアダプタ等を取り付けるのに必死で床に寝転がったりと忙しくしていたからか入室していた事に気が付かなかったようだ。

一口(ひとくち)飲み美味しいと物思いに更けると早速ゲーム機の本体を起動させた。


 ゲームと呼ばれる物に点で興味や触れる事さえ無かったジョンは友人から誘われるがままに言われるに流されて未知の領域(せかい)に踏み入れようとしている。

その感覚に何処か1種の懐かしさと古き記憶を想起させられながらもボタンを押して自動音声がジョンは戸惑わせながら事前にある程度の情報を聞かされていた事も有ってかゲームのチュートリアルを順調に進められていた。


 まずゲーム器の本体であるハードの設定を済ませなせればならない。

ネットや携帯等の機器に繋げると教えて貰っていたメモを確かめてはを何度か繰り返す事で1時間経つ頃に、やっとゲームプレイに漕ぎ着く。

視界が、一瞬黒くなると次にはジョンは木々に囲まれたログハウスから、一面が真っ白な空間に1人立っていた。


『これがゲームの世界!』

 感心していると目の前に半透明のポップアップ枠が現れて表示される。

続いて女の子が空中にポンッと出現して浮いていた。


『!?

これがキャラクター!

本当にアニメの世界にいるみたいだ。

喜んでいた訳だ』

 なんと無しに本物なのかと触ってみようとしてWARNINGと表示に阻まれジョンは恥ずかしくなってしまう。


「「セクハラよ!!

エッチね。

もう今回だけなんだからね、許してあげるのは!

‥‥‥こっほん。

初めまして迷える人の子、異人旅者(トラボラー)よ。

攻//謀戦争(バスター)×帝皇王(オゥーズ)幾星箱庭(ワールド)へ、ようこそ!

ワタシはフリーンレンス・フォスト。

この世界の案内妖精です。

まずポイントで貴方のステータスを構成させて下さいね」」


 ステータス用の初期標準ポイントを消費して作らなければならないようだ。

ここでジョンは聞かされていた友人の紹介コードを入力する。


「「プレイヤー “アイス一マン” の紹介コードを認証しました」」

 特典でポイントが追加で100、増えて更に選べるレア武具・防具一式に、お供モンスター1体が貰え、ガチャが50回無料のスターターセットとアナウンスされる。

またゲーム開始時から紹介した友人とフレンド登録が自動で成されパーティー/クランもゲーム内の通貨が掛からず結成可能だと教えられる。

紹介した本人である友人には紹介特典が受理されると聞かされた。


 初期標準ポイントが100。

そしてフレンドポイントで100の全200ポイントと表示されて此処で課金画面が出てくる。

ジョンはゲームそのものが初めてなのと課金の意味が分からず〝いいえ〟を選ぶ。

画面はキャラクターメイキングに変わっていた。


外見(見た目)は‥‥‥‥‥‥‥色々と調整できるようだ。

簡単モードで現実と同じ見た目でいいかな。

次は種族(アバター)、…………あった。

うん、吸血鬼にしてみようか。

かなり下の方にあったな。

ポイント?とやらが随分と減ったな。

あとは、えっと………職業(ジョブ)を選んで、スキルはノーマルから4つ。

レア・スキルから4つ。

スーパー・スキルが1つで固有(オリジナル)・スキルが1つか。

おっ、ランダム生成がある。

この膨大にある中から選ぶのは大変そうだ。

ランダムで良いかな」


ーーーーーーーーーーー

●名前/ジョン レベル/1

ジョブ/ガンナー 2丁拳銃(☆5)

性別/男 種族/吸血鬼(☆8)

○ノーマル・スキル(☆1~2)

鎌術(☆2)

喧嘩作法(ガムシャラ)(☆2)

水中歩行(ブルー・ウォーク)(☆2)

矢生成(☆2)

ーーーーーーーーーーー

○レア・スキル(☆3~4)

飛翔・白四翼(フォース)(☆4)

糸操作術(スパイダー)(☆4)

魔法五感(エレメントル)適性(☆4)

無名・二刀流(☆3)

ーーーーーーーーーーー

○スーパー・スキル(☆5~6)

黄昏(おうまがとき)無双-鬼脅し(バーサーカーモード)(☆6)

ーーーーーーーーーーー

○オリジナル・スキル(☆0)

総彩極無限(エクストラ)剣刀刃(ソード)(☆0)

ーーーーーーーーーーー


「「事前に選ばれた種族(アバター)やオリジナルスキルに合わせたスキル構成にAIが出来るだけ叶うように親切設計になってるわ。

やり直しも出来るけど、…………そう。

このまま進むのね。

ポイントもふんだんに使ったけど39ポイント残ってしまったから初期装備に使ってね。」」

 訳も分からずハイを押して次のウインドウに切り替わる。

初期装備には2丁拳銃専用の拳銃を選び、防具はアバタータイプ別に選択出来たので残りの全部で吸血鬼用の物を決める。

それでも2ポイント余ってしまい困っているとフリーンレンスがHPに変換してくれたので安堵する。


「「最後に、バスター×オゥーズの世界には他のゲームにある攻撃力や防御力などのステータスは無く、全てが武具や防具と言った武器とスキルに依存します。

レベルアップで上昇するのはライフバーとSPゲージだけです。

装備を強化して使い続けるか、より強い物に取り替えるのか、それはプレイヤー次第です。

そしてスキルはレベルを上げて行けば、やがて進化する事も有るかもしれませんね。

一見、ハードに思えますが自由度の高いバスター×オゥーズの広大な世界での王として戦いの日々をお楽しみ下さぁ~い!

それではいずれ、お会いしましょうね」」

 浮遊感の後、ジョンは草原の少し空中にいて驚くもフワッと着地設定がされていてのか何もしなくとも安全に地面(草の)に上に着陸した。

目を丸くする事の連続に気疲れを感じて息を吐くとその空気に触れた掌が温かく、本当にゲームの中なのか不思議に思えた。


 次にジョンが下のは視界の角で点滅する鈴のマークが気になり手で触れてみようとするも触れず、困っていると足の近くの地面の草から直物が伸びて形作って現れた人形に話し掛けられる。


「ナビゲーターピクシー、ミニ妖精ちゃんです!

ストーリーチュートリアルを開始するけどスキップできるけど、どうする?」

 ジョンは〝見ない〟を選択してチュートリアル開始を選ぶ。


「そうなのね。

なら操作方法に移ろう思うんだけど、その前にワタシの名前を設定出来るんだけどね。

どうする?」

 言われて咄嗟に良いものが想い浮かばず適当も良くないと考えて少しのニュアンスを変えて──ミニニ──を決定ボタンを押す。

安直だが直前に見た文字が過り入力したが我ながらに見た目通りの可愛いさにマッチしていると自画自賛しているとジョンの目の前の妖精ミニニは喜び周りを飛び跳ねて光の粉を踊らせた。


「ストーリーをスキップしたから基本仕様から説明するわよ。

頭の上にある辿輪(リング)が分かるかしら?

それは所謂、天使の輪よ。

誰にも触れませんがプレイヤー様の命の物差しになっています。

全プレイヤーにはリングがあるので区別にもなりますよ。

今はHPが満タンなので元気良く光ってますがダメージを受けて減っていき、それが消えると死んでしまうので気を付けて下さ~い!

それにしても禍々しいですね。

流石!

未来の吸血鬼の王です!」


「自分でも無理なのか」

 ジョンを追いかけてくる辿輪(リング)()り抜ける手を見ながら続けて下さいと照れながらミニニに告げる。


「次は各種操作ね。

右手・左手の、どちらの何処(ドコ)からでも前に付き出して下さい。

そうしたら手の平を上に自身に向けるように見せるようにするとメニューが出現しますよ」

 言われるがままにジョンが試してみると半透明のメニュータブが現れて驚く。


『ゲームって凄いな。

魔法みたいだ、アレ?

でもこれは………。』

 ステータスの欄を開いて確認をするが中には鎖や鍵のデザインで開けない欄が有るのを見つける。


「上のベルのマークが動いてるのが分かる?」

 鈴が可愛く揺れて音符も踊っている。


「ん?

えっ~と、これかな。」


「これはメールが届いた証拠よ!

ログインボーナスに、お知らせ何かのゲームを始めた時は()ずメールを確認を習慣付けてね。

注意なのはフレンドやプレイヤー間での連絡はメニューのフレンドから確認や遣り取り出来るのでヒマな時にでも聞いて頂戴!

その時には、しっかり教えてあげるからね!」

 うんうんと相づちを打ってジョンは始めてだらけの情報(ワード)を噛み砕いてゆく。


「でも今はガチャの使い方が先ね!

ガチャには種類があってね。

通常(ノーマル)ガチャ、デイリー・ガチャ、はコインで!

イベントガチャ、ピックアップ・フェス限定ガチャ、や記念セレクト・ガチャはクリスタで回れせるよ。

チケットガチャは特殊でログインボーナスや世界に散らばったのを見つける位しか入手出来ない凄いレアなガチャなんだから!!

あとはショップ限定のゲーム内とは別の現実世界のお金で出来るロックオンガチャも有るわよ!

でも最初の5回連続は無料で回す事が出来るから運試しに期間中に試してみても面白いかしらね!

でも今回はノーマルガチャを回すわよ!

それにはコインが必要なんだけど今は特別にワタシのをプレゼントするからやってみて!!」

 言われるがままにジョンはノーマルガチャをタップする。


「良いのが出たわね!

ガチャから排出されるのはNPC(キャラクター)、スキル、武器・防具・服装やアイテム、スキン用の小物類から髪型等、の4種類になるわ!」


「なるほど、説明書とか見てなかったから助かったよ。

ありがとう」


「感謝が言えるのわ良い事よ。

戦闘に成ったら又、アドバイスしてあげるから感謝を忘れずにね!

次はダブってしまったキャラクターを合成して───」

 チュートリアルと戦闘訓練講座が終了するとミニニは手を笑顔で振る。

どうなるのか見守っていると消えるでも土に戻るでも無く小さな羽で浮いていたミニニはフワリ~フワリと移動してジョンの横や後ろで光の粉を降らせていた。

小突いてみると怒り、走ると遅れて優雅に付いて来る、話し掛けると本物の人間(せいぶつ)のように受け答えをするので楽しくなってもっと他の事をしてみたいと思ってしまうが、そういうモノなんだと疑わないジョンはそこで有る事を思い出す。

一先(ひとま)ずはこのゲームに誘った張本人に連絡を入れて落ち合う事だ。


 メニューから現実世界の携帯を操作して連絡を取ると例のフレンド “アイス一マン” もログインしている事が判明したため合流すると連絡を切って直ぐにメニューのフレンドからの連絡が入りましたと視界に表示され触ってみるとチャットが開始されるもジョンは点で分からなかった。

それから数分後、再度外部アプリの電話で連絡を取ってジョンの現在地が【NPC/最初の町】の門、付近の街道だと分かりアイス一マンがやって来るのだった。


「よぉす旦那!

ったく、相変わらずっス!!」

 ジョンの近くの地面に魔法陣が光り、体格(がたい)の良い2メートル越えの氷に覆われた男性が現れる。

名前の通りに全身の武装が陽光を反射している水色の氷結状態で彼が動くだけで氷が軋む音を立てていた。


「アルフォンスなのか!?」


「ん?

あぁ、アバターもサイコーにカックいいっくないすか?

最近はHN(ハンドルネーム)通りのコーデでプレイしてんですよ。

って旦那ってば素顔で作っちゃってるのかよ!!」


「え、不味かっただろうか?」


「不味いとか以前に身バレ対策で顔を覆う物の仮面とかフードを被った方がいいぜっス!

このゲーム、基本1アカウント1アバターで決定したら変更も出来ないっスからね~」


「………そうか、その発想は無かったよ。

ありがとう」


「コレ使って下さいっス。

ははっ、それにしても相変わらず大事な所で抜けてんスね~」


『まぁ課金したりして専用のID取得か他の携帯機器と連携させれば最近は別の(サブ)アカウントで作れたりするけど旦那には関係ないかな』

 アイス一マン(アルフォンス)が贈ったメールを開けてアイテムボックスから取り出して装備をする。

アイテム名は防具/仮面 10月31日(ハロウィーン)マスク・ヴァンパイア(☆1)だった。


「イベント用に配布されるランダムの無料(ただ)の奴っス。

効果も無けりゃ性能も皆無に等しい、完全にお祭りの飾り、スキンですね」


「どうだろうか似合っているかな?」

 ジョンはポーズを決めてアルフォンスに尋ねる。


「あ~……………。

初期装備はポイントで良いの選べたんスね。

レアなの有ったスね。

オレの時とは違って豊富っスね、やっぱり!!

佗蛇(たて)三日月落智(みかづち)和鎧(よろい)で統一したんスかか。

あれ、でも腰に提げてるのは銃なんスね。

(かたな)は選ばなかったんスか?」

 そう今、ジョンは渋い色紙の和風の甲冑に2丁拳銃を佩いていた。

足軽に近い格好だがデザインの良さと袴の派手さとが相まって壮年に立ち入ったばかりの大人の陰りがダンディズムを魅せていたがハロウィンマスクのオチャラケで台無しだ。


「うん、それが職業が拳銃のみ、みたいでオリジナルスキル?だったかな。

それには剣って文字は入ってたんだけど選べなくてね。」


「何だそりゃ?

相談して下さいよぉ~ってかやり直せたんスよ~!!

さては、お任せを選んで(らく)したっスね!!!」


「いや、楽をしようとした訳じゃあ!

‥‥‥‥‥‥‥知らない単語が多くて分からなかったから。

お任せのランダムを押したよ」


「ったく、アンタは!

もっとオレを、オレたちを頼ってくれてもいいスよ?」


「そうだね、分かっているよ。

たからボクは今、ここに居るんだから」


「いや~!照れるっス。

よしっ、ならジャンジャン頼ってくれスよ。

旦那に楽しんで貰いたくてってトコ有ったスから~」

 それからジョンはアルフォンスのレクチャーで本格プレイ開始の前にする事を教えられる。

メールからログインボーナスを確認して入手する。

初プレイのログインキャンペーン、初心者ログイン、プレイ1日目とそれぞれゲットしていく。


 次にアルフォンスの紹介(フレンド)コード特典で選べるレア武具・防具一式と、お供モンスター1体とガチャが50回無料のスターターセットを入手する。

アルフォンスのアドバイスとしては職業のガンナーとしての装備を選び、武器は剣を選択した。

他は期間中の限定ガチャの無料分や初心者ログイン特典(ボーナス)などで大量にあるコインやクリスタを使ってガチャを回した結果、ジョンの装備やアイテム覧は数分前に始めたばかりの初心者とは思えない風格を醸し出していた。


 町に移動してカフェに入りイスに座ると町行く人を眺めながら会話をする。


「テキトーにコーヒー注文したっスけど良かったスか?」


「えっ?

ゲームの中でも飲み食い出来るんだ!!」


「そうか、旦那はVRゲーム云々の前にゲーム自体が初心者だったスか。

流石にココで食べても意味は無いスけど。

脳が勘違いして満腹には感じてもログアウトしたら食べてないのが分かるように義務化させてるスから。

せいぜい、バフ効果を狙ってすね。

このソフトは寝食は娯楽設定だから、空腹のペナルティや強制も無い親切設計てすしね!!」

 丁度、店員が届けたブレンドコーヒをクチにして目を見開くジョンにアルフォンスはニタリ顔をした。


「よく分からないけど、これがニセモノの味だとは信じられない」


「旦那を驚かせられたなら誘った甲斐があったスかね。

……………さてとっと、さっきみたいに贈り物としてメールしていいけど、ここはトレードしようっス!」


「トレード?」


「そう、トレードっス。

メニューにあるから下にスクロールして見つけたらタップっス!!」

 画面から交換先をフレンドに変えて1人だけが該当してアイス一マンを選ぶとアイテム選択に新しいウィンドウが出てくる。


 指定されたのはアイス一マンは【秘技・居合(いあい)流派 龍転(たつまき)術(☆7)】で、ジョンは【暗死回復(☆3)】だった。


「確かにガチャでこの暗死回復が出てたけど星の数字が違わないかな?」


「おっと良い所に目を付けたっスね!

スキルは星の数だけ無限に今も作られてるって言われてて。

レアリティ度は明確な物差しは運営から提示も明示もされて無いんだけど1~2はコモン。

3~4はアンコモン。

5~6スーパー。

7~8ハイパー。

9~10が最高値のウルトラ。

0は例外でレア度の外でイマジネートとかアートってプレイヤー間では呼んでて、数字が高くなる程に価値が高いんス!

んで大事な本題はココから種族スキルは1~10の中から選ばれてるんス。

けど種族スキルは使用でしかレベルも上がらないし合成も取り外しも不可能なんス。

そこで旦那は暗死を種族スキルで塞いでるから使えない。

オレは暗死が喉から手で掴みたいくらいいに欲っしてるんスよね」


「ん?

でも教えてくれたレア度では価値が──」


「いやいや、それがオレがやってもっスね。

ずっ~~~~~~と出ないんスよ!!

マジ旦那が持っててラッキーって奴っスよ!

他のフレンドとも冒険(ダンジョン)で探しても出て来ないの出て来ない!

こればっかりは運っスから!

ですからお願いっスレアド無視の交換してっス!!

この居合いの奴、レア度は高いスけどオレの戦闘スタイルとも使用ウェポンとも合わないっスから、どうぞっス!」


「そこまで言うなら。

アルフォンスの損がないなら喜んでさせて貰うよ!」


「ありがとうっス旦那!

同じスキルは合成して強化で限界値を上げるんっス。

これで使用プレイヤーの最高値の6回まで出来たっスよ!」


「6回目?」


「そうっス、最初に入手したのはカウントしないで別に6回ゲットしないといけない鬼畜(きちく)仕様なんスよ~。

まぁ他にもゲーム内のお金や素材が要るんスすけどね」


「それは大変だな~」


「他人事みたいに言ってるスけど、これから旦那も通る道っスよ?

まぁオレもコレから又、入手に四苦八苦して鍛冶士を探さないとなんスけどね!」


「へ~そうなのか」

 よく分からなかったがジョンは流れに任せて頷いた。


「トレード完了っス!

フレンドだと交換の☆の制限ないのが良いっスよ!

にしても旦那のステータス、何から何までピーキーってかスキルも能力効果(アビリティー)まで曲者揃いっスな~。

まるで現実(ほんとう)の旦那みたいで質悪いビルドだぜって感じっスね~へへ。

よし次にやっとくべきなのは~っと!

レベル上限解放はアプデで問題ないスからミッションはストーリープレイすれば解決っスから。

武器の耐久性、限度回数はしってるっスか?」

 勿論知らないので首を横に振って聞く姿勢を正すように座り直す。


攻//謀戦争(バスター)×帝皇王(オゥーズ)幾星箱庭(ワールド)

略称はBO・Wとかなんスけど、武器や防具、装備にアイテムにも耐久・劣化が有って手入れや傷の有無で壊れるんスよ。

保存方法とか使用云々で正直スゲーメンドイ。

使い捨ての回復薬なんかは決められた回数で壊れて消滅するから残り上限を確認するようにスっよ!

ってオレはよく間違えて戦闘中ピンチになるんですけど(照れ照れ)チラっチラっ!!」


「アルフォンスはゲームの中でもそそっかしいな~」


「へへ~

最後はこのゲームの醍醐味の説明に移行・意向しますっス!!」


「ん?」


「なーん、ガーン(´д`|||)

これ凄くないっスか?

自動補正(アシスト)ポーズ機能でバトル以外にも設定しとけばオート・システムモードがエフェクトや効果音を背景なんかに出してくれるんっス!」


「あぁ確かに漫画?

アニメ的な表現だったかな。

前にススメられて見せてもらった独特の感情表現が現実で現れるなんて凄いね!」


「っス、…………んじゃ改めて始めるとBOWではプレイヤーが自身の領地、即ち己の支配下を興して国を作る事で真のプロローグが終わりを遂げるっス!

んで領土をまずは築きNPC、たまにプレイヤーもいたりしますけども!

村民や騎士って役職を与えていって準備を整えますっス。

国になるとコインとクリスタがドブのように溶けます。

なのでプレイヤーは冒険者となって稼がなきゃなりません!

食費が掛かるんス!

でも戦力にもなるっスよ!

プレイヤー同士のパーティーとは別にガチャで手に入れたキャラクターは国の役職か自身のバトルメンバーにも選べるっス!

あ~あ疲れた。

分かったっスか旦那!!」

 八重歯を覗かせてニッコリ顔のアイス一マンことアルフォンスの表情にジョンはゲーム開始時からの疑問をクチにしてみた。


「‥‥‥‥‥アルフォンス、所でHNとは何なのだろうか?

それと君が言っていたハンドルネームと関係しているのかな?」


「へーーー。

んと、そこからか~いスか?

えっとねスね、まぁ簡単に説明するならゲームで安全に楽しくするための仮初めの名前スかね。」


「ふむ。

気になったんだがNPC、はハンドルネームとまた違う様子だ」


「ノンプレイヤーキャラクターって言って要はゲームキャラクターっスね。

AIが搭載されてるから各々が本当に多彩で生きてる実際の人間みたいに動いてプレイヤーの次第じゃあシナリオまで影響を起こして変化するスからメインストーリー大変だったんスからね~」


「そっ、そうなのか」


「そうっス!

オレたちのギルドに旦那入って下さいっスよ!

絶対気に入るっスから。」


「いや、その項目は有るけどグレーになって鍵でタップしてもレベルが足りないと表記されるんだ。」


「あぁ~そうだったっス。

ギルドとかパーティ申請するにはストーリーと拠点確保まで進めない───何だ!?」

 世界にノイズが走り空が黒くなる。

BOWはストーリーや特殊なイベント・ダンジョンでの仕掛けでも無い限り時間設定はリアルに同調されている。


 街中でカフェのテラスに居たジョン達は異様な光景を目にする。

巨大な槍や剣、戦斧等が降り注ぎ町を破壊してゆく。

体を構成するポリゴンが粒子に段々となってゆき成す術無く身体の全てが消えるとジョンは知らない場所(路上)にいた。

自分と同じようにチラホラと召喚されたように魔法陣から姿を構築されている者達がいる。

周囲を見渡してみると先程までいたヨーロッパ調の建物から西部のような赴きの町に様変わりしていた。

あまりの事態に戸惑っていると遅れて姿を表したアルフォンスが静かにクチを開く。

「旦那、ここは最前線っスよ。

メインストーリー3章のメインストリートっス。」


 状況を確認しようと動こうした正にその時、プレイヤーのそれそれに勝手にウィンドウが出現しテキストが表記される。

そして同時に大音量の町の何処に居ても聞こえる男性の声が読み上げてゆく。


「「サービス開始から1年。

ちょうど今、この午後1時より迎えた!

おめでとう、プレイしてくれている諸君ありがとう。

‥‥‥‥しかしだ。

危機としてシナリオは進まず攻略も遅いと来た。

そこで考えた。

君たちプレイヤーの尻を蹴ってやろうと。

出なければ資金を打ち切られオンラインゲームはサービス終了してしまう。

それでは意味がない!

実は本日の1時間前からログアウトがメニュータブから消えている。

残念だがゲームのファンタジー世界はリアルとなった。

これは世界を巻き込んだ私一代プロジェクトだ!!

でも安心して欲しい。

君達は安全だ、医療施設に移送されることだろう。

病院等の環境確保が心配だが、人1人入るカプセル型なのが幸をそうした。

幸い、家庭用電気で動き停電しても予備の内部電源で数時間は持つ。

問題なのはネットワークや回線の問題だが国のお偉いさんが必死にやっているさ。

さて、ここで君達を鼓舞しよう。

リアルと言った本当の訳は?

ログアウトできない。

どうしよう?

もうひとつ、ゲームでは死亡してもセーブポイントやレベルアップで回復と全快で復活するのが当たり前だが………残念なお知らせだ。

勘の良い者はお気づきだろうが、そう!

天使の輪、辿輪(リング)がゼロになり破裂すると君は死ぬ。

アカウントデータが抹消されネットの海にも一切残らず。

そして現実の身体もゲーム機である本体の動力源と接続している四肢・頭や脳に高出力の電流と電気信号を暴発させて殺害だ。

発売に際して厳しい検査でギリギリの賭けとなったがプレイヤーにも犠牲者が出ているのを確認している。

嘘ではないぞ、その証拠にホラ!

実験は必要だ。

なので私が誰よりも先に試してみた。

この音声が時間通りに再生されてあると言う事は成功し私は死んだ訳だ。

故意に起こしたので死んだ後の事は知らないがAIに寄ると本体機器は炎上すること無く無事に以前の実験通りに人体のみを破壊したようだ。

ではそろそろ始めるようか、

1、開発者ではしかないがメインシナリオ制作・デザイン監修・AIプログラム指揮しかしていない私だが創った者の責任がある。

依願して要求するのは只1つ、君たちプレイヤーの完全攻略ゲームクリアだ。

さぁこの瞬間よりデスゲームの開始だっ!!」」

 音声は繰り返し再生されている。

テキストには続きがある。

地獄で楽しませて見ているよ。と、そしてプレゼントが付属していて中身はオリジナル・ジョブのレシピと表示されたデータだった。



「デスゲーム。

アルフォンス知ってるかい?」


「ネットに繋がってるから調べたっスけど、文字通りの意味だったス。

脱出不可能のサバイバルって言った方が旦那には分かるっスかね。

……………死んだら死ぬんだ

死ぬんスね。

現実みたいに……………。」

 アルフォンスの声に事態を把握していなかったのか1人の他プレイヤーが膝を折る。

プレイヤーの行動は千差万別だった。

既に行動を開始している者や拒絶や助けを乞う者とバラバラだ。


「旦那、今のうちに移動するっス。

それと外部アプリで電話なんかで連絡も試してみるべきっス。

早くしないとゲーム管理している人工知能、AIに対処されちまうだろからっスから。」


「あぁ。

君も家族にコンタクト取るべきだ。

今頃子ども達も心配しているよ」


「旦那を想っている数には叶いませんよ。

………………にしても、すみません。

オレが誘っちまったがばかりに!!

こんな事に、それもついさっきプレイ始めたばっかだっていうのにっ。

ほんとうにスミマセンっス!!!」


「そんな事ないよ。

アルフォンス、君の善意なのは知ってる。

謝らないでほしい」


「ですがオレには貴方を巻き込んじまったっスから。

アイツらに会わせる顔がねぇーよぉ。」


「おい、今の話しマジかよ。」

 見知らぬプレイヤーが怒気を見せて詰め寄ってくる。


「チュートリアルも済ませてないピクシー付きのニュービーかよ!?

それもさっき始めたばっかだと」


「なんだテメェ、あぁん!?

いきなり生ほざきやがって、表出ろや!!」


「止さないかアルフォンスくん」


「ですがいきなり吹っ掛けてきたのはコイツっスよ。」


「なんだよ、もう遊びじゃねんだぞ。

新参ばっがでお守りが出来るかよ!!」

 去ってゆく歴戦の戦士(プレイヤー)の背を見送りながらジョンはウィンドウのテキストを睨みながら独り言を漏らす。


「そうか、この言葉が真実なら無垢な魂は護られるべきだ。

ボクと同じような初心者には庇護やレクチャーが必要だ。

介助組織を作ろうか、アルフォンスくん協力してくれるかな?」


「は、はいっスよ!

勿論っスです、全力で手伝わせて頂きますっス!!

やっぱ流石っスね、一生付いて行くっス!!!!」


「ハハハ、ありがとう。

それにしても命を天秤にして脅してくるなんて…………。

…………ずいぶんと生温い………ね……。

行こうか。

ボクを怒らせた事を地獄に本当に居るとゆうなら叩き起して公開させてやろう!!」


「ハイッすっス!!」

 そんな2人からはゲームの仕様(エフェクト)とは異なるオーラが怒りと伴に漏れていた。










番外編エルフの守り神ヴァンパイア、 “デス” ゲームする。


 完………………?

続くかも知れないし続かないかも知れない。

(あと、これは本編ではありません。

所謂ところのギャグ回です。

この話その物がギャグのエピソードです)


 やってみて解った。

デスゲームってのは、やっぱ何処か某S●Oに似てるなと頑張って類似点を減らしていったけどムズい。

そもそも最近ゲームヤんないからゲームの知識に酷く欠ける。

この内容一本で勝負するのは難しい。

………………って言う愚痴と言う形の本音ですた。

2024年7/23、抜けてる部分を追加しました。

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