黄昏のとき
黄昏時がこんなに美しいなんて
知らないわけではないけど
もう少しだけ、待ってみようかな
まわりくどい言い方は
この際、無しにしてもらって
わたしはあなたからの言葉を待ってる
遠回りした
公園のベンチは寂れた感があって
周りの緑と同化しているところが
また、ちょうどいい
この場所を選んだのは
わたしでもなく、あなたでもない
こんなことってあるんだね
そんな気持ちにさせてくれるのが
新鮮でありがたい
暮れ行く夏の空
白の雲を道連れにして
一言だけでいいからと
あなたには言えない
たくさんの言葉でもいいけれど
せめて、黄昏時に