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あるエルフの都市作り  作者: 沙河泉
王都復旧
169/213

改めて自己紹介①

「あれをこうして・・・。これをああして・・・」


「アル!アルッ!おおぉうい!このッ・・・!何とか反応できんのか!この研究バカッ!」


「?バカはひどいなぁ・・・。エレン。それで、何かあったの?」


「皆がお主を待っておる!はよう思考の海から戻ってこい!」


「?」


 集中して考え事をしていたら、エレンに引き戻されてしまった。顔を上げ、エレンの方を向くと、その奥では、カレンやヴェル、シュナが一緒になって机や軽食の準備をしていた。どうやら夕食にも半端な時間のようなので軽食をとる算段らしい。いつもなら、考え事をしている私のことなんか放って食べているのに・・・。今回に限ってなぜ・・・?


「今回に限って、なぜ声をかけられたのか。という顔をしておるのぅ」


「ありゃ。お見通しか」


「うむ。いつもならワシも思考中から無理やり連れ戻されるのは好かんから、そういうことはせんじゃが。今回は、ミュールがどうしても皆と自己紹介がしたいと申してな」


「どうしてもなんて言ってない!ただ、これから一緒に仕事をするのに、お互いがお互いを知らないのは、なんとなく気分が悪いと思ったからよ。アル(にぃ)ごめんね?」


「いや。そういうことなら別にいいよ。そっか。そうだよね。私は全員のことを知っているけれど、プルーナさんはみんなのこと知らないし、逆もまた然りだもんね。軽食や諸々の準備ありがとう。3人共」


「はい」「造作もないですわ!」「お母様・・・」


 あはは・・・。ヴェルは相変わらずだけれど・・・。そうだよね。お互いを知らないと、連携なんて取れっこないし、諸事に支障をきたすもんね。


「よしっ!じゃぁ・・・まずは、私からかな?んん。まぁ、皆も知っての通り、アルベロ王国第一王子・・・。いや王太子か。のアルフレッド・ディ=アルベロです。趣味は、魔法開発、魔法陣開発。そして魔道具開発!さっきも声が聞こえないほど集中するのが玉に瑕かなと思ってる」


「思ってるのなら治しなさいよね・・・」


「あはは・・・。ミュールは手厳しいな・・・。歳は・・・。まぁいいか。得意属性は風だけど、一応どの属性魔法も使えるよ!これから王都の住宅地をどうやって整備していこうか楽しみでならないんだ!皆もぜひ、力を貸してほしい!よろしくね」


 こんなものでいいかなぁ・・・。なんて思って周りを見ると、皆一様に笑顔でうなずいてくれた。まぁ、この場には私の知り合いしかいないのだから当然といえば当然かな。


「次の自己紹介は・・・」


「僭越ながら私が——」

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