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あるエルフの都市作り  作者: 沙河泉
王都復旧
165/213

廊下での会話

「さてと。カレン達と合流しないと」


「「「はい」」」「うむ」


私達は会議室を出て、私の自室へと向かった。なんだかんだ言っても、国王夫妻の私室の次に、自分の部屋が堅固な護りを敷いているからだ。有事の際はそこに避難、合流と予め決めているからこそ、迷いなく向かっているのである…が…。


「だぁぁぁ!王宮の廊下は長い!」


「仕方なかろう。有事の際は、守備の要となるのじゃから」


「だからって長すぎなんだよ…」


「アルト様…転移は使えないのですか?」


「使えるには使えるんだけど…王族といえど、王宮内で転移を使うと、警報が鳴るんだ。この厳戒態勢の中、皆に迷惑はかけられないんだよ…」


「アルはの、警報網を構築したときに、実験だッ!と叫んで実際に転移をこことは別の廊下で試したのじゃ」


「まぁ!自分の能力を過信しすぎない。良いことだと思うのですわ!」


「でも…結果は…なんでしょ?」


「うむ。ミューリエルの考察通り。国王夫妻…父親と母親にこっぴどく叱られておったな。賊が入ったと思ったぞ!と。それはそれはけたたましい音でなぁ…」


「…エレン。君だって一緒に怒られただろう?一緒になって別方向に転移したのだから…」


「あははは!もう忘れてしもぉたわ!」


「「「はぁ…」」」


そんな昔話をしながら、やっとのことで部屋の前についた。長い廊下を歩き、階段を登り、そしてまた長い廊下を歩き…一旦中庭に出て、更に階段を登って…あぁ…疲れた…。


部屋の前には、王太子直属となった近衛兵2人が扉の前に立っている。昨日までは、第一王子直属だったのだから、何も変わってはいない…。階級は一つ上がったか。


「ご苦労」


「「はっ!」」


そんな顔なじみの2人に声をかけ、扉を開けてもらい中に入る。会議室とは違い、一枚扉だ。だからこそ長い長い廊下でもって護りを固めているのだけれどね。


「お疲れ様。さぁ私の部屋だ」


扉を開けて目に映ったのは…。

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