解決へ
「アルフレッド様のご想像の通りであるかとは思いますが、念のため私の考えもお伝えいたします。今回の騒ぎの中心にいるのは、誠に遺憾ながら私の妹であるミューリエルであると思われます」
「それは、いつ頃気がついたの?」
「お恥ずかしい話、エレン様のお部屋に入り、記憶を取り戻した際に感じた魔力が妹の魔力でしたので」
「ふむ。であれば、今どこにいるのかはしっかり解ると言うわけじゃな?」
「ええ。そうですね。今は、ここから西の方に居ます。妹の他に・・・!」
「どうした?」
ミューリエルの魔力を探っていると思ったら、急に黙り込むエルリエッタ。訝しく思うアルフレッドとエレンは、彼女が口を開く一瞬の間、事態を見守った。
「・・・大変申し上げにくいのですが、妹の隣に・・・」
「なにか・・・」
「亡くなって直ぐの方がお一人・・・」
「―――!そうか・・・。うん。とりあえず、そこに向かおう。彼女には色々と聞かないと」
「はい」「うむ」
「そうだ。エレン」
「ん?」
「プルーナさんを探して、無事を確認して。その後は――――」
「陛下に事の次第を伝えれば良いのじゃな」
「うん。助かる。それじゃ、エル。行こうか」
「はい」
エルリエッタがアルフレッドのもとに移動しようとした際、エレンが近寄って何やら耳打ちをした。その言葉は、あまりにも小さく、アルフレッドの耳をしても聞き取ることはできなかったが、耳にしたエルリエッタの顔がみるみる赤くなり、犬型の魔物が水浴びをしたあとに水切りをする勢いで、首を横に振っていた。
何を伝えたのかなぁと不思議に思ったアルフレッドがエルリエッタに話を聞こうと口を開こうとしたが、耳を朱に染め、俯きながらか細い声で、「今は話せません」と言ったので、首を傾げながら疑問を解消しようとエレンに視線を投げかけたが、彼女はすでに転移して行ってしまった。なんとも消化不良になりながら、彼も転移するのであった。




