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あるエルフの都市作り  作者: 沙河泉
王都擾乱
152/213

眼下に広がるは

「はぁ・・・」


世界樹に蒼炎を放ち、尚且その存在を聖剣で切ったアルフレッドは、今王宮の北側を一望できる尖塔に立ち、溜息をついていた。眼下には米粒程の多くの点が右往左往している。救助に関わっている衛士や、軽症で済んだ住民達が救助を行っているのだろう。


「居住地は根だったから頑丈。だけど、それ故に、暴れてしまったからこそ住民に被害が出たのか・・・。蒼炎は・・・適切だったのであろうか。――――今は反省するよりも行動か」


自分の行動への反省は、事態を解決してからだ。そう自分に言い聞かせ、行動に移る。


「近衛隊に関しては、貴族の避難誘導にあたっているから余裕がない。中央、東西南北地区に、外周部の第一地区から第十地区。その先は城壁で、大通りを挟んでいるから損傷は軽微・・・か」


アルフレッドは、スキル使用板を用いて眼下の状況を確かめる。災害緊急事態下にあるため、俯瞰図や損害状況を確認できたようだ。彼自身、自分の目で確認しようと思ったが、板の存在を思い出し、ある種確信を持って使用し、思い通りの成果を得ることができた。


「ん?これは・・・!」


板の端に触れると、表示内容に変化があった。青い点が無数に表示されるではないか。忙しなく動く点。その場で動かない点。それと、明滅している点。ある点はゆっくりに。ある点は早く。と様々な点がある。板から目を眼下に向けると、動いている人々と青い点が一致した。


「そうか。この点は、人を表しているのか。ということは・・・明滅している点は、生命の危機!?これは・・・とりあえず『広域治癒』!っと・・・一先ずは安心。だけど、皆気づいていないか。よし!街に降りて指揮を・・・ん?おっ!」


眼下で救援の陣頭指揮をと思い、転移魔法を使おうとした時、尖塔に転移魔法の輝きが現れた。


そうか。もう来たのか。そう心の中で呟くと共に特務兵に任じた彼に感謝を述べつつ、待ち人が転移してくるのを待った。

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