一時帰還
「そうだ!カレン、提督に港を使うことを「もう話を通してあります」ありがとう。それと・・・」
「灯台の件は、カンネ様が行うと。白狼石を主に使用して良いかというご相談がありますが」
「私も色は白って考えていたんだ。白く造り上げていただけるのなら、どれだけ使っても良いと伝えて」
「畏まりました。あと、プレズモ様と同行していた士官たちには」
「あぁ!彼ら彼女らには、魔核の教育をこの島の方たちにやって欲しいんだ。ほら、この間の中継地点・・・」
「そちらも承りました。では、アルフレッド様が陣を描いている間に行っておきます」
「宜しく頼むね」
いやぁ・・・カレンは私の考えの先を行っていて凄いなぁ・・・。何時も助かるよ本当に。さて、陣の大きさは─────。
「───カレン嬢は行動が素早いな」
「いえ。アルフレッド様の方が早いですよ。付いていくのがやっとです」
「アル坊と比べちゃぁいけねぇよ」
「ですが・・・」
「アル坊はアル坊。カレン嬢はカレン嬢だ。誰も彼も本人の代わりになれるなんてぇのはあり得ねぇ。自分は自分。そう思ってやるべきだし、なりきるのでは無く、支える。一人では無理なことを今みたいに支えるってのが、夫婦みたいで良いんじゃねぇか?まっ俺には嫁さんはいねぇけどな!がははは」
「夫婦・・・ッ」
「おっ?おぉ・・・。まっまぁカレン嬢。アル坊を確りと支えねぇと、あっちふらふら。こっちふらふら。で、とんでもねぇ所に行っちまうだろうから、確り舵取りを頼むぜ」
「────ッ!そうですね。ありがとうございます」
「おう」
「2人ともー!なんの話をしてるんですか?置いていきますよぉ?」
「申し訳ありません」「わりぃわりぃ」
考え事をしながら歩いていたら、2人と離れてしまっていたらしい。それにしても、何を話していたのだろう?まっいっか。
「───おぉ!ここで良いの?」
「はい。既に人払いも済んでおりますので」
「あんだけ物があったのに・・・綺麗に片付いていやがる。流石だなぁ」
「そうですね。随分前に水をまいて砂埃までとってくれたようです。これなら確り描けるので安心です」
「だな」
「ですが・・・本当にここで良いのでしょうか」
「まぁた悩んでる。良いんだよ。舟運がこの辺りでも発達するまでは頼ったって良いんだよ。技術ってのは、必要に迫られるだけ進歩するんだ。そのうちこの辺りでも提督さんの艦を凌駕するもんができるだろう。それに、これから描く魔方陣はモノ専用にするんだろ?だったら尚更大丈夫だ。観光しに来るのに魔方陣だけで行ったり来たりより、途中の景色を楽しみながらのほうが価値があるからな」
「そうですかね。早いほうがいい気もしますが」
「それはあるかもしれねぇが、安全な場所をゆっくり進むってのは、普段の生活と違って楽しいからな。金のなる船になるさ」
「───そうですね。それを願って、陣を描きます」
「おうよ!」
そこから集中して陣を描いた。大きさは中心部が3米。付随する6つの陣は60糎。それぞれに物質規定と重量規定。それと距離。事故を防ぐために、人が中に居る場合は発動しない等の安全策を設けながら描いた。1刻はかかってしまったようだが、お遣いを頼んでいたカレンも戻ってきていたので、丁度良かったのだと思う。
「っよし!描けた!」
「ほぉん!これが転送用の魔方陣か」
「今回は、鋼材や鉄資材だけを輸送するのですが・・・。万が一悪用されると困るので、色々と安全策を設けたら、細かくなってしまいました」
「これを向こうでも描くんだろ?」
「いえ。さんちゃん」
『「ハァイ テンシャシマスヨォ」』
「なんか・・・何時もより明るくない?」
『「ソォンナコトハナイデェス テンシャ オワリマシタデスヨォ」』
「うん・・・。ありがとう。っとまぁこのようにしておけば、王都で同じものを瞬時に描けるので、楽なのです」
「───すげぇな・・・。まぁあの苦労が一回だけなら良いのか」
「アルフレッド様。方々への連絡が終わりました。そろそろ向かいましょう」
「うん。それじゃぁプレズモさん。明日には戻ってこられると思うので」
「おう!受け入れと運搬は任せとけ!この白の線より内側に入らなければ良いんだよな」
「はい!では、行ってきます」
「宜しくお願い致します」
「おうよ!」
プレズモさんに挨拶をし、2人で王都の宮殿へと転移した。人2人ならこれだけで済むのだけれど・・・量があると難しいからね・・・。ただ、この転移で、新たな問題が発生するとは思いもしなかった。




