帰り道
いつも拙作をお読みいただきありがとうございます。
「はぁ・・・買った買った!もぅ大満足だよ!」
「そんな・・・満腹!のような言い方をしないでください・・・。ハァ」
「スコットさんだっていけないんだ。一部の地域。それも局地的な場所にしか生えない植物の種や珍しい薬草、海を渡ったその先にある大陸の植物に食用として有用な作物をたくさんも仕入れていて・・・しかもその栽培方法まで教えてくれて・・・。これはもう大満足と言うほか無いよ!」
「ですが・・・限度というものが・・・」
「確かに11刻にお店に入ってもう17刻。夕暮れ時になってしまったことは申し訳ないよ。」
「いえ・・・私が言いたいことはそこではなく・・・」
「あぁ・・・お金?それならほら・・・沢山持っているから。心配しなくても大丈夫だよ!」
「お金ではなくてですね」
「ん?・・・じゃぁカレンは一体何を心配しているの」
興奮冷めやらぬ様子で、宮殿へ帰る道すがらカレンの問いかけに饒舌に答えていたアルフレッド。しかし、カレンの心配する声に小首をかしげ話の続きを促す。
「私がアルフレッド様に申し上げたいことは、その大量の植物をどのように管理されるのかです。これから向かう先は、無人島なのですよ。とても広い───」
「えっ・・・カレンは来てくれないの」
驚きと不安で目を潤ませながらカレンを見ているアルフレッド。普段の姿であれば、長身でカレンを見下ろしているのであるが、今は城下に出ている関係で姿形を変え、身長も160糎と低くカレンを見上げる形となる。
「うっ・・・もっ勿論、アルフレッド様に着いていきますよ」
「だよね!良かったぁ───」
潤んだ瞳が閉じられ、花が咲いたように破顔する幼顔のアルフレッドにカレンは見蕩れてしまう。調子は狂ってしまったが、再度自分の聞いておきたい質問を投げかける。
「あっアルフレッド様。あれっあれだけのしょっ植物を──「だっ・・・だいじょ──」ゴホン。あれだけの植物をどのように管理されるおつもりなのですか」
挙動不信に成りながらも、咳払いをして持ち直すカレン。さすがにすべての動揺を振り払うことはできず、頬を紅色に染めながら質問する。
「あぁ───魔道具も創らないとだけど───」
「どうしました」
アルフレッドが急に遠くを見つめたため、カレンは訝しげに表情を窺う。
「この時間なら───うん。あそこに行けば解決するかも!カレン!一緒に来て!」
「えっあっ・・・アルフレッドさま!?」
急に手を取られ、走り出したアルフレッドにしどろもどろしながらも着いていくカレン。普段よりも数段幼顔の主人。普段よりも少し強引だが力強く、そして、手のぬくもりを感じながらアルフレッドの目的地へと進んでいく。
カレンの頬が再び紅に染まっているのは、夕焼けが当たっているからかはたまた─────
デートっぽくかけましたかね・・・。
書いているとむずがゆくなってしまいます・・・。




