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一話 半透明の板

気分転換に描き始めた一人称視点の日常無双です。

不定期更新になりますが、皆様の反応次第で頑張ります!

楽しんでってください、評価待ってます!

 

 皆さん初めまして。

 俺の名前は青乃春斗(アオノハルト)、15歳。

 今年から高校生になる何処にでも居る普通の男だ。


 いきなり一人で自己紹介を始め出すとか、誰もいないのに皆さんとか言ってるのは明らかに普通ではない(頭が)とか、そういうツッコミは先ずはやめてもらいたい。

 これは今俺が置かれている状況を理解する為に、自身を省みて行っているだけの確認に過ぎない。


 俺は今、自分が本当に正気であるかを疑っている。


 いや、別に変な薬をやってるとか、危ない宗教に入信しそうとか、そういう訳では無い。


 ただたんに、今現在進行形で俺に普通ではない事が起きているからだ。


 何が普通で、何が普通ではないのか、とかそんな哲学的な線引きは一先ず横に置いといて──


 大事な事なので二回言う。

 今、明らかに普通ではない事が俺には起きているのだ。



 いや、別に、俺は可笑しくなった訳では無い。

 至って冷静だ、アイムクール。え、意味が違う?そんな些細な事は今はどうでもいい、ツッコムんじゃない。

 今重要なのはこの状況をどうするかなのだ。


 一先ずは自己の確立と状況を整理する為に少しばかり自分という存在を思い返そうと思う──。




 先程も自己紹介をしたが、今一度。

 俺は青乃春斗(アオノハルト)、15歳。

 先日中学を卒業し、最寄りの高校に入学を控えた男子高校生予備軍だ。

 客観的に振り返ってみれば、何事も無く、平穏無事に終えた中学校生活だった。

 勉学の成績は学年でも中の中、運動は帰宅部だったが全く出来なかったわけでもなくそこそこ。

 友達はいたが親しいって人はそんなに多くはなく、ましてや恋人なんている訳もなかった。

 趣味は、ゲームやアニメを少し、後は読書を嗜む程度だ。


 そんなThe普通の中学生だった俺な訳だが、中学校卒業式の翌日──つまり、今日の朝。


 起きたら目の前に、半透明の板が浮いていたわけだ、何か知らんが。


 いや、サラッと言っちゃったけど、本当にガチ。


 何度も自身の頭や目を疑ったし、見なかった振りをして三度寝決め込んだけど、やっぱり見える訳ですよ。


 半透明の板。

 ゲームとかでよく見掛ける、あれ。

 俗に言うステータスウインドウってやつ。


 俺の名前が書いてあって、年齢、身長、体重、状態──それにレベルまで。


 なんじゃこれ。


 誰だって起きて目の前にこんなの浮いてたら自身の正気を疑うよね。


 まぁ、何度確認してもあるわけだし、認めるしかないよね。




 これは──



 普通ではない事が起きている!!!

(三度目)





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