覇を持つ者
1、都市アインに着いた時は既に夕刻でルナはまず、今日泊まれる宿を探す事にした、町の人に聞くと宿屋フィーゼルを紹介された、都市アインに着くまで基本野宿だったし、食事も採取した果実や不味いコボルトの肉で繋いできたので、まともな寝床と食事は数日ぶりだった。
宿屋フィーゼルに着き今日泊まれるか聞く「あのー今日って泊まれますか?」「あぁ、泊まれるとも」そう言われ1日の宿代と鍵を交換する。「嬢ちゃん、鍵は明日の朝、返しに来てくれ」「はい!」
2、朝日が昇り太陽の光が差す、鳥の鳴き声でルナは目を覚ます。「んんっ」寝惚け眼を擦り起き上がる。「さて、今日は冒険者ギルドへ行きますか」冒険者ギルドはこの大陸に出現した迷宮に挑む冒険者をまとめている所である。また、都市の干渉を受けずに自由に迷宮を探索出来るようにルールが設けられている。「おはようございます、今日はどのような御用件でしょうか?」「冒険者登録をさせて下さい」とルナは笑顔で言う。「はい、ではこちらの書類にお名前と出身を書いてください」「解りました、この後クラスを決めさせて頂けますか?」「はい、登録直後の新米冒険者は皆様必ずご案内させて貰っています。書類は以上で十分です、ではこちらへ」そう言うと受付嬢はルナを奥の部屋に案内する。「ここは天性の館、ここでクラスを決める事が出来ます」天性の館と呼ばれた場所は簡素な椅子と机が置かれ、机の上に薄紫色の水晶玉が置かれていた。「その水晶玉に手を置いて下さい、すると貴女の能力にあったクラスがでてくるはずです」「解りました、やってみます」言われた通りに手を置く、水晶玉からは薄紫色の光が溢れだす。「うわっ」突然目の前にステータスを見る時にでてくるのと同じ物がでてくる。
適性クラス
剣士
魔法剣士
魔法使い
拳闘士
魔法拳士
騎士
魔導騎士
弓士
召喚士
農家
教師
漁師
特殊クラス
覇王
最後まで見ていくと特殊クラスと言う項目が出現する。「あの、これって?」「…は、覇王?このクラスは伝説上で語られるクラス…少し待ってて下さい、ギルド長を呼んで参ります。」数分後ギルド長の部屋に呼ばれる。ギルド長は獣人族の虎人で中年位の見た目だった。「お主が特殊クラス、覇王を出した者か」「は、はい」「ふははっまさかこんな小娘が覇王を出すとはなぁ、何、そこまで怯えることはない、取って食ったり等はせぬ、さて、名を何と申すか?」「ルナ・カーレッジです」「都市アインギルド長、ザルシュダット・ウォーリーである、まず特殊クラスの説明をせねば、特殊クラスとはあふ運命を受けた者がその目的を果たす為の強力な力を受けるクラスじゃ、勿論、勇者や大賢者、覇王もその宿命を受けた者に与えられるクラス、覇王は20年前に一度でている、彼は第12代覇王じゃった、そして、お主は第13代覇王かのぉー」一度の多く話されたので曖昧だが、彼の言っている事はよく解った。
そして、数分後、会話が終わりルナは再び天性の館に出向き、無事特殊クラス覇王になった。
ルナ・カーレッジ
Lv5、クラス覇王
HP92MP68力45魔力72敏捷59