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 覇を紡ぐ剣  作者: Sterne
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都市アインへの道

1、ゴブリンの集団を倒してから2日後、私は竜王様との約束を果たす為、まずは村から一番近い都市アインへ向かう事にした。

「本当に行くのじゃな?」村長は少し寂しげに言う。「はい、私はある方と約束しましたから」笑いながら答える。「たまには帰ってくるのじゃぞ」「はい、じゃあ行ってきます!」「うむ、神の加護がありますように」村長と言葉を交わした後、私は歩き出した、ふと寂しくなり振り返ると村の人達が手を振っていた。それは村が見えなくなるまで続いていた。


2、村からかなりの距離を歩くと都市アインに続く道へ出た。山峡地帯を抜け、石がごろごろと落ちている道を5日間歩いた、歩いている時にゴブリンやコボルト、ビックラット等の魔物と遭遇しては倒してを繰り返していた。勿論、素材も剥ぎ取っているのでアインまでにある町や村で売ると多少のユルドとなった。ユルドとはこの大陸の通貨である。また暫く歩いているとだんだんと草原が見えてきた。都市アインに近付いている事を実感する。草原まて少し小走り気味に行く、「わぁ…」風に揺れる草、続いていく大地、そして、様々な生物が居る草原、村に居た時には何とも思って居なかった事が嬉しく感じてしまう、だがそれと同時に寂しさも込み上げてくる。「早くアインに行こう」再び歩き出すとコボルトと目が合う。「ワン、ウーワン」と吠える。すると、その声に反応したコボルトが三匹集まってくる、どうやら獲物を見つけたから仲間に知らせたようだ。コボルトは犬の顔に人と同じ様な体格をしている魔物だ。コボルトは連携してルナを囲む。一匹のコボルトが棍棒の様な物を振り上げ襲いかかってくるがルナは剣の腹で棍棒を受け止める。コボルトの棍棒を剣を横凪ぎにする様にして振り払うそしてカウンターと言わんばかりに「剣技、乱れ突き」をコボルトの急所に叩き込んでいく。「グ、ワン」ルナの剣はコボルトの心臓に刺さる。仲間のコボルトが死んだ事に動揺したのか、三匹で包囲網を狭めていく。「風の精霊よ、敵を引き裂け、ウインドブレード」魔力によって紡がれた風の剣がコボルトの首、別のコボルトの足を斬り取っていく。「ゴブァー」足を斬られたコボルトが体を這いずらせながら近付いてくる。ルナは剣を這いずって来たコボルトの頭に落とす。コボルトの脳漿が飛び散る。「ガガァグァ」コボルトの断末魔が響く。残っていたコボルトがそれを見て逃げ出す。「ふぅ、終わった」ルナは剣についた血を払いコボルトの皮と尻尾を剥ぎ取っていく。余った肉は食べれる所だけを持って場所を離れる。そうこうしている内に都市アインについた。

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