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 覇を紡ぐ剣  作者: Sterne
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旅立ち

一章、目覚めの刻

1 私の目が覚めるとそこには巨大な竜がいた。そこはただただ白い空間だった。「目覚めたか、我が名はニルド・レイ、竜王だ。」「あのー、ここは?」「ここは貴様の夢に近い場所、さて、我は貴様に頼みたい事がある。」「は、はい」「我は貴様を認める。さぁ、あの方より受け取りしこの力を貴様に授けよう。」そう言うと私の体は白い光に包まれる。「う、うわぁ」「驚くでない、これは力を与えたに過ぎん、この力を使いこの先現れる魔王を討ってくれ。」「そ、そんなこと言われても!私はただの村娘、何も出来ないよ!」「今、与えた力があれば問題ない。まずは現実に戻り、我の贈り物を受けとれ、そして世界に散らばる6つの迷宮を攻略してこい。それが終われば現実の我が元へ来るがいい、ではな未来の覇王よ!!!」ニルド・レイが言い終わると私の視界は白く塗り潰された。

2 朝日が窓から入ってくる。ガラスに反射し、キラキラと輝く。「んっ」寝惚けた眼を擦り起き上がる。「昨日のは夢なのかな?」「力を与えるとか言ってた…ステータスオープン」この世界では小学校に入るとまずこの魔法を覚えさせられる。ステータスは自分の能力を知るための物だ。

ステータス

名前、ルナ・カーレッジ(18歳) Lv1

クラス 無し

HP42 MP35 力29 敏捷27 魔力35

スキル、剣技Lv1、黒魔法Lv1、白魔法Lv1

固有スキル、竜王に認められし者

「昨日までなかったスキルが沢山ある」そして部屋には見慣れない箱が置いてあった。

「な、何これ?」私は恐る恐るその箱を開ける。

すると中には鈍く光る長剣があった。その長剣はルナの身体の半分くらいの長さで人なら簡単に殺せそうだった。「昨日のあれは夢じゃなかったんだ!」私は箱の隅に紙があることに気が付く。『力を試す練習台も用意した、これを突破し、旅に出ろ』「…これも、ってことは竜王様が書いた物なのかな?」そう一人で考えているとバタン!と勢い良く家のドアが開く。「ルナ、居るか!?」「良かった、居た。」「あのーどうしたんですか?」「今、魔物が村を襲ってるんだ!早く逃げるぞ!」「この辺りはルナしか住んでないから心配だったんだ!でも良かった。」「私は逃げなくて良いです。」「な、何に言ってんだ!?死ぬぞ!!!」「私が魔物を倒します!」「村の中でも弱いルナが勝てる訳ないだろ!?」村人は切羽の詰まった様に言う。「昨日までの私なら逃げてたと思います。でも、今は違う!」「くっ、もういい、俺は逃げるからな!!!」「えぇ、どうぞ」

3 家から出る、そして村の中心部へ向かう。するとゴブリン達が家などを破壊している最中だった。ゴブリンは子供くらいの身長の小鬼。

「力が増えただけで、勝てるのかな?」ルナは自分の力に心配する。すると一匹のゴブリンがルナに気付き、ニヤリと嗤う。「ギィッギィ」ゴブリンは仲間に合図を送るかの様に鳴く。「魔法、試してみよう」ルナはゴブリンに向けて手を伸ばし、詠唱する。「火の精霊よ、敵を燃やせ、ファイアーボール!」ルナの掌から火球が生まれ、ゴブリンに飛んでいく。「ギッギィー!」ゴブリンは断末魔と共に燃え上がる。「ギイッギィーギイッ」そして別のゴブリン達が危険だ!と思ったのか輪を作る様にしてルナを囲む。「剣技も試してみよう。」剣を適当に構え技の発動句を叫ぶ。「剣技、乱れ突き」剣先が何度もゴブリン達を貫き絶命させる。更に私は剣技を発動させる。「剣技、一閃」真横に切り裂く一撃はゴブリン達を等しく絶命させていく。残ったゴブリンは逃げようとするがルナは逃がさない。「火の精霊よ、我が敵を分断せよファイヤーウォール」火の壁を円状に展開する。ゴブリンはもう逃げれない。一匹、また一匹と最期を迎える。気が付くとゴブリン達は全部、骸と化していた。

「これなら迷宮でも戦える!」この大陸に出現した6つの迷宮である。迷宮は攻略されても、再び主が決まると攻略対象になる。私は竜王様との約束を守る為に迷宮を攻略する事になる。

一章 終わり



主人公が旅に出る切っ掛け的な章かな?w

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