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どう思いますか?

日本語を英語にした場合、直訳では相手に通じなかったり、通じても変な意味になってしまうことがあります。

私が久矢君と会話をしていた時には、次のようなケースがありました。


「サキ、今日のレッスンで僕が“How do you think?”と言った時、ちょっと首をかしげていなかった?」

「確かにかしげたわよ。久矢君は『どう思いますか?』という意味で問いかけたでしょ?」

「そうだけれど…。もしかして間違い?」

「間違いよ。正しい英語は“What do you think?”。この場合にHowを使うと、訳の分からない英語になってしまうわよ。」

(※資料によって“How do you think?”についての説明が違うため、意味については省略させていただきます。)

「えっ?そうなんだ…。知らなかった。」

「これは日本人が英語を話す時、かなり間違えやすいことだから、気をつけてね。」

「はあい。」

“Hisaya-kun, What do you think about my advice?”(←唐突に英語をしゃべる私)

「えっ?Well, eh-, その…。ためになっています。」

“Thank you!!”


というわけで、「どう思いますか?」は英語で”What do you think?”と言います。

これは英語の決まり文句なので、とにかく覚えてしまいましょう。

なお、英会話教室であれば、こちらが“How do you think?”と言っても相手は正しく理解してくれることはあります。

(ただし、相手が日本語にある程度精通しているということが条件になります。)

でも相手が“How do you think?”と言ってくることは滅多にないと思いますよ。


このように、日本語の直訳では間違えやすい表現は他にもあります。

ここでは疑問詞を使った文章を挙げてみます。



1)何故知っているの?/どうして知っているの?

これは“Why”と“How”のどちらを使うか迷うかもしれませんが、正解は“How”です。ですから“How do you know?”と言います。


例文

A: Are you going to Tokyo tomorrow?

(明日東京に行くんだって?)

B: How do you know?

(どうして知っているの?)



2)どうして分かったの?

上記の文の過去形だけれど、これも“How”を使って、“How did you know?”と言います。


A: You went to Tokyo last week, didn't you?

(先週、東京に行きましたよね?)

B: How did you know?

(どうして分かったの?)



3)つづりは何ですか?

相手の人や、物の名前について、どのようなアルファベットのつづりなのか聞く時、“What's the spell?”と言うのをよく聞きます。

一応これでも意味は通じることはあるけれど、それには相手が「あっ、つづりを知りたいのね。」と気付いてもらう必要があります。

もしそれに気付かないと、「期間は何ですか?」「呪文は何ですか?」と解釈されてしまいます。

正しい英語は

“How do you spell it?”

相手の名前について聞いている場合は

“How do you spell your name?”

となります。

疑問詞Whatを使って問いかける場合なら

“What's the spelling?”

という言い方もあります。

ただ、これよりは上記のHowを使う表現が自然な言い方だと思うので、そちらを優先してみましょう。


例文

A: How do you spell your name?

(あなたの名前はどのようにつづりますか?)

B: Saki Skoog. S-A-K-I, S-K-O-O-G.

(スクーグ咲です。S-A-K-I, S-K-O-O-G.)

(O-Oのように、同じアルファベットが2つ続く場合はS-K-double O-Gという形で、doubleを使うことがよくあります。Wと間違えやすいので、これには慣れが必要だと思います。)



「んも~~、英語と日本語って本当に違うもんだな。」

「表現によってはこうなることもあるわよ。でも衣服の試着などで自分の衣装を相手に見せながら『どう見えますか?』と言う時は“How do I look?”と言うし『どう感じますか?』は“How do you feel?”なので、これらは日本語の直訳でOKよ。」

「ああ、そうなんだ。でも日本語と英語がみんな同じ考え方だったらいいのに…。」

「そうかしら?違いを学んでいくことも結構楽しいことよ。第一、考え方が全部同じだったらかえって怖いけれど…。」

「ま、まあ、そうかもね。」


久矢君は英語を勉強しながらも、色々と疑問や納得できないことを抱えているようです。

でも、英語には“Variety is the spice of life.”(変化は人生のスパイス。→変化があった方が人生は面白い。)ということわざがあります。

最初はとまどうことがあっても、違いがあった方がかえって楽しめるということもありますし、私も相手にそう思ってもらえることが仕事なので、できることは色々とやっていくつもりです。

なお、ここに掲載したい表現は他にもありますが、長くなったため、次回にまわすことにします。

それではみなさん、See you.


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