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国名、地名の表記、発音(2)

今回は前回に引き続き、国名、地名の発音に関する作品です。

ここではアジアに関する名前について書いてみたいと思います。

私は韓国人やタイ人といった、ノンネイティヴスピーカーの人達と英語で会話をしたことがありますし、アジアに関する国名、地名を使う機会はたくさんあると思いますよ。



1)タイ

この国名をタイ語で表記し、これをアルファベットで書くとThaiになります。

英語ではThailandという表記になっており、発音は「タイランド」です。

Thaを「タ」と発音しているので、この点で注意が必要です。

なお、英語でThaiと言った場合、「タイの」「タイ人 (の)」、「タイ語 (の)」という名詞または形容詞になりますので、意味がずれてしまいます。



2)フィリピン 

英語で表記するとThe Philippinesになります。

(Theは省略しても通じます。)

この単語は最後のsを発音していますので、「フィリピンズ」になります。また、アクセントは「ピ」の部分に来ますので、この点でも注意が必要になります。

ちなみにPhilippineという単語は「フィリピンの」、「フィリピン人の」という意味の形容詞です。

sを発音しなくても意味としては通じると思いますが、やっぱり形容詞では変な伝わり方をしてしまう気がするので、注意してくださいね。



3)シンガポール

英語で表記するとSingaporeになります。

日本語ではporeの部分をポールと発音していますが、英語では「ポー」と発音します。

なお、英語にはpore(「熟読する」、「気孔」という意味です)という単語がありますが、これも「ポー」と発音しています。

一方、日本語で「棒」という意味で使われている「ポール」は、poleという表記で、発音は「ポウル」です。

そんなこともあって、意外と発音を間違えやすいです。



4)東シナ海、南シナ海

これらを英語で表記すると、それぞれEast China Sea、South China Seaになります。

英語では中国を表すChinaを「チャイナ」と発音しており、これらの単語でも例外ではないため、それぞれ「イーストチャイナシー」、「サウスチャイナシー」と発音されます。

一方、日本語では第二次世界大戦までそれぞれ東支那海、南支那海と表記していたので、「シナ」という表記になっています。



5)ソウル

この都市は大韓民国の首都ですが、英語で表記するとSeoulになります。

英語での発音はsoulと同じなので、一見するとeは無くてもいいような感じになります。

一方、韓国語では日本語の「オ」にあたる発音が2つあります。

一つは口をすぼめて発音するもので、アルファベットでの表記はoになります。

もう一つは「ア」と同じくらい口を大きく開けて「オ」と発音するもので、アルファベットではeoになります。

(※人名などではeoをuで表記することも多いです。そういうこともあって、韓国人の名前を発音する場合、uの発音でややこしい思いをすることもあります。)

韓国の首都、ソウルの「ソ」は韓国語では後者の発音なので、アルファベット表記した場合、Soulでは間違いで、Seoulと書くことになります。

ネイティヴのイングリッシュスピーカーと会話する時には口をすぼめて「ソ」と発音しても問題ないでしょう。

しかし私が韓国人と英語で会話した時には、口を大きく開ける必要がありました。

他にも、韓国最大の国際空港のある仁川インチョンはIncheonなので、ソウルと同様に「チョ」の発音に気を付けています。

さらに、釜山プサンの英語表記はBusanですので、私はこちらから発音する時には「ブサン」と言っています。

(※韓国人の発音を聞くとPusanと聞こえますし、Pusanという表記も時々見かけますが、やはりこちらから言う時にはBusanと言った方がいいと思います。)



英語での発音に注意が必要な国名や都市名は、他にもたくさんありますが、私としてはとりあえずこれくらいにしておきました。

そして弥富さんと久しぶりに会った時に、資料を見せました。

レッスンでは他の文法や表現などを勉強しながら、今回用意した資料に出てくる国名、都市名の発音について練習をしました。

レッスンの最後に、私はこれらの名前について、彼女に感想を聞いてみることにしました。


「弥富さん、今回出てきた名前はどうでしたか?」

「意外にややこしかったです。でも日本語では現地の発音に合わせてきたということが分かりましたので、為になりました。」

「それは良かったですね。本当はもっと書いてみたかったものもあるのですが、使用頻度が低そうなものは省略してしまったので、結果的にこれだけになりましたが、よろしかったでしょうか?」

「十分です。あとは自分で色々調べてみて、自分でまとめてみようと思っています。」


というわけで、私は弥富さんと楽しく会話をしながらレッスンをすることができました。

彼女に会えたのは1日だけでしたが、私にとっては有意義な時間になりました。

皆さんも興味を持った国名や都市名について、正しく発音できるようになってくれるとうれしいです。

それでは今回は以上です。読者の皆さん、See you.


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