challenging、challengerの意味
前回、私は名詞と動詞のchallengeの意味について解説しました。
本来ならそれに続いて形容詞のchallengingと名詞のchallengerについて解説しようとしましたが、久矢君が「カンベンしてよ!」と言ってきたため、結局そこで終わらせるハメになってしまいました。
というわけで、今回はその時解説できなかった2語について解説していきます。
なお、今回は久矢君が登場せず、私が自分の部屋にあるパソコンで原稿を書くという形で進めていくことにしました。
1)形容詞のchallenging
challengingは名詞のchallenge同様、「困難が伴い、多くの努力を必要とするが、やりがいのある」という意味です。
例えば“This job is challenging.”と言えば、「この仕事はしんどいことも色々あるけれど、やりがいがある。」という意味になります。
実際の会話では
“a challenging job”
(しんどいがやりがいのある仕事)
という形で使うことも多いです。
この単語は名詞のchallengeをマスターしていれば、間違えることなく使えますよ。
2)名詞のchallenger
日本語では「挑戦者」、「チャレンジャー」と訳されることが多いです。
私達は「チャレンジャー」という単語を「イベントなどの参加者」、「物事に一生懸命取り組む人」という意味で使うことが多いです。
しかしこれらは英語のchallengerとは訳せませんので、この単語は間違える確率が非常に高い単語です。
私の持っている英英辞典では
“a person who takes part in a competition, because he or she wants to win a title or position that someone else already has. ”
(相手が持っている地位や称号を勝ち取るために勝負に参加する人。)
という定義になっています。
例えていうならボクシングの「挑戦者」や、「自分よりも格上の相手に立ち向かう人」が英語での正しい使い方になります。
では、日本語のチャレンジャーは英語で何て言うのでしょうか?
実はこの単語は状況によって使う単語が変化したり、時には該当する単語がないということもあり得ます。
私の経験では次のように解釈をしています。
・ボールを使うスポーツをする場合
「サッカーをする」を英語で言うとplay soccerとなり、playという動詞を使います。
それをする人という意味で、この場合はsoccer player(または単にplayer)と訳すといいでしょう。
・試験を受ける場合
「試験を受ける」を英語で言うとtake an examとなります。
ですから、上記の同様にexam takerと訳すといいでしょう。
・競技、競争に参加する場合
「スポーツ競技」を英語で言うと、sports competitionとなります。
ですから、それに参加する人と解釈する場合はsports competitorと言えば通じると思います。
・イベントなどに参加する場合
大食い選手権などのイベントに参加する場合、「参加する」はparticipateという動詞を使います。
それに参加する人、すなわち参加者という意味の単語はparticipantなので、これを使うことになるでしょう。
もしどの単語を使えばいいのか迷った場合、私としてはparticipantを使っておけば、かなりの確率で通じると思っています。
・物事に一生懸命取り組む場合
結論から言いますと、これは該当する単語がないと考えた方がいいのではないかと思います。
例を上げますとある日、久矢君と別の生徒さんがレッスンをしていました。
その時、その生徒さんが英語の資格試験の勉強をしているのを聞いて、久矢君は感心しながら
“Wow, you are a challenger!”
(へえ、あなたはチャレンジャーですね。と言ったつもり。)
と言っていました。
しかし資格試験は勝負する相手にはなり得ないので、これでは意味が成立しません。
この場合は“Wow, you study hard!”や”That's great!”というように、相手をほめるような言い方をするしかないのではないかと思っています。
以上のことを踏まえた上で、例文を書いてみました。
・R&D is a challenging job, but I'd like to keep working in this field.
(研究開発はしんどい仕事だけれど、私はその分野で働き続けたいです。)
・The challenger won over a champion in this boxing match.
(その挑戦者はこのボクシングの試合でチャンピオンに勝った。)
・We're the challengers. I know it's not easy to win over the team.
(私達は挑戦者です。あのチームに勝つのは簡単ではないのは分かっています。)
今回取り上げたchallengerという単語は、使いこなせるようになるまで時間がかかると思います。
(作者もかなりの時間を要しました。)
久矢君がこの原稿を見たら何て言いだすかちょっと気にはなりますが、個人的には時間をかけてじっくりと使えるようになってくれればと思っています。
今回は2話にまたがっての解説になりましたが、以上となります。それでは読者のみなさん、See you.