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良くないことを言う時の前置き表現

今日は相手に何か良くないことを言わなければならない時の前置き表現について書いていくことにします。

きっかけは、先日、久矢君から次のような質問を受けた時でした。


「サキ、ちょっと質問してもいい?」

「いいわよ。どんな質問?」

「あのさ、相手に良くないことを言わなければならない時って、前置きとして『こんなこと言いたくはないけれど。』と言ったりするよね?」

「そうね。特に大人ならよく言うわね。」

「それでさ、英語でもそういうような表現ってあるのかな?」

「いくつかあるわよ。簡単なものだと“I hate to say that, but ~”があるわね。」

「へえ。そこで“I don't want to say that, but ~”と言っても通じるのかな?」

「もちろん通じるわよ。多分日本人だったらそれを一番好んで使うでしょうね。」

「ま、そうだろうね。何しろ日本語の直訳だから。それでさ、他に何があるかについても教えてもらえないかな?」

「いいけど、ちょっと資料を集めるのに時間かかるから、来週のレッスンの時にそれらについてやってもいい?」

「うん、いいよ。」

「じゃあ、これからそれらの表現についてまとめておくわね。」


というわけで、今回はその時に文章にまとめて、レッスンで使用した時の原稿をここに載せたいと思います。



1)・I don't want to say that, but ~

(こんなことは言いたくないけれど)

・I hate to say that, but ~

(同上)


例文

I don't want to say that, but he's not acquainted with physics.

(こんなことは言いたくないけれど、彼は物理には精通していません。)

I hate to say that, but you're not my type.

(こんなことは言いたくないけれど、あなたはタイプではない。)



2)・I hate to be a nuisance, but ~

(迷惑にはなりたくないけれど)

・I hate to bother you, but ~

(あなたを困らせたくはないけれど)


例文

I hate to be a nuisance, but I'd rather have beef, not fish.

(迷惑にはなりたくないけれど、魚ではなくむしろビーフを食べたいです。)

I hate to bother your children, but this Ferris wheel has been out of order.

(あなたのお子さんを困らせたくはないけれど(お子さんには申し訳ないけれど)、この大観覧車は故障中なんです。)



上記で挙げたI don't want to や、I hate toは、I'm sorry toに置き換えることもできます。


例文

I'm sorry to be a nuisance, but I'd rather have beef, not fish.


I'm sorry to bother your children, but this Ferris wheel has been out of order.




3)・I know you don't want to hear this, but ~

(あなたはこんなこと聞きたくないでしょうけれど)


例文

I know you don't want to hear this, but she has a boyfriend.

(あなたはこんなこと聞きたくないでしょうけれど、彼女にはボーイフレンドがいます。)



4)・I can see why A, but B

(Aなのは分かりますが、Bなんです。)

・I (can) understand that A, but B

(同上)このcanは省略できます。


例文

I can see why you want to get angry, but the ropeway doesn't work today because of too much snowfall.

(あなたが怒りたいのも分かりますが、今日は積雪が多くて、ロープウェイの運行を取りやめています。)

I understand your baby is feeling down, but this toy has already been sold out.

(あなたの赤ん坊が落ち込むのも分かりますが、このおもちゃはすでに売り切れなんです。)



「いや~、英語には色んな表現があるもんだな。全部使いこなせるかな。」

「全部使いこなそうとまでは思わなくてもいいわよ。相手がどの表現を使ってきても分かるように、色々覚えておいた方がいいけれど、こちらから使う場合は、どれかを使いこなせるようになれば、相手に十分に配慮ができると思うわよ。」

「あっ、そうか。じゃあ、こちらも同じような状況になった時、相手に配慮ができるようにしておこうっと。」

「うん、ぜひそうなれるようにしてね。」


レッスンが終わった時、久矢君とはこのようなやりとりがありました。

彼はこれらの表現を学んだ後も、ほとんど“I don't want to say that, but ~”という表現ばかり使っていますが、そこは大目に見ることにしています。

みなさんも相手に何か良くないことを言う場合に、配慮ができるようになってくださいね。

今日は以上です。それではみなさん、See you.


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