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数字の表現

先日、私がパソコンでメールのチェックをすると、弥富伊予子さんからメールが届いていました。

内容は次の通りです。


咲先生、こんにちは。弥富伊予子です。

今回は数字、特に西暦の言い方についてお聞きしたいと思います。

西暦の言い方は、4桁の数字を2つに分けて言うそうですね。

例えば、1998年は19と98に分けて、nineteen-ninty eightと言いますよね。

でも、2000年以降を何て言えばいいのかよく分からないことがありました。

さらには、実は今年(2015年)を英語で何と言うのか把握しておらず、先日恥ずかしい思いをしてしまいました。

今さら人に聞くのも恥ずかしいような質問ですが、咲先生ならこんな質問に対しても親切に答えてくれるのではないかと思い、聞いてみることにしました。

先生、2000年以降の言い方について、どうか教えてください。


PS 他にも数字で何か役に立つ表現があれば教えてください。



この要望を受けて、私は西暦の言い方、小数、分数、さらには評価点の言い方についてまとめました。

今回はその時の原稿をここに掲載したいと思います。



1)西暦(Anno Domini)

・1910~1999年 … 前2桁と後ろ2桁に区切り、それぞれの数字を言います。

1986年… nineteen eighty-six

1990年… nineteen ninety


・2000年 … (the year) two thousandと言います。

(※the yearは省略可能。2001年以降の場合でもthe yearをつけることはありますが、ここでは省略させていただきます。)


・2001年~2009年 … two thousand(and)の後に該当する数字を言うか、twenty O(オウと発音)の後に該当する数字を言います。

なお、andは省略可能なので、以降はandを省略していきたいと思います。

2001年… two thousand oneまたはtwenty O one

2007年… two thousand sevenまたはtwenty O seven

twenty O ~の方がカジュアルな(親しい間柄の人と会話する時の)言い方なので、ビジネスなど改まった場面ではtwo thousand ~を使う方がいいでしょう。

私は日常会話において、言い方が短くて済むという理由でtwenty O ~の言い方を好んでいます。

ちなみに1901年はnineteen O oneと言います。


・2010年以降… two thousandの後に該当する2桁の数字を言うか、前2桁と後ろ2桁に区切り、それぞれの数字を言う。

2010年… two thousand tenまたはtwenty ten

2015年… two thousand fifteenまたはtwenty fifteen


・3桁の西暦… 前1桁と後ろ2桁に区切り、それぞれの数字を言う。

645年… six forty-five



2)分数(fraction)

分子は“one、two、three…”という、通常の数字を使います。(oneの代わりにaを使うこともあります。)

一方、分母は2を除き序数“third、fourth、fifth…”を使い、2は“half”を使います。

また、4には“quarter”という言い方もあります。

また分子の数字が2以上の場合、分母の序数が複数形になります。

慣れるまではちょっと大変だけれど、一つ一つ覚えていきましょう。

2分の1… one half

3分の1… one third

4分の1… one quarterまたはone fourth

5分の1… one fifth

3分の2… two thirds

4分の3… three quartersまたはthree fourths

(※資料によって多少の違いはあります。)



3)小数(decimal)

まず整数部分の数字を言い、小数点を意味する“point”を言って、その後に小数点以下の数字を一つずつ言っていけばOKです。

なお、整数が0の場合、“zero”と発音しても良いけれど、ネイティヴスピーカーはzeroを省くことが多いので、いきなりpointから始まる場合も多いです。

0.1… (zero) point one

3.14… three point one four



4)評価点

私達は日本語で「これは10点満点で8点。」

「100点満点で70点。」

というように、物事を数字で評価をすることが多々あると思います。

もちろん英語でもそういう機会はあります。

そこで、点数評価の表現についても触れてみたいと思います。

「これは10点満点で8点。」という表現は、英語では

“I'd give it eight out of ten.”

“I'd rate it as eight out of ten.”

と言います。

なお、ネイティヴスピーカーは最初の部分を“I'd”と言うことが多いけれど、もちろんI wouldなどで言っても大丈夫です。

ここで注意してほしいのは、日本語では100点満点で評価するのが多いのに対し、英語では10点満点が多いということ。

もちろん100点満点になったり、5点満点になったりすることもあるから、必ずしも10点満点でなければならないわけではありません。

でも“I'd give it eight.”

“I'd rate it as eight.”

のように満点の点数を省いた場合は、自動的に10点満点になるから、やっぱり英語では10点満点が好まれています。



これを読んだ弥富さんから、後日返事が届きました。

内容は次の通りです。



先生、数字にまつわる表現を色々教えていただき、ありがとうございました。

2015年には複数の言い方があったのですね。

私としてはまずtwenty fifteenを優先的に使ってみて、慣れてきたらもう一つの言い方もしてみようと思います。

分数に関しては自分なりに練習をしてみましたが、数学が苦手な私にはややこしくて、なかなかできませんでした。

でも、今さら人に聞けないようなことでも喜んで答えてくれる先生が教えてくれたことなので、頑張ってマスターしたいと思います。

また何かあったら質問したいと思いますので、よろしくお願いします。

弥富 伊予子



彼女からのメールは私にとっても励みになりますし、この職業をやっていて良かったと思えてきます。

数字、特に西暦に関しては使う機会も多いと思うので、せひ覚えてくださいね。

というわけで、今回は以上です。それでは皆さん、See you.


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