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日本語でのちょっとした一言の英訳

私達が日本語で何気なく使っている一言を、英語で何と言うのかふと疑問に思ったことは多いのではないかと思います。

弥富さんもその一人で、度々私にメールを送ってきては

『先生、「朝飯前」って英語で何て言うのですか?』

『相手に英語で「初対面です。」と言う時、“It's the first time.”でいいんですか?』

『「時間をつぶす」は“break time”と言うのですか?』

『こないだ、私の意見を聞かなかった人が失敗を犯してしまい、私は「だから言ったのに。」と言いたくなったのですが、これは英語で何と言いますか?』

というような質問をしてきます。

今はインターネットに翻訳機能があるので、それを調べれば分かる場合も多いのですが、それでも私を頼ってくれるのは嬉しいです。

ですから私は時間が許す限り、そのような質問にも答えています。


今回は弥富さんから寄せられた質問の返事をここに掲載したいと思います。

特に「初対面」はよく使いますので、ぜひ覚えてくださいね。



1)朝飯前

英語では“It's as easy as pie.”という表現が該当します。

直訳すると「パイと同じくらい簡単です。」となってしまうので、ちょっと理解しがたいですが、要するに「パイを食べるのと同じようなもの。」と言っているような感じです。

パイを食べることは誰でも簡単にできてしまうことなので、日本語の朝飯前に該当する表現になります。


例文

A: Could you translate this Japanese sentence in English?

(この日本語の文章を英語に訳していただけますか?)

B: Sure. It's as easy as pie.

(もちろん。朝飯前よ。)



2)初対面

私の経験では生徒さん達が“It's first time.”や“It's the first time.”と言うケースが多かったです。

私はそれでも意味が分かりますし、ネイティヴスピーカーも何とか理解することはできます。

でも、これはネイティヴスピーカーが日常会話で使うことはまずないと思いますので、違う表現を身に付けておきたいものです。

(ちなみに“It's first time.”はtheが抜けているので、これ自体が間違った表現です。)

英語では「初めてです。」という言い方ではなく、「これまで会ったことがない。」という発想で考えますので、

“We have never met before.”

と言います。

(We haveはWe'veという形で使うことが多いです。)

ここで主語をIに変えて

“I have never met you before.”

という言い方もあるのですが、Iだと何だか一方通行な言い方に聞こえてしまう可能性があります。

ですから、主語はIではなく、Weの方がいいでしょう。



3)時間をつぶす

いきなり結論から言ってしまいますと、“break time”ではなく“kill time”が正解です。

“break time”は「休憩時間」という名詞であって、動詞ではないので、相手には正しく伝わらないと思います。

“kill time”を直訳すると「時間を殺す」になってしまうので、変な感じがするかもしれませんが、実際には「時間をつぶす」という意味になります。

特にやりたいこともないけれど、時間があまってしまい、時間稼ぎをする時に使います。


例文

A: Oh, dear. We missed the train! We have to wait for 20 minutes.

(まいったなあ。電車に乗り遅れた。(次の電車まで)20分待たないと。)

B: Why don't we kill time watching internet?

(インターネットしながら時間をつぶす?)



4)だから言ったのに

これはずばり、“I told you.”と言います。

“I told you so.”とも言います。

「だから言ったのに。」の他にも、「ほら言わんこっちゃない。」という意味にもなります。

ただ、ちょっときつい言い方なので、同じ人に何度も言うと相手はやがて反感を持ってしまうことが考えられます。

ですから乱用はしない方がいいですよ。


例文

A:I've got sore eyes since I gazed at the Annular Solar Eclipse.

(金環日食を見てから目が痛いんだ。)

B:I told you!

(だから言ったのに。)


また、形の似ている表現として“I'm telling you.”がありますので、ついでに教えてしまいます。

これは直前に言ったこと、またはこれから言おうとしていることを強調して

「本当なんです!」という意味になります。

弥富さんは関西在住なので、「ほんまやで。」と訳すこともできますね(笑)。

他にも「はっきり言いますが」という意味もあります。


例文

A:I'm telling you. It'll be snowing a lot this afternoon.

(本当よ。今日の午後、大雪になるわよ。)

B:No kidding!

(まさか!)



弥富さんは他にも色んな質問をしてきまして、私もその度にメールで返信をしてきました。

そしてその度に感謝のメッセージを送ってくれるので、私自身、とても嬉しくなります。

これからまた彼女からの質問と、それに対する私の答えを、ここに掲載したいと思っています。


それでは今回は以上です。それでは皆さん、See you.


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