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曜日の由来

私は先日、関東にやってきた弥富伊予子さんと久しぶりに会う機会がありました。

彼女とは食事をしながら色々な話題で盛り上がりました。

その中でやはりと言うか何と言うか、彼女は英語に関する質問を私にしてきました。

内容は次の通りです。


「咲先生、今日は曜日について質問をしてもよろしいですか?」

「いいですよ。遠慮なく聞いてください。」

「あの、日曜日を英語で言うとはSundayですけれど、このSunって太陽って意味ですよね。」

「そうよ。日本語を直訳すればいいから覚えやすいわよね。あと、月曜日のMondayのMonも月に由来しているわよ。」

「そうなんですか。日曜日と月曜日は日本語と同じ意味合いだったんですね。でも、火曜日以降は日本語と違いますよね。」

「まあ、一見するとそうなるわね。ということは、今回は曜日についての質問ですか?」

「はい、そうです。何だか雑学っぽいですけれど、先生はご存知なんでしょうか?」

「知っているわよ。これまで何度も質問を受けてきたから。じゃあ、今から説明していくわね。」


というわけで、今回は曜日の由来について解説していきます。

テストに出るようなことではなく、ちょっとトリビアっぽいことだけれど、知っていると英語がより楽しくなると思いますよ。



遠い昔、ラテン語(英語の祖先にあたる言語)での曜日の名前は、太陽と月、そしてギリシャ神話の神様の名前に由来していました。

その神様の名前を火曜日から順番に並べると次のようになります。


火曜日 … Marsの日(戦の神の名前。火星という意味もあります。)

水曜日 … Mercuryの日(商業、旅人、科学などの神の名前。水星という意味もあります。)

木曜日 … Jove(Jupiter)の日(雷の神の名前。Jupiterには木星という意味もあります。)

金曜日 … Venusの日(愛、美の神の名前。金星という意味もあります。)

土曜日 … Saturnの日(農業の神の名前。土星という意味もあります。)

※私の経験では、Saturnを「魔王、サタン」と訳す人が多いのですが、その意味の単語は“Satan”です。SaturnとSatanは非常に間違えやすいので、注意してくださいね。



「弥富さん、ここまではいいかしら?」

「はい。でもこれだと、どの曜日も日本語とまるっきり同じ解釈なんですね。」

「ラテン語の発想で考えるとそうなるわね。」

「じゃあ、このままで行けばよかったのに。」

「土曜日に限っては確かにそのまま英語として定着したわよ。だから、結果的には日曜日、月曜日、土曜日の3つは日本語と同じように考えてよさそうね。まあ、他の4つの曜日は名前を変更されてしまったけれど。」

「どうして変更になってしまったんですか?」

「その後、ゲルマン系の人達がギリシャ神話の神の名前を、ローマ神話の神の名前に置き換えてしまったからよ。」

「そうなんですね。何か、随分勝手なやり方に見えますけれど。ところで、ローマ神話の神の名前ってギリシャ神話のそれと何か関連はあるんでしょうか?」

「単語は全く別だけれど、見た目では水曜日以外、意味はリンクしているわよ。今からそれについて説明するわね。」

「はい、お願いします。」



火曜日 … Tiw(Tiu)の日(戦の神の名前。)

水曜日 … Wodenの日(狩りなどの神の名前。)(※資料によって諸説があります。)

木曜日 … Thorの日(雷の神の名前。)

金曜日 … Freyaの日(美の神の名前。)



「こういうわけよ。水曜日以外はちゃんと関連した神様の名前になっていわよね。」

「確かにそうですね。ゲルマン系の人達もちゃんと考えていたんですね。もっとも水曜日に関してはどうしてこうなったのか疑問符が残りますけれど。」

「まあ、長い時間の間にどういうわけかこうなってしまったみたいね。とりあえず、これらの単語が最終的に、英語の曜日の名前になったわけよ。これで由来については分かりましたか?」

「はい。どうもありがとうございます。」



というわけで、今回は曜日の由来について解説しました。

弥富さんからはこの後、1月から12月についての質問も受けましたが、それについては後程解説することにします。

それではみなさん、See you.


今回書いた内容に関しては、事前に日本語と英語のサイトを色々読み、内容を整理した上で書きました。

由来についてはサイトによって違いが見られますので、この内容が100%本当なのかは分かりませんが、その点に関してはご了承ください。


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