英語でのあいづちの表現
ある日、私はレッスンの最後に、久矢君に“Do you have any questions?”と聞いてみました。
すると、彼は
“Yes. Saki sensei sometimes says “Oh, dear.” and “Oh boy.”,don't you?”
(はい。サキ先生は時々“Oh, dear.” とか“Oh boy.”って言いますよね?”
と言ってきました。
私が返事として
“Oh, Yeah.”
(ええ、そうよ。)
と言うと、彼は
“Could you tell me what they mean?”
(それらの意味について教えてくれますか?)
と聞いてきました。
これらの表現は説明にちょっと時間がかかるため、詳しく教えている時間がありませんでした。
そのためその時は
“I'll tell you later, sorry.”
(後で教えるわ。ごめんね。)
と言うことにしました。
その後、私は教室のパソコンで文章を打ち、紙に印刷して彼に渡すことにしました。
今回はその時の内容をここに載せてみます。
英語でのちょっとしたあいづちの表現として、きっと役に立つと思いますよ。
1)Oh dear.
英英辞典では“used for expressing disappointment, sadness, surprise, etc.”(失望、悲しみ、驚きなどを表現するために使われる)と書いてあります。
日本語では「まいったなあ」、「どうしよう」、「おやまあ」、「しまった」、「うわっ!」など、様々な意味になります。
色々な場面で使える言葉なので、あいづちには便利ですよ。
例文
・Oh dear. The train is gone.
(まいったなあ。電車が行ってしまった。)
・Oh dear! I dropped a mug!
(しまった!マグカップを落としてしまった!)
・A: My wallet has been missing!(私の財布が見当たらないんです!)
B: Oh dear.(それは困りましたね。)
2)Boy. Oh boy.
英英辞典では“(informal)used for expressing a strong feeling”(くだけた表現で、強い感情を表現するために使われる)と書いてあります。
日本語では「よおし」、「いやあ」、「おやまあ」、「ちょっと!」など、これも様々な意味になります。
映画を見ていると、よく耳にしますので、ぜひ覚えておきましょう。
なお、単語はboyですが、女性も使っています。
ついでに言いますと、girlにこの意味はありませんので、あしからず。
例文
・Boy, I'm good.
(よおし、いい調子だ。)
・Boy, I'm tired.
(いやあ、疲れた。)
・Oh boy. You seem to be tired.
(おや、疲れているようですね。)
・Oh boy! How can I open this box?
(ちょっと!どうやってこの箱を開ければいいのよ?)←Oh boy!をOh dear!に置き換えてもOKです。
他にも、次のような表現を追加しておきました。
これらも私が時々使っていますので、久矢君は何度も耳にしています。
3)My goodness! Oh my goodness!
日本語の「オーマイゴッド!」に当たるもので、驚きを表す表現です。
Myを省略して、“Goodness!”とも言えます。
“Oh, my God!”とも確かに言うけれど、中にはこの表現を避ける人もいます。
(多分、godという単語を下手に使ってほしくないという考えがあるからだと思います。)
ですからその場合に備えて、godをgoodnessに変えた表現を覚えておくと便利ですよ。
他にも「誰にも分からない。」という意味で“God only knows.”(onlyは省略可能)と言う時に、このgodをgoodnessに置き換えることもできますよ。
4)Goodness gracious!
これも日本語の「オーマイゴッド!」に近い表現で、驚いた時やがっかりした時に使います。
がっかりした時には「何てことだ!」というような意味になります。
例文
A: “I'm really sorry. I've lost the book you lent me.
(本当にごめんなさい。あなたが貸してくれた本をなくしてしまったの。)
B: “Oh, goodness gracious!”
(ああっ、何てことを!)
これを読んで、久矢君は
「どうもありがとう。Oh dear.って結構色んな意味があるんだね。僕も使いこなせるようにしておくよ。」
と、笑顔を浮かべながら言ってくれました。
それを聞いて、私も嬉しくなりました。
日本語での会話でもそうですが、ちょっとしたあいづちの表現が言えるだけでも、場の雰囲気が和みますし、会話をしやすくなります。
英語でのあいづちの表現は他にも色々ありますが、今回はこれだけにしておきます。
それでは今回は以上です。それでは皆さん、See you.