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深刻、大げさな意味に解釈される表現(2)

今回も引き続き、大げさな意味に解釈される表現を取り上げてみることにします。

前回、fatとそれに関連する単語について説明したら、予想外に長くなってしまったため、他の単語を挙げることができなくなってしまいました。

というわけで、今回はそれらの表現について解説します。

なお、今回は久矢君と弥富さんが登場しませんので、その点はご了承ください。



1)strict

日本語では「厳しい」と訳されています。

日本語の「厳しい」は「私の父は厳しいです。」という使われ方をしていますが、英語では人の性格について言う場合に、strictが使われることは少ないと思います。

(funnyやkind、friendlyなどはよく使われます。)

この単語は英英辞典で調べると

“not allowing people to break rules or behave badly”

(規則を破る、悪い行いをする人を許さないこと)

“that must be obeyed completely”

(完全に従わなければならないこと)

“exactly correct, precise”

(完全に正確な)

と書いてあります。

この単語は一言で訳すと「厳しい」ですが、どちらかと言えば「厳格な」、「正確無比な」という意味合いになることが多いです。

だから”My father is strict.”と言ってしまえば、「私の父は厳格な人です。」という意味になり、日本語と比べて嫌な印象を与えてしまう可能性があるので、注意しましょう。

もしstrictを厳しいと訳す場合は、sometimesやa little、kind ofなど、意味を和らげる単語をつけるといいかもしれないですね。


例文

・I hate the strict rule in this school.

(この学校の厳しい規則は嫌いです。)

・That must be strictly calculated.

(それは厳密に計算されなければならない。)



2)Hurry up.

相手に「急いで。」とか「早く。」と言いたい場合、英語では“Hurry up.”と言うと習っている人は多いと思います。

私も学校ではそのように習いました。

でも、Hurry up.は英英辞典で“informal”と言う注意書きが書いてあります。

つまり、これはぞんざいな言い方ということになります。

実際、この表現は本当に急がなければならない場合や、思わず感情的になってしまった時、怒った親が子供に向かって言う場合に使っています。

普通に「急いで。」とか「早く。」と言いたい場合では、“Hurry.”の一語で十分です。

実際、映画でも大抵の場合は“Hurry.”と言っています。


“Hurry up.”はぞんざいで強い言い方ですが、1回言ったくらいでは相手も配慮をしてくれるかもしれません。

しかしそんなに切羽詰ってもいない状況で何度も言うようでは、相手の気持ちを害してしまうことにつながると思うので、注意してくださいね。


例文

・Hurry up! We'll have to catch the train within five minutes!

(急いで!5分以内に電車に乗らなければならないのよ!)

・Some people think yellow lights mean “Hurry”.

(黄信号を「急いで」と考えている人がいます。)



3)危なかった。

日本語で言う、「危なかった。」「危ないところだった。」という表現ですが、ここで“I was dangerous.”や“You were dangerous.”と言ってしまう(または言ってしまいそうになる)ことがあるかもしれません。

でも、仮に英語で“I was dangerous.”、“You were dangerous.”と言ってしまうと、「私は危険人物でした。」、「君は危険人物だった。」という意味になってしまい、間違いなく誤解されてしまいます。

この場合は、“That was a close one.”が正しい表現になります。

主語をitに変えて“It was dangerous.”ということもできるけれど、dangerousはかなり意味の強い単語なので、日常会話であればやっぱり“That was a close one.”の方がいいでしょう。



というわけで、これまで3話にわたって、深刻、または大げさな意味になってしまう表現を挙げてみました。

皆さんもこれらについては注意をしてくださいね。

それでは今回は以上です。それでは皆さん、See you.


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