ネイティヴの意味
英会話に関する本ではどの本でも、英語を第一言語として使用している人達のことを「ネイティヴ」と書いてあります。
私自身、レッスンをしている時に、生徒の人達がそのような意味で"native"、"natives"と言うのを何度も聞いてきました。
私はそれでも文脈で意味が分かりますが、英和辞典で"native"という単語を調べた場合、「先住民、~生まれの人」と書いてあるので、違う意味になってしまいます。
英語での正しい表現は”native (English) speaker”。つまり略さずに言うことになります。
(※言語が英語ということがお互い分かっている状況であれば、Englishを省略できます。)
レッスンの時にいちいち指摘しているとその度に会話がストップし、生徒の人にもよくないため、私はほとんど無視しているのが現状ですが、生徒の皆様、または読者の皆様にはこれを機に覚えていただけると、こちらとしても幸いです。
英会話に関する本をたくさん出版してきたフリンダース・スペンサーさん(「下克上」に登場)は、この単語について次のように語っていました。
I would say it is best to use 'native (English) speaker' rather than just 'Native'.
Japanese often associate Native with the context of language speakers although this is not always the case in English as Native can be used in many different contexts.
日本語訳
「ネイティヴ」と言うよりも、「ネイティヴ(イングリッシュ)スピーカー」と言う方がベストでしょう。
日本人はネイティヴを文脈上、言語の話し手だと連想することが多いですが、ネイティヴ(という単語)は意味の異なる多くの文脈で使われるため、英語ではいつでもそのようなケースになるとは限りません。
それを踏まえて、本作品では「ネイティヴ」ではなく「ネイティヴスピーカー」と書いていくことにします。
日本に何年も住んでいて、日本語をある程度以上知っている外国人の人であれば「ネイティヴ」でも通じると思いますが、私としては相手に正しく伝わる英単語にこだわりたかったので、このようにしてみました。
(とはいえ、私は様々な本に書いてある「ネイティヴ」という表現を批判しているわけではありません。その点を誤解しないでください。)
ちなみに”native speaker”だと「一人のネイティヴスピーカー」ということになり、「一般のネイティヴスピーカー」という意味にならないので、英語では基本的に複数形で使うことになります。
この作品ではカタカナで表記をした時、単数形になっていますが、その点はご了承ください。
今回は以上となります。それではみなさん、See you.
ここでは私一人で話を進めましたが、次回からは久矢君と弥富さんが基本的に交互に出てくる予定です。
(内容によっては私一人で進めていくこともあります。)