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【虫人戦争】  作者: R
13/15

第十二話 【二つの闘争】

更新が遅れてしまったのは活動報告でも書きましたが、風邪です。

インフル確定では無いそうですから、今のところは風邪と思っておきたいです。

紅鷹の槌も一回、つまり二日空けてしまいましたが、以後何とか書いていきます。

無理はしないつもりですので、倒れることは無い・・・・でしょう。


今回は戦闘なんでしたっけね・・・

戦闘描写最悪レヴェルの私が書くものですので、これまでと同様に期待は「絶対」にしないでくださいね。


ジャックVS人間×5

BRT2億VS人間×300万&基地


・・・・頑張って貰いましょう。

「虫一匹に五人がかりかよ・・・ビビりすぎだってお前等」

「うおあああああ!!!」

「いやいや、大袈裟だって。スプレーじゃんよ」


カブトムシは大地からその体を弾き飛ばし、近くにあった長い木の枝に飛び乗った。

その軌跡を追うようにして人間一人が握る鉄の缶、即ち殺虫剤が軌道を変える。

スプレーの上部についたボタンを押して薬を噴射するだけで一々叫ぶとは大袈裟な。

多分本物の虫なんて見たことが無い民間人なんだろうな。

・・・・・容赦しないけど。


「ついてきやがれっ!!」


俺は木の枝を中間地点から角で真っ二つに折り、先部を人間目掛けて落とした。

同時に飛び立ち、俺を目で追ってオロオロするだけの人間の足元に飛び降りる。


「ぎゃあああ!!」

「―――だから大袈裟だって」


それほど重量がある訳でも無い枝は俺にスプレーを噴射した人間の頭に直撃。

実質そんなダメージは無いだろうが、態々叫んでるところから見て、相当なショックだったんだろう。

俺は思わず苦笑する。

――砂漠で会ったアイツたぁ大違いだな―――・・・おっと。


俺が足元に来たので反射的に足を振り上げ、踏み潰そうとした人間。

が、その足が地面に急降下した時には既に俺はいない。

代わりに同種が同じ行動を取っていた証があった。


「痛ぇ!足踏むなお前!」

「悪ィ!!」

「チームワークゼロですか」


皮肉を吐き、俺は再度地面を蹴る。


「くははっ!鼻っ柱折られないように気ィつけなぁっ!!」


目の前にあるのは――――怯えきった人間の顔面。

何て醜い面してらぁ、叩き壊してやる。


俺は角をできる限り前面に出し、突撃した。

反応の鈍い人間はされるがまま、鼻の頭を角に一撃された。


「ぐはああっ!!」


不意を突かれた(のだろうか)人間はその威力に負け、そのまま後ろ向きに倒れた。

が、倒れた先の地面には先程俺が折って人間にぶちまけた枝があるんだなぁ・・・

・・・それも、態々「立てて」。


ドスッという鈍い音と真っ赤が広がった。

枝は折ったら先が尖るもんな・・・ご愁傷さん。


「恒吉ィ!」

「・・・変な名前だなおい」


取り敢えず突っ込んで、背中から心臓を貫かれた亡骸の隣を疾飛する。



「―――あと四人な。ちょろいもんだぜ」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「―――攻!!!」

「ウオオオオオオオオオオオオ!!!!」


ウィズの合図と共に虫2億匹が鬨の声を上げ、飛び立った。

亜種原種同種違種入り乱れた多種多様な昆虫軍団が織り成すその(フォーメーション)

それは、完全特攻の「扇状連携」だった。

一列200万の虫軍団が横に100列、左右から真ん中に近づくにつれてだんだん後方に下がっていく形。

上空から見れば、完全な「扇」となる。

その扇の真ん中、凹んだ部分から突き出した虫が一匹。

それが、軍の総司令官、ウィズだった。


「躊躇するな!どんどん攻めろ!300万を0にするんだ!!!最高速度で仕掛けろ!!気づかぬ間に血の海にして終わりだ!!」


そう叫んで軍を鼓舞し、ウィズは更に加速する。

それに慌ててついていこうと、扇全体のスピードが上がる。


これだけの叫び、そして羽音にも気づかない鈍感極まりない人間が密林の向こうに見えた。

灼熱の太陽の下、武装した人間達は不意打ちを仕掛けられるなど露程も考えておらず、完全に油断していた。


「――――行くぞォォォォォォォォォォ!!!!」


密林を―――――抜けた。

同じ砂漠に2億の軍勢を投入されて、そこでようやく人間達は敵の存在に気がついた。

度肝を抜かれた顔が並び、咄嗟に立ち上がってヨロヨロと戦闘態勢に入っていく。

――――が、2億がそれを許す筈が無い。


「ッゼエエエエエイ!!!」


100列それぞれの先頭を駆けるオオカマキリが、死神の鎌を向いた。

扇の上部、100の黄緑が外れ、桁外れのスピードで人間の集会所を飛びぬけた。

一見するとただ飛び去っただけだが・・・・


スッパアアアアン!!!!!


一拍遅れて人間100名が持っていた殺虫剤の缶が真っ二つに切れた。

薬剤が溜まっていた下半分が地面に転げ落ち、乾いた音が砂漠に響く。


「何ィッ!!?」


人間300万の内100が最大の武器を失った。

が、それに唖然とする暇も無かった。


「防具の間接部分を狙え!!そこから攻撃が刻み込める!!」


ウィズの叫びと共に後方に構える虫達と、前方に構えるオオカマキリ達が動き出した。

が、その頃には流石に人間達も戦闘準備が整っており、それぞれの武器を手にしていた。

全て放射型、広範囲武器だ。

そりゃそうだろう、槍なんか振り回して虫精鋭の一匹たりとも殺せるものか。

やはり人間とて多少の知恵はまわるらしい。



「こっからだぁぁぁぁぁぁ!!!全員隊を崩せ!!!散り散りになって好きなだけ暴れろォォォォォ!!!」

・・・とか何とか言いつつも戦闘本番は次話になるという(笑)

ま、いいでしょ。


どうも虫が強すぎるかなぁ・・・って思われそうなので、多少の波乱は考えてあります。ご安心を。


それではまた二日後に更新できれば、ということで。

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