第6章『中学3年生・下』
(1955年〜1956年)
統と八重が付き合い始めて数週間が過ぎた。その一件以降、八重と瑠璃の仲は悪くなった。統は学校が終わって午後になると、八重と二人でどこかに出かけることが毎日の日課になって、蔵本家の全員は、
「統は学生としての本分を忘れてしまっているのではなかろうか」と云っている。
一方で瑠璃は、家に引きこもって渉の家には来なくなった。
「渉。あんた瑠璃ちゃんのところに行ってきてあげなさいな」
ある日の午後、佳澄が渉にそう云った。渉は曖昧に返事をした後、
「あいつの家がどこなのか、俺は知らん」と告げた。
「あんた、馬鹿なの?」
佳澄が呆れたように渉に云った。
「馬鹿じゃない。大真面目に云ってるさ」
そう答えた渉を見て、佳澄はため息を吐いた。そして居間から席を外し、一分くらいして帰ってくる。その手には木の箱があった。その箱を畳の上に置き、蓋を開けた。そしてそこから一枚の葉書を取り出した。
「それは?」
「今年の瑠璃ちゃんの年賀状よ。住所が載ってるでしょう?」
そう云って、渉に葉書を渡した。瑠璃の特徴的な丸文字が目に入る。そして住所を見て、その地区の区割り表を見る。
「……なるほど。その辺か」
そう呟いて、家を出た。
ある分岐路に立った時、ふと思い出した。
「そういや前に、プリントを届けるだのなんだので八重から場所を聞いたな」
それは中学一年の冬だった。
「……統の思考回路がおかしいと思った時だっけな」
余計なことを思い出した渉。重要な家の場所の記憶を探る。
「確か……左手側の五軒目の家、だったっけか」
渉はそう云い、ふと気付いた。
「表札見ればいいじゃねえか」
なんて自分は馬鹿だったんだと渉は思い、とにかく左側の家の表札を見て回った。そして『鈴川』という表札を見つけたのは、記憶通りの五軒目であった。
渉は玄関のドアをゴンゴンと叩いた。中から、
「はーい」という女性の声がした。鍵が開く音がして、中から背の高い女性が現れた。瑠璃の母親である。渉とは今までの人生で数回面識があり、彼女は渉を見た瞬間、
「すみませんね。瑠璃ったらこの頃ずっと塞ぎ込んじゃっていて……」と云った。
「そうですか……」
渉がそう云って、
「帰った方がいいですか?」と訊くと、
「いいえ、とんでもない。あなたが瑠璃に会ってくれれば、あの子はなにか行動するんじゃないかしら。まあとりあえず上がって頂戴」と云われる。瑠璃に似てとんでもない母親だ。渉はそう思ったが、よく考えたら瑠璃がこの母親に似たわけであって、決してこの母親が瑠璃に似たわけでは無いのである。
そんなことを考えながら、渉は瑠璃の家に上がった。家はそれなりに広かった。片付いた室内から、この母親が整頓好きなことが伺えた。瑠璃とは似ているように見えて実は真逆なのだと、渉はそう思った。
「るりー? 入るわよー?」
母親はある部屋の前で立ち止まって、そう声をかけた。扉の向こう側からは何も聞こえなかった。
「入るわよ?」
再度確認をして、母親は戸を開けた。すると目の前に広がったのは、散らかりに散らかった薄暗い部屋だった。
「もう、またこんなに散らかして。しっかり片付けしなさいっていつも散々云ってるでしょ?」
母親はその散らかった部屋に向かって云う。しかし何も返事がない。そもそも人の気配すら感じない。
「あの、お母さん。人の気配すら感じないんですけど……」
渉がそう云うと、母親が散らかった床に埋もれた布団を指差して、
「この中に埋もれているわよ」と云った。その布団はピクリとも動かず、ただの膨らんだ丘を形成しているだけだった。
「瑠璃が、この中に……?」
渉には見当もつかなかった。そもそも想像ができない。元気しか取り柄でないような人間がこんなにも丸くなってジッとしているだなんて、どんな怪奇現象が起きたのだと一瞬考えた。そしてふと思い出す。そういえば統を八重に取られたのだったと。
「呼び掛けても反応が無いから、あとは強引に引っ張り出すだけね」
母親がそう云って、布団を掴んだ。そして無理に剥がすと、一瞬抵抗を見せたものの、案外簡単に布団は剥がされた。そこには蹲っている瑠璃がいた。寝巻き姿で髪を乱している。そして低く、うー、うー、とずっと唸っている。それを見て、母親が一喝した。
「もう! いつまでも過去にこだわっちゃいけないって云ったわよね? 周りに迷惑かけちゃいけないじゃない。渉くんが心配して見に来てくれたのに、あなたはいつまでそうしているつもりなの? これ以上心配かけるんだったら出てってもらうわよ?」
その声を訊いた瑠璃が薄ら目を開ける。そして渉を確認して、
「ん……」とだけ云った。なんだその反応は。渉はそう思ったが、敢えて何も触れずにおこうと思うのだった。
目を開けても、瑠璃はその場を動こうとしなかった。そのままの蹲った姿勢で、
「迷惑、かけちゃってるんだよね……」と云った。
「そうね」
母親はそう云った。すると瑠璃がムクリと起き上がった。目をゴシゴシと擦ったあと、少し伸びをして渉を見た。
「おはよ」
そう瑠璃が云うものだから、
「こんにちは、だぞ」と注意をしておく。瑠璃は困ったように笑って、
「今起きたんだからおはようだよ」と云うのだった。そして、散らかった部屋の中から衣類を掴み取って、その場で寝巻きを脱ぎ始めた。渉は慌てて後ろを向いた。それを見て瑠璃が笑った。
「見てもいいのに。減るものじゃないし、そんなに価値のある身体じゃないよ?」
少し甘い声でそう云う。それを聞いた母親が瑠璃にやめなさいと怒った。瑠璃は肩を竦めながら服を着た。
着替え終わって、瑠璃が立ち上がる。そして二、三歩足を進めて渉の手を掴んだ。そのまま渉に抵抗する時間すら与えずに玄関まで引っ張ってきた。
「ちょっ、お前どこ行こうってんだ」
渉が玄関に着いてから質問をした。瑠璃はそれには答えず、家の中を見て、
「おかーさーん、少し外出るねー!」とだけ声をかけた。はーいという母親の返事を聞いた直後、瑠璃は渉を道連れに外へと飛び出した。
瑠璃に連れられるがままに渉がやってきたのは、近くにある小さな公園だった。公園といっても長椅子以外に何もない。そこまで広いわけでもないから、子供がボール遊びをすることも満足にできないだろう。
「それで、こんなところにまでやってきてなんの用だ?」
渉がそう訊くと、瑠璃は少し暗い顔をした。
「もう分かってるんでしょ? あたしが何を云いたいか」
「まあ、大まかな予想はつく」
瑠璃の言葉にそう返した渉。その渉を瑠璃はジッと見た。そして質問を何個かした。
「最近、八重と統はどうなの?」
「午後はよく二人きりでどっか行ってる」
「統の表情は?」
「いつも通り。つまらなそうでも無いし、かといって楽しそうでも無い」
「統、なんか云ってた?」
「全く。あいつの悪いところだ。何も云いやしない」
「……八重は?」
「さあな。家に来ても玄関までだから俺は話してない」
「そうじゃないわ、様子よ」
「あぁ……そうだな。満足はしてるように見えない。思っていたような付き合いにはなっていないんじゃないかと思う」
そこまで質問をして、瑠璃は黙り込んだ。渉も何も云わず、その小さな公園は沈黙に包まれた。
「あのさ」
どれくらい経ったかは分からないが、その沈黙を破るように口を開いたのは瑠璃だった。
「なんだ?」
渉が訊くと、
「中一の頃の冬、あたしの家に統がプリントを届けてくれた時があったの」と云った。
「ああ、あの時か」
渉の返答に、
「知っているの?」と瑠璃が訊く。
「八重に頼まれて、俺か統が行くことになったんだ。で、その後に、何が原因か忘れたが俺じゃなくて統が行くことになったんだ」
渉が云うと、瑠璃はそうだったんだとだけ呟いて、話を再開した。
「その時ね、ちょうどあたしの両親が一週間くらい家にいなくてね、家にはあたし一人きりだったの」
それはさぞかし悲惨な状況だったろうな、と渉は思った。瑠璃の家事の出来なさは渉も知っていた。それはあれだけ入り浸って家事の特訓をしていたのだ。知りたくなくとも知ってしまうというものだ。そして渉は、ふと気になった。
「ん、待て。飯は……?」
そう渉が訊くと、瑠璃はふっと笑った。
「それも云うから」
そう云って、渉にその時の話を楽しそうに語り出した。片付かない部屋や台所を見て統がしっかり綺麗にし、食事を作ってくれたこと。洗濯も掃除もやってくれたこと。そして、
「その時ね、あたし統に惚れたの。今までただの友達にしか思っていなかったけど、こんなに優しくて、なんでもできて、いい人なんだなって思ったの。だから訊いたんだ。
「大人になったらお嫁さんにしてくれる?」
て。そしたらあいつ、ニヤって笑ってね、
「家事ができるようになれば考えないこともない」て云ったの。だからあたし、家事を頑張って本気で統と結婚してやろうって思い始めたんだ」と云った。しかしその話を終えると、瑠璃は急に俯いた。
「でも、いつまで頑張っても家事はできなかった。どれだけ頑張っても上手くならなかった。佳苗さんのように上手くはなれなかった。美味しくも作れなかった。いつも失敗ばっかするあたしに、佳苗さんは優しく、
「いつかは上手くなれるよ」なんて云ってくれたけど、それでも上手くなれなかったの」
その声は、さっきまでのような楽しげなものではなかった。暗く元気のない、瑠璃の物とは思えない声であった。
「それで、八重の言葉か」
渉がそう云うと、瑠璃は頷いた。
――あなたは家事が苦手。それを克服するのが優先と見たみたいだけど、それは負ける選択よ。得意を伸ばさずしてどうしようとしていたの? 恋愛は長期戦じゃない。短期戦よ。それなのに苦手の克服とか云っていたら話にならないわ――
その八重の言葉は、瑠璃の心に大きな傷をつけた。
「あたしは統に云われたから、だから家事を頑張ったのに……なのに、なのに……それが負ける選択とか云われて……」
瑠璃は啜り泣いた。俯いた顔から涙が落ちる。一滴、また一滴と、茶色っぽい土が黒く湿っていく。
「何が正解だったの……? あたしはどうすれば良かったの……?」
泣きながら渉を見た。目は赤く充血し、涙が垂れる。
「正解なんてない」
渉が呟いた。瑠璃は口を一文字に結んだ。
「あのな。恋愛は解なしの方程式と同じだ。どんな素材を連立したって、どんな考えを連立したって、その答えは出ないんだ。解が無いからな」
渉がそう瑠璃に云った。勉強のあまり得意でない瑠璃は、方程式という言葉を聞いただけで目を伏せた。渉は頭を掻きながら、あー、と唸り、
「つまり、そうだな。どれだけ云われた事を忠実にやったって、相手の気を引けるわけではないんだ」と、瑠璃に伝わるように云った。瑠璃は不満げに、
「じゃあなんで、八重は良かったの?」と訊いた。
「先に云ったからだ」
渉はそう答えた。
「男子は単純だ。統も俺も、みんなみんな単純だ。好きだ、付き合ってくれって云われたら、それだけでコロッと落ちてしまう。本当に好きな人がいたら別だがな。でも、生憎と統には本当に好きな奴なんていないだろう。だから早い者勝ち。きっと八重はそれを知っていた。だから強かった。短期戦と表現したのはそのためだろう」
渉はそう付け足した。すると瑠璃が云う。
「じゃあどうすれば良かったの……? あたしはどうしたら……」
「八重より先に云えば良かったんだ」
そう云って、渉は長椅子から立ち上がる。
「夏目漱石の『こころ』を読んだことあるか?」
急に瑠璃にそう振った。瑠璃はコクリと頷いた。
「『先生と遺書』の段で、先生はKに先を越されそうだと思って、奥さんにお嬢さんを貰えないか云いに行くだろ? そうしたら、無事に奥さんを貰えたという結果で終わる。先を越されたKは自殺をした。極端ではあるが、あれは人間の道理を物語っているな。お前と八重の騒動はそれに似ている」
「……」
瑠璃は上げていた顔をまた下げた。渉の位置からでは前髪に隠れて瑠璃の顔が見えなかった。
「あたし、あの話の先生が嫌い」
そう呟いた。
「どうして?」
渉がそう訊くと、
「だって、Kを自殺に追い込んでまでして貰ったお嬢さんを残して、自分は明治の終わりと共に死んでいくんだよ? 身勝手すぎる。そこまでして手に入れたなら、最期まで幸せにしなさいよって思うの。だから、嫌い」と云った。そして、
「もしこの状況があの話と似ているなら」と付け足して、顔を上げて渉を見た。
「あたしはKと違って死なない代わりに、八重は先生と違って最期まで統を幸せにして欲しいな」
その顔は笑っていた。頰を涙が伝っているが、いつもの瑠璃のように明るい笑顔だった。
「いいのか? 諦めて」
渉が訊くと、
「いいの」とだけ答えた。
「そうか」
渉はそう云って、
「じゃあ帰るか」と瑠璃に云う。
「うん」
瑠璃はそう云って立ち上がった。そして肩を並べて、二人は歩いていくのだった。
「ねえ」
帰り道、瑠璃が渉に話しかけた。渉は横目で瑠璃を見た。
「あなたと話して、落ち着いた。ありがと」
瑠璃はそう云って笑った。
「感謝されることじゃない」
渉はそう云って前を向いた。そのまま、
「俺は姉貴に云われたから来ただけなんだ。率先して来たわけじゃないから、これっぽっちも偉くない」と云った。
「それは違うよ」
瑠璃がそう云って、
「あたしからしたらヒーローよ。あのまま打ち明けなかったら、あたし、それこそKと同じ運命を辿ろうとしたかも」と云った。渉は立ち止まった。瑠璃はそれに気付かず二、三歩進み、それから気づいたように止まって振り返った。瑠璃から見えた渉は俯いていた。
「わたる?」
瑠璃がそう呼びかけると、
「今はもう、そうやって思ってないんだよな?」と瑠璃に訊いた。瑠璃は不思議そうな顔をして、
「ええ」と頷いた。
「死なないよな?」
渉がそう云う。瑠璃は笑って、
「当たり前よ」と云った。そしてタタっと渉に近づいて、
「あたしはKとは違うんだよ?」と云い、渉の手を取った。渉はびっくりして顔を上げた。それを見て瑠璃がクスッと笑う。そして渉に上目遣いで、
「Kとあたしの違うところ。それはね、支えてくれる人が居たか居なかったか、だよ」と云う。渉は照れて、
「そうかよ」とだけ云った。それが面白くて、でも恥ずかしくて、瑠璃は頰を染めながらクスリと笑った。
日は西の空を赤く染めて、だんだんと山の方に沈んで行こうとしていた。
一方その頃、大財閥三井家と財閥佐倉家の間で結婚が行われていた。それはもちろん、信之と凛の結婚である。教育制度改訂と共に結婚年齢も引き下げられて、信之が十五歳になったことで結婚年齢を越えた。
新郎、三井信之、十五歳。
新婦、佐倉凛、十四歳。
小学校の頃より決められた結婚が、今ここで果たされたのだった。
しかしこの日以降、凛にとっての地獄が始まった。
凛は信之のことが嫌いだった。暴力は振るってくる、我儘、自己中心的と、三井信之という人間は、凛からしたら不満要素しかない者であった。
ある日の夜、信之は凛にこう告げた。
「結婚したんだ。子供くらい作ってもよかろう」
凛は嫌だった。こんな奴との間に子供なんか残してたまるか。内心そう思いながらも、信之に嫌だと云ったのなら事態は悪化するだけである。
「もう少し待ちましょう。私の身体だってまだ未発達ですし、耐えられるかどうか分かりません」
凛はそう云って断ったが、信之は欲に塗れていた。
「分からないならやってみれば分かるだろう?」
「いえ、でも……」
「なぁに、痛いのは最初だけだ。怖がる必要はない」
そう云って、凛の肩をグッと掴んだ。そして体重をかけて押し倒した。
「待って、待って! いくらなんでも強引じゃないですか……!」
凛は抵抗を見せたが、その抵抗も虚しかった。凛は信之に力では勝てず、そのままなるがままに身を委ねるしかなかった。
そんな夜が、最初は一週間に一回くらいの頻度であった。三ヶ月ほどして、凛は姑に呼ばれた。
「最近、週に一度くらい熱い夜を過ごしているみたいですけど、体に変化はありまして?」
それは、凛に妊娠の有無を訊くものであった。しかし、凛の体に変化は無かった。
「恥ずかしながら、特には無いんです……」
小さな声で凛が答えた。
「無いって、まだ子供ができないのでありますか?」
その声に、凛は弱く頷くしか無かった。
「避妊とかはしていないのでしょう?」
姑はそう凛に訊く。凛は頷いて、
「私も信之さんも、全く何もしてません」と云った。
「困ったものね。それではあなたは子供を産めない身体なのでございますかね?」
そう訊かれて、凛は答えに困った。確かに妊娠していないのはおかしい。自分ももし妊娠したら不本意ではあるものの、避妊をしようとは思っていなかった。だったら身体がおかしいのだろうか。凛はそんな事を考えた。
「このご時世、子供を残せない女は不要でありますよ? なんとしても子供を授かり、産むのです。分かりましたか?」
姑はそう凛に告げた。このご時世というその言葉は、東西の代理戦争寸前の緊張状態にある時代から使われていた。アメリカは既に日本の軍事力増強を掲げて動いていて、子供こそがこれからの世に必要不可欠な存在であると位置付けていた。そのために、教育の方針まで変えたのだから相当なものであろう。
姑の言葉に、凛は小さく分かりましたと返事をして、その話は終わった。
凛は思っていた。もし自分に子供ができなければ、この家からは離縁される。となれば、信之との生活は終わりを告げる。それはそれで良いのでは無いだろうか。
だが、世の中はそんな甘いものでは無い。そう簡単に離婚ができるはずもなく、凛と姑の関係はその日以降だんだんと悪化していった。凛の作る料理にイチャモンを付けたり、掃除したところを土足で歩いたり、凛に対して小学生のような嫌がらせをした。
三井家がそんな状況に置かれている中で、年が明け、年度が変わり、信之、統、渉の男子勢は中学を卒業した。
渉と信之は軍学校へと進学し、統は学専高等学校へと進学をした。(軍学校とは、軍事教育を専門とする学校のこと。殆どの高校は当時その扱いであった。学専高等学校とは、学業を専門に行う学校のこと。いずれもアメリカが新たに設置した。)
この進学先の違いが、それぞれの人生を大きく左右することになるのであった。




