女性キャラのオーディションに俺参上!!
幼い頃から魔法少女や少女役をやりたかった。幼いながらも不思議に思う夢でも悩みにもならず手を伸ばし続けた大切な夢。
ラブコメ作品や純愛作品にも女の子役のオーディションに参加したが、不合格。
叶えたかった夢は、全て遠ざかり掴むことが出来なかった。なにかと男性役を任される日々に、嫌気がさしていた。
何がおかしいのかな、自分だって叶えたいんだ。お姉ちゃんが叶えられなかった夢を。
日々は過ぎれど夢叶わず涙は流れど夢を掴めなかった。
努力を続けたが、ファンの獲得目指すために女性声優が適任なんだと夢は叶わなかった。
俺が女性キャラを演じたいと言ったらお姉ちゃんは、
『変人だと思われるぐらいの努力をしてこそ究極で完璧だよ? 出来る?』
『お姉ちゃんは言っていた。『想いを伝えたい職業を目指すなら、想いを伝えられるのは相手が生きている間だけだと思いなさい。死んだら想いを伝えても返事は返ってこないし表情すらも見えない。こんな悲しいことはない。だからこそ生きている間に沢山の想いを伝えられるように成長して、相手が笑顔になるまで側で支えて伝え続けるような気持ちを大切に抱き締めてね? そして、命を大切に出来る素敵な子に育ち自分の命も同じように大切にして生きていきなさいね? 表現者は想いを伝える優しい子であり命を大切に扱いその命のために強く逞しくなり沢山の愛をあげる素敵な子達だよ?』この言葉がなければ俺は彼女のことを見下したままだっただろう』
『分からなかったというのは罪にはならない。知って勉強して大人になる。知らなかったことがあるなら知ったときに学べばいいだけさね。知って成長に繋げればいい。だからいちいち悩むなよ。知らなきゃ損するわけないしダメなわけではない。知らないなら知ったときに学んで次に繋げればいいだけ。悩みすぎ。元気だしな? 今日悩んだら明日に響くぞ? 分からなかっただけのことなんだからそんなことでうじうじ悩むよりも目の前であなたらしさを出していきな? 元気出せよ!! 若いもんがよね!!』
『夢なんてのは孤独な闘いだ。孤独のなか努力を重ねたからこその勝利であり、誰からも否定される道理がない。だからこそ本物には本物が宿る。嘘偽りなく力というものが心に存在するのさ? それを否定するならそいつは偽物さ、かえってそいつは夢に情熱を捧げたことがなかった可哀想な道化だ』
『信じる気持ちひとつあれば曇っていた景色も幸せいっぱいの景色になる。未来がどうのと不安になるよりも少しは自分の力、信じてみれば?』
『やりたいことをやればいい。自分が信じたやりかたを貫き通せばいい。ついてくる人はついてくるついてこない人はついてこない。他人の顔色うかがっても自分がやりたいことが叶うわけではない。やりたいことやりな。自分が信じたことをやればいい。ついてくる人はついてくるさ。ただ自分の気持ちに正直に生きればいいんだよ!!』