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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

【プロットタイプ・執筆】貴方に似てたから

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

ふとした時に『あぁ……私この人好きなんだ』って思う話、良いですよね。

熱し易く冷め易い。だから登場していたキャラが出なくなると、途端に冷めてしまう。その事を言い訳にして、ガチャ禁なるものを行っている遠距離恋愛は苦手なのだ。

だから何時も、ガチャを引く時には、何時も一緒に居てくれる。旅のメンバーを選びがちだった。離れる事は無いし、頻繁に顔を合わせるし、愛が深まっていく。『好きだったなぁ』なんて感触が起こらない。

けれども例外的に、旅の仲間どころか本編にさえあまり関わらない、狂言めいたキャラを引いた事がある。キャラのPVもショートアニメも何度も見た。絶対にお迎えしたいと思った。


友人が好きなレイヤーさんが、そのゲームにハマっている事を知った後、さり気なく布教した。『これ、面白いから、新しいゲーム探しているのならば、是非』と簡単に。するとどうやら興味を持ってくれた様で、最近は頻繁にガチャを回しているらしい。

「あーさん、今回のガチャどうしたよ」

「今回は引いたね」

彼女は私がガチャを引かない理由を知っている。面倒臭がりで、ガチャ画面を開くのさえ億劫な事を知っている。だから私の返答を聞いて、目を丸くした。

「へ〜。珍しい。『ガチャ画面に行くのも面倒臭い』とか言ってたのに」

そんな軽い皮肉を交えながら、彼女は今日もガチャを回す。その様子をじっと見て、ふと思いたる事があった。

今回引いたキャラとは、外見も中身もそんなに似てない。彼女の髪は短いし、そこまで自信家という訳では無い。けれども目とか、アンニュイな空気とか、少しだけ気遣いを見せるその様が、何となく似ているのだ。

彼女に対する自分の感情を、薄々気が付いてはいたが、まさかこんな所で滲み出るとは。

「おっ当たった」

「あら、おめ〜」

友人のスマホ確定演出が入り、最高レアのキャラのカットインが映る。ピックアップされていた、私が引かなかった方のキャラだ。

「あーさん、いたからかな〜」

「何それ」

「ほら、ビジュが似てるから、触媒に。丸眼鏡とか空気とか」

此処で君が其れを出すのか……。


「ふとした時に『私この人好きなんだ』って思うの良いよね。無意識下で選んでるって言うかさ」

「昨日その話題を振ったのは、伏線か?」

何処を切り取っても『好きぃ!!』って殴ってくるラブソングも好きなんですが、淡く漂う様な『好き……』っていうラブソングも好きなんですよ。

今回後者ですね。


この子、超が着くほど熱し易く、冷め易い。その上、面倒臭がり屋です。

会わないと忘れてしまうし、熱が冷めるとガチャ画面に移動するのも面倒臭い子。


そんな彼女が接点激薄な子を引くこと自体、珍しいし、訳がある。

その理由は好きな相手によく似ていたから。という話。


拒絶されると嫌がりそう。勝てる勝負しかしない。

というのは、『レイヤーさん』の話からもお分かり。

『好きな人がやってるなら、自分もやろう』という心理は誰でもあるはず。其れを逆手にとったんですよ。


面倒臭がりなのも、本当は傷つくことを恐れているだけなんじゃないかな。そのカモフラージュじゃないかな。と思ってみたり。

だから最後の『貴方に似てるから引いたよ』というのはかなりクリティカル。

『うわ〜私と同じ気持ちでガチャ引いてる……』と思ってしまったから。


漂う様な淡い恋愛話もみたい。

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