表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
笑う河童  作者: 檻の熊さん
8/18

河童相撲


 今さらだが、河童の相撲好きは有名だ。

 ただし、誤解も多い。

 そもそも、現代の様な相撲は、江戸時代になってからのものだ。

 土俵っていう輪の中で、土俵から出たら負け、土を付けたら負け──そんなルールがキッチリ守られるようになったのは、あの頃からだな。

 それ以前の相撲っていうのは、今ならプロレスに近い。

 投げ技あり、打撃あり、関節も極める。

 いや…相撲の始祖の野見宿禰のみのすくな当麻蹴速とうまけはやの相撲ってのは、むしろ空手家の立ち会いで、しかも相手を殺している。

 本物の武芸者同士の戦いだったんだよ。

 次第に、やれ奉納相撲だ、やれ勧進相撲だと、衆目を集める中で血なまぐさいことをやる訳にはいかなくなり、対戦相手を殺してしまったり再起不能にするような戦い方が削られ、ルールが五月蠅く成って行ったというのが、相撲の歴史だ。


 とにかく、ルールは面倒くさい。

 殴る、蹴る、頭髪をつかむ、目つきに喉を狙う、指折り、股間への攻撃、ああ肘打ちとかもかな…やりたい事がやりたいときに、出来なくなるからな?

 オレ達も人間相手に相撲を取る事が多かったから、そのルールに合わせた相撲を取るようになるんだが、中には人間の方でルールを逸脱する奴が現れる事があって、仲間が騙し討ち同然に殺されてソイツを祟ってやったなんて逸話まである。

 ──オレ達を殺せる修羅なんて、本当に滅多に居なかったがね。


 “河童は相撲好き”だって?

 ああ、そらぁ大好きさ。

 ──なんでもありの総合格闘技がな!


 素人には何を書かせても難しいだけですが、暴力描写っていざ書くとなると難しいですね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ