5,魔王領へ ①
『(;´Д`)ノθ゛゛ ヴイィィィィン
(;´Д`)ノθ゛゛ ヴイィィィィン
(;´Д`)ノθ゛゛ ヴイィィィィン』
カチャ
『お電話ありがとうございます。多元世界勇者&魔王派遣事務所でございます。』
「・・・っあのー。最近勇者になった小鳥遊優と申しますが担当の方をお願いしたいのですが。」
『小鳥遊優様でございますね。ご本人確認のために生年月日と住所と電話番号をお願いします。』
「平成●年3月2日。住所と電話番号は・・・」
『本人確認が出来ました。担当の者へおつなぎします。』
本当はこの通信が出来る時点で本人確認もクソも無い。
茶番である。
『ごきげんよう。お姉様。』
とあの女神が出てきた。
「いろいろと突っ込みたいのだけれども。・・・・・・魔王というのは何者?」
『まだ会ってないわけですね。魔王は魔族の長です。』
「それは分かる。」
『彼らもこの星に住む種族の一つに過ぎません。
ですから別に勇者と魔王が組んでも別に構わないわけですよ。
魔王が絶対悪で、勇者が人間の側に立つというのは人族の手前勝手な理屈に過ぎませんので。』
この女神、えらく人族に冷淡に見える。
まあ、あのバカ王子様みたいなのが人族ってのを見ると変に納得はしてしまう。
『勇者と魔王の最大の任務はその世界を活性化させることにあります。』
「・・・地球に勇者と魔王がいないのは、もしかして。」
『必要無いからですね。あなたもご存じの通り、冷戦・・・西側と東側でそれを演じてきたのですから。』
一時期は核戦争の危機(キューバ危機)すらあった冷戦も神々からすれば魔王と勇者のプロレスの代わりだったらしい。
なんとも複雑な思いであった。
空を飛行魔法で飛びながらブツブツ言ってる優を怪訝に思うヒャゲルであった。
今、彼らは超音速で魔王領にある魔王城へ向かっている。




