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黒鎧と棺背負い姫   作者: 竜馬 光司
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第三話 鎧と棺

森の中、大きな木に空いた穴の中で、二人の人物が雨宿りしていた。

受けた依頼を無事終えた夕方の帰り道、いきなり降ってきた土砂降りの雨から避難する為である。

「「…………」」

二人は無言で雨が降りしきる森を見続けていたが、夜になっても一向に止む気配はなかった。

別に濡れるのは構わない。

どれだけ雨に濡れたとしても、普通のヒトと違って風邪をひくことはないのだから。

それにしてもこの二人の組み合わせは奇妙の一言だった。

一人は夜の闇よりも濃い漆黒の鎧で、奥にいるもう一人を守護するかのように穴の入り口に立て膝で陣取っていた。

突然座っていた鎧が立ち上がる。

「……どうしたの?」

奥にいるもう一人の人物が鎧に声を掛ける。

穴の影の中で姿は見えないが、その声は感情のこもっていない少女の声だった。

「気にするな。少し休んでいろ」

兜をかぶっているのを感じさせない鮮明な声が少女の耳に届く。

「……うん」

鎧は後ろの人物が瞼を閉じたのを確認してから、左手に斧を持ち雨で濡れる外に出る。

「グルルルルッ」

「ウウウウウッ」

外には野犬の群れが二人がいる木を取り囲んでいた。

飢えているのか骨が見えるほど痩せ細っている。けどその目は久々の獲物を見つけて血走り、立ち塞がる鎧に殺意の視線を向けていた。

突然正面にいた一匹が飛びかかってくる。

鎧は気にせず野犬の数を数えていく。

「……五匹か」

ポツリと呟き、襲いかかってきた野犬に冷静に対処する。

最初の一匹の頭に斧を叩きつけ、二匹目が噛み付いてきたので、右前腕で防ぐと同時に斧を引き抜き、その勢いを利用して、三匹目の口を横薙ぎに切り裂く。

更に迫る四匹目に斧を投げつけて殺し、最後の一匹が噛み付こうと口を開けたところに左の拳を突っ込み後頭部まで()ち抜いた。

唯一生き残った二匹目は、前腕に食い込んだ牙を引き抜こうともがき逃げ出そうとしていた。

気付いたのだ。自分達がとんでもない化け物を相手にしていることに。

「…………」

その光景を無言で見つめながら、左手の死骸を無造作に投げ捨てその手で二匹目の頭部を掴み力を込めて握り潰した。

前腕に食い込んだままの牙を引き抜き死骸を地面に落とした時、後ろから声が掛けられる。 「……終わった?」

「すまん。起こしてしまったか?」

「……大丈夫」

いつの間にか雨は止み、満月がこちらを見下ろしていた。

「雨も止んだ。そろそろ行こうか」

「……うん」

鎧は彼女が血と臓物で汚れないように死骸を遠くに放り投げる。

ついでに投げた斧を回収しようとしたが、柄が真ん中から折れ使い物にならなくなっていたのでそのままにしておく。

鎧が木の方を振り向くと、穴から少女が現れた。

月明かりに照らされたその外見は、十代前半に見えるが、ボロの黒いローブを着て黒い靴を履いている。

肩まで伸びた金色の髪は手入れをしていないのでボサボサだったが、月明かりを反射して美しく輝いていた。

(そろそろ綺麗に整えるか)

鎧は彼女の姿を見て、ギルドに報告したら宿で湯を沸かしてもらおうと心に決めた。

「……?」

少女が見つめられていたことに気づき、首をかしげる。

そんな仕草さえも、鎧には愛おしく見えた。

「何でもない。準備は出来たか?」

「……待って。これ出すのが大変。よいしょっと」

少女が穴の奥からある物を引っ張り出す。

それは艶々と輝く金彫りの意匠がされた真っ黒な棺のようなものだった。

その自分の身長の倍以上あり、重力もかなりあるだろうそれを少女は軽々と持ち上げ、両肩に回した鎖でそれを背負う。

「よし行こう。ヒメ」

鎧は依頼を成功した証拠を詰めた袋を背負い先導して歩き出す。噛みつかれてへこんでいた右前腕は、いつの間にか綺麗に直っていた。

「……うん。クロ」

二人は月明かりに照らされた森を抜け、傭兵ギルドの支部に向かう。

「……私は大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」

ヒメは誰かと話していた。勿論クロにではない。

他の人が見たらおかしいと思うだろうが、それはいつもの事なので彼は全く気にしていなかった。


トスオ王国。

フリートホーフ大陸の東にある港湾都市。

クロとヒメは今その王国の城下町にいた。

二人は夜中に到着し、ギルド支部が開く早朝まで待つために、併設されている宿に泊まっていた。

宿の主人に頼んで湯を沸かしてもらい、部屋の中でヒメはクロに体を拭いてもらっていた。

「気持ちいいか?」

「……うん。けどちょっと痛い」

「済まない」

クロは力を調節して湯につけた手拭いで彼女の背中や金色の髪を丹念に拭う。

その肌は白くとても綺麗だが、何処か人間離れした危うさを感じさせる。

「……鎧が痛い」

「……済まない」

クロは一瞬手を止めたが、すぐに再開する。

彼は部屋の中でも、いや一日中鎧を脱ぐ事はない。

「終わったぞ。あとは自分でやりなさい」

ヒメは手拭いを受け取り、自分の体を拭く。

その間クロはずっと後ろを向いていた。

「……終わったよ」

「これを着てそこに座ってくれ」

受け取った黒いローブを着てから部屋に一つしかないベッドにちょこんと腰掛ける。

「ヒメ。ちょっとじっとして」

クロはナイフを取り出し彼女の髪に触れ、刃を入れていく。

「終わったぞ」

ヒメに手鏡を渡す。そこに映ったのは、綺麗とは言えないまでもそれなりに長さが整えられていた金色の髪だった。

「……わあ。ありがとうクロ!」

「喜んでくれたか?」

「……とっても嬉しい。それにあの人も可愛いって褒めてくれた」

「そうか、良かった」

左の籠手でヒメの頭を撫でる。サラサラの髪の触り心地と喜ぶヒメの笑顔に、彼の闇に沈んだ心はほんの少し癒されていく。

「もう寝ようか?」

「……うん。おやすみなさい」

ヒメは先程森で少し眠っていたが、体を拭き、木よりも柔らかいベッドのおかげですぐに眠ってしまった。

クロは部屋の明かりを消して床に座り込み、彼女の寝顔を見守るのだった。


朝日が昇り、窓から陽の光が差してヒメが目を覚ます。

「……おはよう。クロ」

「ああ、おはよう。ヒメ」

二人は準備を整え、部屋を出て下の階に向かう。クロは大きな革の袋を持っていくのを忘れない。

すでにギルドの受付は開かれ、多数の人が今日の仕事を探すために集まっていた。

階段を下りてくる鎧と少女の姿を見つけて一瞬周りが騒つくが、それもすぐに収まる。

この街のほとんどの人は、二人を見慣れていた。

だからといって好意的に迎えてはいないし、中には初めて見て好奇の視線を向ける者もいた。

受付には担当の者が三人いたが、どこも長い列が出来ていた。クロ達は列の一つに並ぶ。

暫く待って、二人の番がやってきた。

「次の方どうぞ。あ、クロさん」

「…………」

「……こんにちは。お姉さん」

「ヒメちゃんこんにちは。セルンです。そろそろ覚えてくださいね」

黒い髪を後ろで纏めた受付の女性は最初に会ってから、他の人と分け隔てなく接してくれる数少ない女性である。

それには感謝していたが、名前は覚えていなかった。

「すまん。依頼完了の報告をしたい」

「無事終わりましたか。それじゃあ証拠の品を見せてもらって良いですか?」

クロは頷くと持っていた革の袋を無造作にカウンターに置いた。

「では失礼します」

そう言って受付のセルンは袋を開ける。中には恐怖の表情で固まったオークの首が入っていた。

彼女はそれをよく見て確かめて、一言。

「はい確認しました。依頼達成おめでとうございます」

彼女は今しがた生首を見たとは思えないにこやかな笑顔を見せる。

「報酬を頼む」

クロ達が受けた依頼は、ある村の周辺の洞窟に居座ったオーク達の掃討であった。

「はい。今お持ちしますので少々お待ちくださいね」

カウンターの奥にセルンが引っ込む。


傭兵ギルドの主な仕事は、こういう力のない者にはどうにも出来ない荒事の解決ばかりである。

オークを含めた魔族達は、千年前の魔王大戦の折に、大多数は西の荒れ果てた大地にあるトリュンマーを拠点にしているが、今だ大陸各地にもかなりの数が潜んでいた。

だが各王国の軍は残党ともいうべきそれらを無視し別の勢力と戦争状態にあった。


「はい。こちら報酬の五千マルカです」

「どうも。行こうかヒメ」

「……うん」

クロ達は奥から戻ってきたセルンから報酬を受け取り、部屋に戻ろうとしたその時、不意に背後から声を掛けられた。

「おい」

「「…………」」

二人は無視する。こういう風に絡まれるのは、慣れっこだったし相手するのも面倒だった。

「おい。無視するんじゃねえよ!」

クロは肩を掴まれ無理やり振り向かされる。

「……何だ?」

絡んできたのは男が三人。

ヒョロっと細い男が左に、マルっと太った男が右に、真ん中に声を掛けてきたスキンヘッドの男がリーダーの様だった。

「お前ら鎧とガキの組み合わせで変な奴らだな。どういう関係なんだ?」

周りの人間は我関せずと黙って見ていた。

クロは絡んでくる男達から酒の臭いを感じていた。

「朝から酔っているのか?」

三人は昨日の夜にこの街に着いた冒険者達で、

宿で今まで酒を飲んでいた。

そして初めてクロ達を見て絡んできたのだ。

「そんな事お前に関係ないだろ。俺様が質問してんだから答えろよ」

「ちょっとあなた達!」

「黙ってろねえちゃん。あんたの相手は後だ」

セルンの制止を無視して後ろの二人も冷やかしてくる。

「そのガキ、奴隷かなんかだろ?」

「そうにしか見えねえな。夜な夜な何してもらってんだかな。ヒヒヒッ」

「おい何か言えよ。そのゴツい鎧は飾りか?」

リーダーの男が、顔が触れるほど近づき、兜の隙間を覗き込んだ。

「ひっひいいっ」

すると男が悲鳴を上げて後ずさる。兜の中にあるのは深い深い闇だった。

そして気づく。彼を見上げる二つの瞳に。

「な、何だガキ!」

ヒメはずっと見ていた。感情のこもっていない金色の瞳に男の姿が映る。

「み、見るんじゃねえ」

思わず手の甲で殴りかかろうとしたその時、その腕が籠手に掴まれる。

「我慢の限界だ」

クロは左手で男の右腕を握りつぶしていく。

本人だけでなく周りにも骨が潰れていく音が聞こえていた。

更に悲鳴をあげる男に思いっきり頭突きをする。

兜の頭突きは強烈で額が大きく裂け血が噴き出しそのまま背中から倒れた。

残り二人は一瞬唖然としていた。

その間にクロが近づいていく。

先に我に返ったのは太った男で、素早く腰の鞘からダガーを抜き逆手に持つ。剣身は細く鎧の隙間に入りやすい様に作られたそれで突いてくる。

クロは左手で男の右腕を掴み、右手でダガーを持った手ごと捻り、そのまま右肩に突き刺す。

短剣は根元まで肩に刺さり、まるでそこから柄が生えている様だった。

「あっ? えっ? えっ?」

自分の身に何が起きたのか信じられない顔をしている太った男を無視して三人目に向かう。

「く、来るな!」

最後の細い男は人差し指を突き付ける。

「俺は魔法が使えるんだ! それ以上近づいたらお前を木っ端微塵にしてやる!」

クロは一瞬止まったが、又すぐに動きだす。

「冗談だと思ってやがるのか!」

男の人差し指の先端に粒子が集まり、青く光り輝いて行く。

それに対して、クロが取った行動は逃げるでも止まるでもなく、更に距離を詰める。

周りの客達は止めようともせずある事に期待して見ていた。

もしかしたら一度も見たことのないあの鎧の中が見れるかもしれないと。

「上等だ。だったらその鎧ごと砕けろ!『青い針よ。我が敵を滅ぼせ』!」

男が呪文を詠唱し、指先の青い光が文字通り針になって飛び出す。

それより早くクロが距離を詰め、相手の腕を取り天井に指先を向けさせる。

純粋な破壊の魔力は、ただ天井に穴を開けただけだった。

そのまま男の右手の親指以外を掴み、関節が曲がらない方に一気にへし折る。

男は悲鳴を上げて逃れようとするが、ガッチリと腕を固定されているので逃げれない。

「や、やめてくれ。離してくれえぇぇぇっ」

クロは無視して左手を掴み、そちらの指も折ろうと手を伸ばす。

「……もういいよ」

その一言で一瞬指を折ろうとした動きが止まり、ヒメの方を振り向く。

「……もう許してあげて」

「駄目だ」

細い男はその一瞬の隙を逃さずに掴まれていた手を引き離し、出入り口に向かって逃げ出した。

その背中をクロは歩いて追いかける。

「はっはっはっ、ぐはっ」

男は建物から出たところでヒトとぶつかりもつれ合って倒れた。

「邪魔だこの野郎。ぐえっ」

罵声を浴びせて立ち上がろうとしたところを、

左腕の肘関節を極められて地面に押し付けられる。

「は、離せこの野郎! 早く逃げないと……」

「黙りなさい! ヒトにぶつかっておいて。後、私は女だ!」

「お、女?」

男が改めて自分に乗っている人物を見上げると確かに白い神官衣を纏い武装した若い女性だった。

更に周りにも同じ衣装のヒューマン達が取り囲んでいた。

「神官? 神官なら助けてくれ。悪魔に殺されてしまう。お願いだ。助けくれ!」

「何を言っているの? この街中に悪魔なんて……」

男の言っている事は信じられなかったが、ギルド支部から現れた鎧に、全員注目する。

「貴方、ヒューマン?」

思わずそんな事を聞いてしまう。それだけ目の前にいる存在から異様な物を感じていた。

「…………」

質問には答えずにクロは倒れ伏す男に近づいて行く。

近づいてくるほど、絶対にヒトからは感じない闇の気配が漂う。

「あ、悪魔……」

女性がそう呟いた直後、周りの神官達が今度はメイスと円盾を構えて鎧を取り囲む。

「隊長!」

「フィッツェ下がっていろ。貴様何者だ!」

「どいてくれ」

周りを囲まれてもクロはそんな事を気にする事なく冷静に答えた。

「我々神官戦士に盾つくのか?」

「お前達に興味はない。俺はあの男に用がある。だから退け」

神官戦士達は、その迫力に気圧され動けなくなってしまう。

歩き出そうとするクロの道を塞いだのはフィッツェと呼ばれた女性の神官戦士だった。

「あの男を殺す気?」

「殺さない」

「じゃあ、何するの?」

「お前には関係ない」

彼女を避けて通ろうとするが、再び道を塞がれる。

「なら理由を教えて。何故あの男を痛めつけたの?」

「奴は、俺の大切な人をけなした。これは当然の報いだ」

「大切な人? それって……」

「待ってください! 神官様!」

その時、ギルド支部からセルンとヒメが出てきた。

「お前は? ギルドの者か?」

隊長が問いかける。

「はい。私はここのギルドで受付をしているセルンといいます。聞いて下さい。彼が何でこんな事をしたのか」

彼女は神官戦士達に今までのいきさつを説明していく。

「……クロ」

いつの間にか後ろにいたヒメが彼の手をきゅっと握っていた。その手をクロも握り返す。

「貴女がヒメ?」

フィッツェがしゃがんで目線を合わせようとするが、避けられてしまう。

「私はフィッツェっていうの。貴女の名前は?」

「……私はヒメ。こっちはクロ」

フィッツェに心を許したのか、ヒメがポツポツと自己紹介する。

「ヒメに貴方はクロね。二人は傭兵なの?」

「そうだ。ギルドから依頼を受ける何でも屋だ」

クロから説明を聞きながらフィッツェはヒメも働いているのかどうか聞きたかったが、聞けなかった。

それを察したのか、ヒメが口を開く。

「……私も一緒に働いてるの」

「そう。偉いね」

フィッツェは頭を撫でる。

「……えへへ」

クロは少し意外だった。彼女は中々自分以外に笑顔を見せた事がなかったからである。

「君も神官なのか?」

「はい。私はエレニス教に使える神官戦士です」

フィッツェの格好は神官衣の下にチェインメイルを着ていて、足も頑丈な革のブーツで守られていた。

「……戦士? 貴女も傭兵なの?」

「いいえ。私は女神に使える戦士。ヒメみたいに何でも屋というわけではなく、神に仇なす魔族や悪魔を討伐しているのです」

「……フィッツェは偉いですね」

「え、ええ。ありがとうございます」

(あれ。急に大人ぽくなった? それになんか懐かしい?)

彼女は幼い頃に亡くなった母を思い出していた。

「おい。フィッツェどうした? ぼーっとして」

「あっ隊長。いえ大丈夫です」

セルンからいきさつを聞いていた隊長がクロ達の方に近づいて来た。

「そちらの話は終わったんですか?」

「ああ、終わった」

「で、二人の事は?」

「うむ。セルンさんから話は聞いた。最初に絡んできたのはあの男達だった。他の客も同じ証言をしている。なのでお前達」

そこで一度言葉を切ってクロ達の方を振り向く。

「悪魔などと疑って悪かった。許してほしい」

「気にしていない。こんな見た目だからいつもの事だ」

「そう言ってくれると助かる。謝罪と言っては何だがあの三人は我々が連行していく」

「お願いする。所でお前達は何しに来この街へ?」

クロの質問に答えたのは、フィッツェだった。

「はい。私達はある任務の為にこの王国に来たんです。それで今からトスオ城に……」

「コラ。任務の事はあまり喋るな! そろそろ行くぞ!」

「は、はい! すいません。今行きます。それじゃ、二人とも今回は色々すいませんでした」

「……じゃあね。フィッツェ」

フィッツェはヒメに手を振りながら慌しく隊長達の後を追いかけて行った。

「……ねぇクロ」

「どうした?」

「……あの人達も悪魔を狙っているのかな?」

「かもしれないな」

「……でも勝てるのかな?」

「無理だろうな。唯のヒューマンに奴等は殺せないし、それに悪魔を殺すのは俺たちの役目だ」

「……うん」

二人はギルド支部に戻り次の依頼を探す。悪魔に近づく手がかりを求めて。


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