堕とされた声
うう、小説始めてみようと思います。
誤字脱字、訂正などございましたら気軽にお願いします。
不安も多いですが、広い心で読んでいただきたいです。
石造りのただっ広い空間に、溢れる光。
薄暗い室内の、強烈な光源。
それを見ていた者たちは皆一様に声を上げた。呻くような声、驚愕の音、総てがこの部屋の中に収められているかのような。
何度見ても、何度繰り返そうと慣れない光景。神聖なのかおぞましいのか、判断のつかない新鮮な光景が毎度のようにそこにある。
前の折、その光の中から顕れたのは男だった。二十歳を一つ二つ越した程度の人の雄であった。
そんな誰もが眼を皿にして見入る光景。その光の中心を誰よりも力強く見つめる青年のは、この部屋の中の誰よりもその中心に近い位置に立っていた。斜め後ろの左右にそれぞれ、雄獅子と一人の青年を従え、誰よりも強い感情を込めて光を見つめる。
憎しみを、その蒼い瞳に滾らせて。
光は段々と弱まっていた。中央に抱えるものを、辺りに披露するかのように。
――顕れたのは、少女。
まだ幼い、少女であった。
さらなるどよめきが広がる。誰もが口々に、顕れたものに対しての感想を言い合った。
沈黙を保つのは、二人だけ。
一人は誰よりも少女に近い青年。
そしてもう一人は
何処を見つめるでもなく瞳を開く、顕れた少女だった。
まだ序章です。
なるべくハイペースを心がけます。