表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クロと旅を。  作者: 春野蒼
12/16

12.出会いに乾杯!

あれから地図に書いてもらったテントや寝袋類が売っているお店で3人用のテントを買った。

クロはどうせ真ん中に寝るので2人用だと小さいと思ったからだ。

寝袋も一応クロの分も買った。元が野生なのでいらないかもしれないが、猫は何かと筒状のものに入りたがる生き物だし買っておいて損はないだろう。


それ以外にもフライパンやまな板・ナイフ等調理に必要なもの、替えのブーツやタオル、水筒など

細々としたものを買った。


「これであとはお菓子屋さんに行けばコンプリート!

 クロ、あとちょっとだけ付き合ってね!それが終われば宿でご飯だからさ!」


「にゃあ」

とあくびをしながら返事した。


歩くこと数分。


「いらっしゃいませ~!」


店内はこじんまりとしているが可愛いカントリー調で、色んな焼き菓子が売っている。


「あの、お勧めありますか?」


「お勧めは、このリーフの形をしたクッキーです。

 このリーフには意味があって相手に幸せを分ける、分かち合うって意味があるんです。

 ちなみにお祝い事やイベントなんかで買っていく方が多いですね。」


「では、これを2つください。」


「毎度ありがとうございます!」

と元気に言い、包んで渡してくれた。


「あっ、そうだ!日持ちするお菓子とかありますか?」


「日持ちとなるとこのクッキーがお勧めです。水分を可能な限り飛ばしているのでかなり硬いですが、

 1ヶ月は日持ちします。」


「では、それも2つ追加でお願いします。」


計4つお買い上げし、お店を出た。


「ありがとうございました!また来てくださいね~!」

と手を振って見送ってくれた。


「じゃあクロ、宿に戻ろっか!」


そうしてトコトコ1匹と1人は日が傾く町の中、ゆっくり帰るのであった。


「おかえりなさいませ!」


「ただいま戻りました。

 あの、これよかったらどうぞ!」


先ほど買ったリーフ型のクッキーを渡す。


「これ商業ギルドの近くにあるフルールのクッキーじゃないですか!

 どうしたんですか!」

と嬉しそうに言ってくる。


「これは、快適に滞在させていただいているお礼です。」


「え~!そんな!当たり前のことしているだけなのに!

 もらっちゃっていいんですか~!」


ちょっとクネクネしながら凄く喜んでいるみたいでほっとした。


「ええ。ぜひ受け取ってください。いつもありがとうございます!」


「では、遠慮なく受け取っちゃいますね!こちらこそありがとうございます!」


その後ちょっと談笑し、部屋に戻った。


「クロ、今日はいっぱいお買い物して楽しかったね!」


「な~お」


「おや?ちょっと不機嫌?」


「に!」


「もしかして買い物長かった?」


「な~お」


そうだということらしい!

私としては楽しかったからあっという間だったのだが。


「じゃあお詫びに、これ!」


そうクロに内緒で買ったブラッシングする為のブラシ!


「クロ、これで額や頭とかしていい?物は試しにさ!」


クロが近づいてきて膝に顔を乗せてきた。


「くぅ~!かわいい!!クロの顔がちょこんと膝に乗って、めっちゃくちゃかわいい!!」


「にゃう~ん」


早くとばかりに催促されたので、ゆっくり頭をブラッシングしていく。

段々と目がとろ~んとしてうっとりしていく。


「クロ~。今日は買い物付き合ってくれてありがとうね!

 明日は森でいっぱい遊んでいいからね。」


「にゃ」


「クロ。まだ出会って短いけど、側にいてくれて、一緒にいてくれてありがとう。」


返事は返ってこなかったけど、うっとり夢の中のクロだった。


しばらく寝ているクロにブラッシングを続けていると、もう夕食の時間。


「クロ。早く起きないとごはんなくなっちゃうよ。」


「にゃ!」


「起きたね。じゃあ行こうか!」


1階の食堂に降りると人が沢山いて、空いている席を探す。


「お~い!よかったらこっちに座らないか!」


この間従魔の食事事情を教えてくれた猿の従魔持ちの男性がいた。


「ありがとうございます。席がなくて困ってたんです。」


「この時間は一番混むからな、仕方ないさ。」


「ところで今日は肉がおすすめだ。早くしないと売り切れちまうから

 注文早めにした方がいいと思うぞ。」


「確かにこれだけ混んでるとおいしい方売り切れちゃいそうですね。

 すみません、注文お願いします。」


クロもお肉でいいとのことだったので、お肉を2人前注文。


「最近どうだ?従魔とうまくやってるか?」


「そうですね、クロと一緒に素材採取に行ったりおいしいご飯食べたり、楽しくしていますよ。」


「そうか、それならよかった。」


「そうだ、私この町から近々移動しようと思ってて。お勧めの町とか治安のいい町とか知っていますか?」


「ん~そうだな、ノクトの町なんてどうだ?ここから町2つ分離れているが、王都に近いから華やかさがあって治安もいい。それか反対に行くならかなり距離はあるが、ミトン町なんかもおすすめだ。

海沿いなんだか綺麗で観光地するにもいいし、冒険者の仕事も多い。そして何より飯がうまい!」


「ん~悩みますね。海沿いのごはんのおいしさにも惹かれますし、華やかな町も見てみたい!」


「じゃあ従魔に聞いてみるなんてどうだ?」


「ん~、クロ。クロはおいしいご飯のある海沿いの町と華やかな町どっちいい?」


「に~、、、」


私の膝に前脚を乗せ、テーブルにある男性の料理を鼻で指した。


「こりゃ決まったな!」


「ですね、ミトン町に行ってみることにします!」


「そうだな、それがいい。ちなみにミトンからさらに西に行った先に伯爵領があり、

 そこは結構栄えてるっていうからそこに寄るのもお勧めだ!」


「色々教えてくれてありがとうございます!」


「いいって!お互い従魔ずれの冒険者のよしみだ!」


「おっと、そういえば自己紹介をしていなかったな。俺はライ。ライ・ノールだ!

 で、こっちのかわいい従魔がハートだ。改めてよろしく!」


そう爽やかに笑って、挨拶をしてくれた。


「私はソラです。こっちはクロ。改めてよろしくお願いします!」


その後食事が運ばれてきて、今までいった町の話やハートとの冒険の話などをした。

それと冒険者の心得や従魔の健康チェック方法、野営や移動時の注意点など先輩冒険者として色々教わった。


いい出会いに感謝した1日だった。

いつも夕食は2種類用意してあり、人気の方はピーク時間で売り切れてしまいます。


ライの容姿は、背は高めでくすんだ茶髪よりの金髪をしていて、短髪です。

紫のテンガロンハットのような帽子を被っており、おしゃれさんです。

ハートはもふもふの毛のお猿さんで目がクリっとしていて可愛いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ