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2つで1つ
「さあ、調合を始めるわよ!」
「うん。一緒に頑張ろう」
私達は素材を集め終わって、最後、セレストを調合するだけになった。
ペルシャの博愛の金刺繍のドレスに魔石を新しく新調して、準備はオッケーなはず。
生命を使った錬金術になる。
もし、失敗したら。そんな考えが浮かぶのも無理がない。
ペルシャは手を握る。
「大丈夫よ。貴女だけならダメかもしれないけど」
「なっ、慰めるか貶すか━━━」
「私達は2人で1つよ」
「ペルシャ……」
「す、少なくとも今わね!」