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一方的で圧倒的
誰もが何故現れたのか。何をしたいのかを問いたいのに、口を開く暇は無かった。
マエストロのように優雅に杖を振る。その度に対応するのでやっとの魔法が山のように飛んでくる。
月の化け物が氷の矢を飛ばせば、神父が全て弾き飛ばすが、その直後には水の魔人が現れ神父を殴り飛ばす。
グロリアスが水の魔人を道具で凍せて、ブレットが砕く。
そのすぐ横で青髪の少女が触れればブレットですら反発が起きたように弾かれる。
一方的で圧倒的だった。
何か、局面を変えることが出来る一手がなければ全滅は必至だ。